B+COM(ビーコム)シリーズのハイエンドモデルが約8年ぶりに刷新される。最大の変更点は通信方式。従来モデルではブルートゥース通信だったのが、新型「7X EVO」(セブンエックス エボ)で採用されたのはメッシュ方式。
ブルートゥース通信では基本的に「1対1」のペアリング通信で接続するのに対し、メッシュ通信は網目状の「多対多」の通信方式なので広範囲をカバーすることができ、通信自体も途切れにくい。
そんな障害耐性を持っている「B+FLEX MESH」の使い勝手はもちろん快適で、実際の走行中でもその恩恵を授かることができた。
特筆したいのは、メッシュ通信がカバーする範囲を超えて通信が途切れてからのリカバリー通信手段が備わっていること。それが専用アプリによるプライベートチャンネルを利用した「オンライン通信」で、インターネット接続を介することで、距離の制約から解放されてずっとつなることができる。
山中など携帯電話の電波が入りにくい状況ではもちろんオンライン通話はできないが、メッシュ通信の範囲内であれば通話できるのがインカムならではの強みだ。本誌がテストしたのは試作段階の製品だったが、アプリのユーザーインターフェースやソフトウェアなどは今後どんどんアップデートされて、さらに使いやすくなると予想される。期待は高まるばかりだ。
B+COM 7X EVO
価格:5万9400円(3月27日発売予定)
サイズ:H51.7×W111.3×D24.4mm
本体重量:63g
Bluetooth Ver:5.3
充電ポート:USB Type-C
連続使用時間:約14時間(最大)
充電時間:約2時間
防水規格:IP67相当
接続人数:プライベートモード/20人(最大)、オープンモード/無制限
対応プロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP
スピーカー:φ40×D10.7mm

使いやすさはそのままに新しい通信方式で生まれ変わった7X EVO!
STRAIGHT LED & SYMMETRY DESIGN

ONE FACE、ONE BUTTON

DEVICE BUTTON

MESH CALL & ONLINE CALL

ソフトウェアをパイオニアと共同開発
カーオーディオのような特定環境での音響機器に実績のあるパイオニア社がソフトウェアを手がけたことで、従来モデルを超える立体感のあるリッチな音質を獲得した。風切り音やロードノイズなどを取り除き、ライディング中でも音声や音楽が聞こえるように新設計した。

路上で聞き取りやすいクリアサウンドを実現!
走行中に感じるのは音声のクリアさ。さすがB+COM! 路上テストは2人で行ったが、これが20人まで可能(プライベートモードの場合。オープンモードは無制限)となると、大概のマスツーリングをカバーできるだろう。距離が離れてオンライン通話に切り替わるときも、何のアクションも要らないのが便利!

付けやすくて、外しやすい「マグネットクレードル式」
装着しやすく、落下防止にもなる「マグネットクレードル式」を採用。外す際はレバーを押しながらベースプレートから離すだけ。簡単で安心な仕様だ。


ケーブル周りの利便性が大幅に向上!
SB6XR以前の従来モデルではマイクとスピーカーのケーブルが本体に接続だったので、ツーリング先などで盗難防止のためにインカム本体をヘルメットから外すとなると、ケーブルも抜く必要があった。7X EVOはワンタッチで楽チンに。

B+FLEX MESHをフル活用して快適通話をいつでもどこでも
メッシュ通話は誰とでも通話できるオープンモードと、招待した人だけでグループ通話するプライベートモードの2種類。前者は電源ONから最短1秒で通話がスタートでき、煩わしいペアリングも不要となる。人数も無制限、チャンネルは8種。後者もアプリで簡単に設定を行うことができる。こちらも8チャンネル。
専用アプリの接続は超イージー!

通信方式を従来のブルートゥース通信「B+LINK」から新方式「B-FLEX」へと刷新。専用アプリをスマホにインストールすることでそのパフォーマンスを発揮する。接続も本体ボタンを長押しし、スマホの設定から任意のデバイスを選ぶだけと、非常に簡単だ。
B+FLEXアプリで通信状況を視認できる
通信するチャンネルはアプリからワンタッチで切り替えることができる。プライベートチャンネルはQRコードやURLを伝えることで簡単に招待可能。また音量も、音声ガイダンスやインカム通話、オーディオなどでそれぞれ細かく設定できる。
※本誌テスト時のB+FLEX Appはβ版


文:宮崎正行 写真:長谷川拓司



























