ウルトラオイルの歴史は60年以上! 懐かし缶と振り返る、ホンダ純正オイル「進化の過程」

ホンダコレクションホールに保存されている、1950年代末と思われる1L缶。HONDAのロゴ規格が正式に定まっていなかった時代なので、現在とはイメージが大きく異なる
1950年代末と思われるホンダウルトラオイルの缶。上蓋に商品のオイル粘度が打ち出されており、中身が区別されていた
気温に合わせた粘度(番数)が印字されている事から、缶面の印刷は全て同じ物を使用していた。この表記は3種ともシングルグレード
スーパーカブC100の取扱説明書より
スーパーカブC100の取扱説明書より
パーツリストに掲載されている商品は、各粘度と共に容量(0.6L、1L、4L、18L、200L)が設定されていた。ユーザー向けと思われる0.6Lはポリボトルのようで興味深い
カラフルな表紙が特徴の1960年代初期のパーツリストには、エンジンオイルのページが設けられていた
1967年のカタログより
1960年代後半のネオウルトラ缶、主に汎用製品用にラインナップされていたウルトラオイルの兄弟
販売店に配布されたと思われる「ウルトラS」の販促用ポスター
愛らしい赤いブリキ缶の救急ボックスは、1970年代に配布された販促品のひとつ
古くからウルトラオイルは、単なるエンジンオイルに留まらず、ブランドの訴求にも力を注いでいた
缶の中には各種衛生用品が入っている。販売店内での使用や、ツーリング先での救急用品としての用途も想像される
1969年のCB750FOURの取扱説明書より。指定オイルは「ホンダウルトラオイルS」ないしは「ホンダウルトラスーパーS」と記載されている
1980年代前半にはウルトラSからウルトラUに名称変更され、その後この名前が20年以上も続く事になる
1980年代前半にはウルトラSからウルトラUに名称変更され、その後この名前が20年以上も続く事になる
1989年前後と思われる、販売店に配布されたデスクマット。材質は極厚のビニール地で、当時販売店の商談机などで使われていた販促品
1989年前後と思われる、販売店に配布されたデスクマット。材質は極厚のビニール地で、当時販売店の商談机などで使われていた販促品
同時期のウルトラUは、ホンダの看板オイルとして完全に定着しており、「純正なら間違いない」の決まり文句を多く生んだベストセラー商品
1980年代のレーサーレプリカと言えば「GP」の思いを持つホンダファンは多い事だろう。特に当時20W-50は高性能エンジンの証であり、現在まで続く高粘度=高性能のイメージを定着させた商品の代表格
スーパーカブは1988年に発売30周年を迎え、記念限定車発売や販促品など使い、各種記念企画が実施された。ウルトラオイルでは一定期間の商品(ウルトラUのみ)が全てスーパーカブ記念ボトルで生産され、全国の販売店へ流通した
「世界で愛されて30周年」のロゴは、数多くの販促品や限定車のエンブレム等にも使用され、国内市場でスーパーカブのベストセラーを祝った
2003年のモデルチェンジで登場した定番「G1」はそれまでの「U」から「G」シリーズとなり、現在まで続く事になる。
2008年のモデルチェンジでは「G」シリーズは継承しつつも、オイルの低粘度化が行なわれた。その中のエポック商品がこのG4で、0W-30の粘度は2021年の新「G1」5W-30登場の布石ともなる、ホンダの意気込みを示す商品だ
2021年にモデルチェンジを行ったウルトラオイル。パッケージをシンプルでありながら上質感あるデザインに一新したほか、定番「G1」が鉱物油10W-30から部分合成油5W-30へと進化。「G2」と「S9」の10W-30粘度は販売終了となった
この画像の記事ページへ
  1. 原付免許で運転できる『新基準原付』4車種の価格と発売日が決定!『スーパーカブ110 Lite』『クロスカブ110 Lite』『Dio110 Lite』『スーパーカブ110プロ Lite』が新登場!

  2. 自分の愛車に合った「エンジンオイル」ってどうやって選べばいい?

  3. 愛車をもっと自分好みにするなら?世界的にカスタム人気の高い『CL500』がお手本にピッタリかも!

  4. 大排気量ツアラー一筋だったベテランライダーがXL750 TRANSALPに乗って感じた自由と楽しさとは?

  5. 原付二種相当のEVスクーター『CUV e: 』ってどんなバイク? 足つき性や航続距離など実際に触れて「わかったこと」を解説します!

  6. のんびりツーリング最強の大型バイク『CL500』がアップグレード!新色にも注目です!

  7. 【嘘だろ】2025モデル『GB350 C』が突き抜けカラーに!? これまで以上に「新車で買えるバイク」だと思えなくなって新登場です!

  8. XL750 TRANSALPで本気のオフを楽しむ!使って走ってなんぼのオーナーのバイクライフが自由だった

  9. Hondaが『EVスクーター』の普及に本気を出してきた!? 新型EVスクーター『CUV e: 』登場!

  10. 【新型登場】大人気『GB350』と『GB350 S』が大胆に変身! NEWカラーもスゴいけど……メーターやテールランプも「カスタムバイク」みたいになった!?

  11. 通勤・通学、二人乗りもOKの遊べる125cc『ダックス125』は初心者の人も安心!

  12. レブル500ってどんなバイク? 燃費や足つき性、装備などを解説します!

  13. ストリートとワインディングで感じた『CBR650R E-Clutch』の素晴らしさ。もうマニュアルクラッチに戻れる気がしない

  14. 免許取り立ての女性ライダーが「スーパーカブ110」と「リード125(LEAD125)」に乗ってみた感想は都内の普段遣いにベストな選択

  15. 50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

  16. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  17. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  18. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  19. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

  20. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

ピックアップ記事