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みなさんこんにちは!この連載は、モトブロガー・ぴの子が大型二輪の世界へ一歩踏み出し、教習のリアルと成長の軌跡を等身大で綴っていく奮闘記です。
前回は、引き起こしとセンタースタンドという“静止状態でのバイクとの戦い”をなんとか乗り越えました。そしてついに今回は──大型二輪の醍醐味、実際にNC750にまたがって走る瞬間です。
撮影協力校は、「ファインモータースクール上尾校」。埼玉県さいたま市大宮・上尾・西大宮で展開し、安全で質の高い運転者育成を目指す自動車教習所です。


初めて大型二輪車に乗車
ついにNC750にまたがり、いざ発進。まず驚いたのは、1速でも十分スピードが出るということ。 「これが大型のパワー……!」と、心の中で静かに叫びました。

アクセルをほんの少し開けただけで、腕をぐっと後ろに引っ張られるような加速。「わぁっ!」と思わず声が漏れるほどの反応の良さで、普通自動二輪で慣れた感覚が一瞬で吹き飛びます。
「繊細なアクセルとクラッチ操作が必要だよ」と言われていましたが、その意味を体で理解しました。
少し慣れたところで2速へ。
……速い。
普段乗っているST250(単気筒)のあの素朴な鼓動とはまったく別世界。
一歩間違えば“ふっとばされそう”という感覚すらあります。
「大型は高速が楽だよ」という言葉を、なんとなく、そしてちょっとだけリアルに理解した瞬間でした。
「できていたはずのこと」ができない
普通自動二輪とは違い、基本操作は理解しているため、外周走行はそこそこにして課題へ。
ところが──ここからが地獄の始まりでした。
● スラローム:パイロン、倒しまくる

「うん、なんか違う!」
「え、こんなに曲がらなかったっけ!?」
普通自動二輪教習ではうまくいってたはずのスラローム。パイロンにタッチどころか、次々となぎ倒す結果に。 サポーターさん(指導員。ファインモータースクール独自の呼称)が何度も直してくれる姿を見て、「本当にすみません……」とヘルメットの中で何度呟いたことか。
普通自動二輪の教習では比較的スムーズに通れていたはずのスラロームが、NC750ではまるで別物…。アクセルレスポンスの鋭さに、アクセルをなかなか開ける勇気が出ない。「え、これ私、免許取ったよね……?」と過去の自分を疑いたくなるレベルでした。
● クランク:得意科目のはずが…

続いてクランク。ここは自信があったのですが、結果はスラロームと似たようなもの。3回に1回はパイロンに接触してしまいます。それでも正しいライン取りをサポーターさんが教えてくださり、何度か繰り返していくうちに、成功率も上昇。「大型って、こうやって少しずつ慣らしていくんだなぁ」と実感しました。


波状路で立てない!?
そして、今回の最大の敵──波状路。初挑戦に向け、サポーターさんから丁寧な説明を受けます。
- 手を放してもタンクに体を預けて立てるように
- 膝は軽く曲げて
- 視線は前輪の先へ
- 体勢は『タイタニック』のあのポーズに近い

……これは分かりやすい。特にタイタニックの部分が。「よし、イメージは完璧!」そう思いながら波状路へ向かったのですが──
立てない。まず、立てない。
「バイクって立って走っていいものなの?」というレベル。バランスを崩しそうで怖いし、怖いから腰が引ける。腰が引ける度にアクセルが勝手に開く。アクセルが開くから前に突っ込みそうになり、さらに怖い。

結果、バランスを崩し華麗に転倒。
転倒時の着地だけは妙にキレイで、まるでスーパーマンの着地のようなフォームに! (そこは褒めるポイントなのか…?)

普通自動二輪教習時代に散々転倒してきた経験のおかげで、転倒後の処理(エンジンを切る、右に倒れたらスタンドを出して起こす)は完璧。
……嬉しくないスキルだけがやたらレベルアップしていました。

次回、ぴの子まさかのスランプ突入!?
初回の教習は、喜びと恐怖と転倒が全部セットの盛りだくさんでした。とはいえ、大型特有の「知らなかった感覚」を一つ一つ経験できた大切な時間でもあります。
次回はスランプに陥りつつも、あっという間に見極めへ……。果たしてぴの子は大型自動二輪免許を取得できるのでしょうか!?

次回もお楽しみに! 以上、ぴの子でした。
※写真はすべて、ファインモータースクールの休校日に特別な許可をいただき撮影しています。
文●ぴの子














































