バイクライフ

「外装のペイントは“陽気なアメリカンイメージ”のメタリック調に!」潮風に当たったエイプをメンテ&カスタム!━━11 【プロカメラマンの作業記録】

■塗装を終えたタンクとシートです。先端は、あえてエイプのラインが分かりにくい暗いブルーに。

タンクの塗り分けは、派手めなアメリカン風に!

こんにちは、カメラマンの小見です。少し間が空きましたが、ローライダーの再生に没頭し過ぎて、エイプを放置していたわけではありません。ちゃーんとこちらも進めておりました。

FRPのシート改造やタンクの造形までは終えたので、カー用品の定番スプレーで色を乗せ、仕上げは個人的に何度も使って信頼性を寄せているデイトナの耐ガソリンクリヤーでしっかりと保護します。

簡単に言えばそんな感じの全容ですが、この作業でも放送事故みたいなトラブル(!?)が頻発して、苦心も多々ありましたので、詳細に述べてみたいと思います。

外装の塗装に当たり、まずは塗り分けの位置決めのため、ストライプテープで想定ラインを軽く貼り、手作業ならではの歪みを修正しつつ、下側マスキングから作業を開始しました。

タンクの下端のラインと並行になるようなアンダーライン、そこから前に回っていく繋がりは、エイプのオリジナルよりもスポーツスター用タンクの先端部が真っ直ぐした形状が横から見て何となく分かるよう、ややスパッと落とすラインにしてみました。

本塗装の前にざっくりとシルバーを吹いた全体像。タンク側面のアラが目立ちますね。
曲げやすいストライプテープで、外周の塗り分け境界線を検討中。
タンク上面には、センターに太いラインを入れようと考えてマスキングテープをざっくりと貼ります。
タンク&ダートラシートを車体に付けた状態で、前後のラインの繋がりを見ているところ。
先端部分を暗い色に塗り、ハーレーのスポーツスターの先端ラインっぽく見えるようなトリック?を考案。

下側は少し濃いめのメタリックブルー、タンクの上側は明るめなブルーにして、側面はメタリックシルバーという派手めの配色に決定。

ところが、下側ラインを塗った後になって側面の荒れやピンホールが目立つのに気が付き、仕方なく後処理でシルバーを塗り直すという事態もありましたが、乾燥に時間を割いてジワジワやったので、かろうじて(?)リカバー出来たかと思います。シルバーって、難しいなあ。

その後、タンク上面のブルーも塗った時点で、アクセントにストライプなどを入れてみたくなりました。そこで側面にはオレンジ、上面の境界線には赤のストライプと決定し、テールカウルも塗り分けをして、同様にストライプを入れてしっかりと貼ります。

ともかく塗ってしまえ!と、割と気軽に暗めのメタリックブルーを吹いて乾燥させます。
タンク&シートの上面は、少し明るめなブルーにすべく、これを塗る算段。
下側が乾いた後、マスキングを全部引っ剥がして上面のマスキングにかかります。
どうでも良いんですけど、最近”家族葬”のチラシとか、やけに増えた…?
こちらはタンクの上面。薄塗りを何度か重ね、だんだん艶が出て来ました。
追加積層で苦心したダートラシートに、色が乗っていくのは感慨深いものがあります。
塗った日は、外気温20℃、湿度は31%ととても良いコンディションでした。
そこそこ乾燥したようなので、マスキングテープを慎重に剥がしているところです、ががが…
不純物とピンホールが気になったので、ラインをマスクしてシルバーを剥がしました。
しかし、マスキングテープが古かったせいか、糊の跡が残っちゃいました(ぎゃー)。
ポリパテを施したピンホールも気に食わなかったので、部分的にやり直しです。
シルバーが一応ソレっぽく塗れたようです。やれやれです。

テール&サイドカバーも
つながりを意識して塗色

FRPのダートラシート整形にかけた熱意で、もうひとつのザッパー風に改造した”元ゼッツーテールカウル”にもしっかり塗装を施しました。なんだか輸出仕様のZ650CかFがこんな色だったかな?という色目のような気がしなくもありませんが、それはそれでまあヨシ。

また、エイプのノーマルサイドカバーも、苔のような汚れを削ぎ落としてPPプライマーを吹いておきましたが、これは濃いめのブルーを採用し、敢えて目立たない暗色としました。これらが乾燥したら、600番~1000番のペーパーを軽~くかけ、天気の良い日に耐ガソリンクリヤーで仕上げ塗装を決行しました。

また、それだけで終わらせず、翌日にはマスキングの境界線上も微妙にサンディングし、再度クリヤーを上塗り。

数日乾燥させた後コンパウンドでイソイソと磨きました。こうして良い光沢になり、感無量であります。そして最終的には、タンク側面にウイングマークを貼ろうと決めています。

ブルー系の補色としてストライプに使おうと思案し、ここはオレンジと赤を採用。
すべての外装を掃除して、ストライプ入れの作業準備をした図。撮影用のレフ板が下敷きになってます。
艶が全くなくなっていた純正サイドカバーは、PPプライマーの上からブルーを塗装。
先に側面のオレンジを入れ、作業が楽な上面(赤)はその後にストライプを貼りました。
タンク上~前は赤、側面はオレンジのラインです。ボコボコだった当初とだいぶ違うでしょ?
ダートラシートは、下側を斜めにカットして、こんな感じになりました。
ここのリブ構築に変に気合を入れた、もう一方のザッパー風テールカウル。苦労しましたねー。
ザッパー風テールのほうは、“フチ”のラインを強調して、ここをブルーで塗装してみました。
ザッパー風のほうの作業。ブルーとオレンジの間隔を1mm弱として、慎重にストライプを入れているところ。
着せ替え外装として用意した「Mk-Ⅱ=ザッパー仕様」の後部外装は、こんな感じになりました。
いよいよ決め手の仕上げは、2液ウレタン=デイトナMCペインターシリーズの耐ガソリンペイントです!
クリヤーは塗料が少し重い感じです。軽く塗って足付けしてから徐々に塗り重ねが「吉」。
艶の全くなかったサイドカバーも、徐々にこんな感じに。この後、極細目のペーパーをかけてまた塗り重ね。
一日置いて乾燥した後。ここからはコンパウンドで磨きにかかりますね。

エキパイの取り回しはひと工夫して、公道仕様で仕上げよう!

仕上げのクリヤーの硬化乾燥&磨きを終えたら、メンテの済んだエンジンを搭載です!

さて、外装の塗装が終わったので、次はエンジンの載せてエキゾーストの取り回しを変更を考えました。ここは可能であれば、ぜひともサンダンスさんのカスタムモデル”シングルエクスタシー(Single XXXtasy)”のようなカッチョ良いエキゾーストにしたいところです。手持ちのマフラー部材で何とかなるんだろうか?

肝心のエンジンは、以前ご覧いただいたようにバルブの擦り合わせもタペットも調整してあるので、あとはオイルを入れて電装系を繋げば一応エンジンがかけられる…はず。

ところで、この車体をコンペ仕様にしちゃうのか、公道走行可能なように保安部品を付けるかですが、慣らし運転や街乗りでさらに煮詰めるには、公道仕様にするのが正解でしょう。

であれば、前後フェンダーやエアクリーナーも取り付け、ノーマルに準拠した構成に戻すのが良いのかもしれません(リヤはスタイル上フェンダーレスも良いかも?と迷ってます)。

次回は細部の修理や、エキゾースト周辺の加工をお伝えする予定です!                   (つづく)

■取材協力:株式会社デイトナ https://www.daytona.co.jp

文と写真●小見哲彦

著者プロフィール

小見哲彦(こみ・てつひこ)

無類のバイク好きカメラマン。
大手通信社や新聞社の報道ライダーを経験してバイク漬けになった後、写真総合会社にて修行、一流ファッションカメラマン、商品撮影エキスパートのアシスタントを経て独立。神奈川二科展、コダック・スタジオフォトコンテスト等に入選。大手企業の商品広告撮影をしつつも、国内/国外問わず大好きなバイクを撮るように。『モーターサイクリスト』誌ほか多数のバイク雑誌にて撮影。2021年からは、防衛関係の公的機関から、年間写真コンテストの審査員と広報担当人員への写真教育指導を依頼されている。

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