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「隣のバイク整備好きおじさん」のお話、今回のお題はバッテリーだ。
そんなおじさんのウンチクを広い心で聞いてくれたのは、バイク女子の望月ミキさん。愛車のスズキ SV1000Sで、実際にチェック作業も体験してもらった。
なぜバッテリーは冬にヤバくなるのか
冬場は寒くてバイクに乗る頻度が減る人もいるだろうし、地域によっては積雪や凍結など道路事情の問題で乗れないという人もいるかと。
だが、多少乗る・全く乗らないにかかわらず、冬はバッテリーにヤバい季節である。
ご存知のように、バッテリーというのは電気を蓄えている部品であり、使用とともに劣化していく。バッテリーが機能しなければ、基本バイクは動かなくなる。車両にとって超重要部品であるわけだが(バッテリーレスとかそういう話は一旦ナシ)、冬の寒さがバッテリーにトドメを差してしまうことも多いのだ。
バッテリーは交換するとなると地味にコストが高い部品でもある。なので、できるだけ長持ちさせてその費用を押さえたいという人も多いだろう。
というわけで、当記事ではバッテリーの危険度をチェックする方法や、バッテリー劣化防止の対策を改めて紹介したい。
註:今回の記事で言う「バッテリー」は一般的な鉛バッテリーで、リチウムイオンバッテリーに関しては当てはまらない内容があるのをご了承ください。
そもそもバッテリーの仕組みを大雑把に言うと 鉛の板と硫酸が入っていて、それらが化学反応することで蓄電池として作用する。化学反応というのは温度が上がれば活性化し、温度が下がると鈍くなる。なので同じ1ヵ月でも夏か冬かで電圧の低下量は大きく変わる。
そして、バッテリーに対してダメージを与える原因となるのが「規定電圧からの低下」である。
とりあえず、ここでの規定の電圧とは12.5Vから14.4Vとしよう。
どの程度のダメージになるかの考え方としては「規定電圧との高低差×時間」と思ってもらうと良いだろう
例えば「11V×1時間」は軽微なものだが、それに比べ「11V×24時間」となるとダメージは大きくなる。

バッテリー劣化の基本対策は「取り外して充電」。でも正直ちょっと面倒
あらかじめ長期間乗らないと決めているなら、バッテリー端子を外して保管するのも手段の一つだ。その場合は常温の室内で保管して、たまに充電器で充電するといい。
しかし、冬でもたまには乗りたいという場合、乗りたいときにすぐ乗れないという面倒はある。
また、イモビライザーやECUのリセットなどのトラブルを避けるためバッテリーを外したくないという人や、バッテリーが面倒な場所にあり脱着が大変というケースもあるだろう。
というわけで、バッテリーを搭載したまま(つないだまま)できる劣化対策を順を追って紹介しよう。
バッテリーを搭載したまま劣化対策をするなら?
1:12V以下にならないよう電圧計を付けたりテスターでチェックする
先ほどお伝えしたように、バッテリーにダメージを与えないために重要なのは、既定の電圧以下になるのを避けること。テスターで電圧をチェックして、12V以下になりそうな状態なら充電するために走りに行くか補充電を都度する。
こまめに電圧をチェックしたい場合に便利なのが電圧計だ。いちいちテスターを持ち出さずに確認ができる。なお、筆者は横着なので電圧計をバッテリーからヒューズ、スイッチを介して直接つなぐことでメインキーを挿すことなくいつでも確認できるようにしている。また、電圧計を取り付けると走行中の電圧も分かるので、他のトラブルの防止にもなる。




2:充電器につなげて維持充電する
バッテリー端子に直接ワニ口をつけることで充電するタイプの機器は多いが、その場合、端子にアクセスするためバッテリーがある程度露出した状態にする必要がある。そのために、シートやサイドカバー、その他諸々を外したり、外した部品の管理も地味に面倒である。
しかし、ここでも便利なアイテムが世の中にはある。バッテリー充電用配線だ。充電器とカプラー接続できるものなら、外装を外すことなく充電することも可能だ。
3:ベストは電圧チェック、補充電を両方行う
バッテリーを充電器につなげることで電圧低下を回避し、電圧計で保管時、走行時の発充電状態を管理。ダメージを抑えてバッテリーの健康維持には万全になる。
同時に端子の状態もチェックしておきたい
湿気が多い場所での保管や、足元にバッテリーのある小排気量スクーターなどは、端子が錆びたり粉を吹いてしまうことも多いが、見た目が汚いだけではなく、端子が劣化して機能面にも影響を与える。これを防止するためには端子にグリスを塗って装着すると良いだろう。

充電器の選び方
バッテリー充電器は沢山の種類が市販されているが、基本的には使い方や予算に応じて選ぶと良いと思う(正直、あまりに種類があるので試せる数も限られるし、実際に使ったもののなかでこれが良い、悪いという大きな違いは筆者は体感したことがない)。
高価格帯の製品ではバッテリーの劣化を防ぐための様々な機能を有したものもある。もちろん、それはそれで役に立つが、バッテリーを過放電にしないというのが充電器を使う一番の目的だ。基本的な充電機能があれば、ベーシックな製品でも問題は無い。
充電器を買わずにバッテリーを12V以下にしてしまうか、安価なものでも充電器を買って電圧を維持できるかで、その寿命やトラブル防止に大きな差が出てくる。
趣味で乗るような大型バイクのバッテリーは高価なものも多い。だが、充電器は一度手に入れておけば長く使えるし、基本的にはクルマのバッテリーも充電できるので、一家に一個あって損はない。
なお、充電器の付加機能のなかで筆者が良いと感じたのは「冬モード」というもの(メーカーによって呼び方が異なる可能性もあり)。
通常13.8Vで充電するところを、電気を蓄える能力が落ちる低温時には14.4Vで充電する機能だ。個人的な観点から言わせてもらうと、最低気温が3度以下になるような場所での保管は、その「冬モード」は大いに役立つと思う。


レポート&写真●バイク北村バイク 編集●上野茂岐
モデル●望月ミキ
バイク整備好きおじさんの話相手。「バイク乗りと女優のハイブリッド・バイク女優」を名乗り、各地のステージで活動する舞台俳優・タレント。愛車はスズキ SV1000S、ホンダ CBR250RR。バイク雑誌のライターとしても10年以上のキャリアを持つ。バイクとフェリーに乗るのが好きだが、休みが確保できず東京湾フェリー以外になかなか乗れないのが悩み。
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職業カメラマン。そしてただのバイク好きおじさん!?
中学生からモトクロスをし、高校生になるとキャブセッティングのアルバイトをしていた…そんな根っからのバイク好き(バイク狂?)。
その熱量は写真業にも向けられ、単身渡米しニューヨークで武者修行。
コロナ禍ではバイク熱が再燃しバイクを6台にまで増やした。最近の趣味は2ヵ月に一回車検に行くこと。





































