ヒストリー

【カタナヒストリー】カタナはなぜ「名車」に成り得たのか。初代GSX1100Sから最新型KATANAまでを振り返る

2000年「GSX1100Sカタナ、 最後を飾った究極のカタナ

1994年、待望の国内仕様が登場。
最高出力は95馬力に抑えられたものの大型オイルクーラーや電動パワーアシストクラッチの装備などの小変更が行われた。2000年にはフレーム補強やフローティングフロントディスクブレーキ採用などの改良を施したファイナルエディションを1100台限定販売。有終の美を飾った。


 年々厳しくなる排ガス規制の影響で、カタナは終焉(しゅうえん)を迎える。250と400は1999年、1100は前述の2000年のファイナルエディションを最後に生産を終えた。
登場以来1074cc空冷並列4気筒DOHC4バルブエンジンをパワーソースとし、細かなアップデートを続けながら、日本刀をモチーフとした外観を変えることなく生産しつづけた。まさに二輪史に残るロングセラーである。

37年後に起きた「ミラノの衝撃」、新型カタナが発表

そして2017年。
ミラノショーにてデザイナーのロドルフォ・フラスコーリとエンジンズエンジニアリング社によるKATANA3・0が発表された。これに感銘を受けたスズキは、市販化に向けて動き出す。そして翌年のインターモトで、スズキはGSX-S1000をベース車としてKATANAを世界初公開。スズキの世界的名車が復活したのだ。

この復活劇は、いわば「ミラノの衝撃」である。
衝撃波は世界中に浸透し、新たな伝説を生み出すはずだ。

125cc〜650ccまでのカタナ

1980年登場「GS650G」

プロトタイプと共に1980年ケルンショーで公開されたもう一台のカタナ。
フロントは普通の丸型ヘッドライトだが、タンクやサイドカバーにGSX1100Sと共通する造形が見られる。エンジンは673cc空冷並列4気筒DOHC2バルブ。駆動方式はシャフトドライブ。後期型はハンス・ムートらしさにあふれるビキニカウルを装備している。

1982年「GSX400Eカタナ」

空冷並列2気筒DOHC4バルブエンジンを採用したGSX400Eの後継で、GS650Gと同様の流麗なデザインを採用、1983年にはビキニカウルを装着して6本スポークホイールに変更された。同様のデザインをしたGSX250Eカタナやシリーズ末弟でOHC単気筒エンジンを搭載するGS125Eカタナも1982年に登場している。

1991年「GSX250Sカタナ」

1991年登場(写真右)。エンジンはバンディット250の水冷並列4気筒DOHC4バルブがベースで、専用設計のダブルクレードルフレームに搭載。サイドカバーなどにGSX1100Sと共通となる外装パーツを使いつつフロント周辺は専用設計とし、忠実にプロトタイプを再現。前後17インチホイールにより、現代的な走行性能を有した。

1992年「GSX400Sカタナ」

250に続いて1992年に登場した400は、GSX1100Sの再現性がさらに高められた。
エンジンはバンディット400の水冷並列4気筒をロングストローク化することでカタナらしさを追求。前後輪は前18、後ろ17インチとして、星型キャストホイールを採用。リヤタイヤは1100よりも太い140mm幅で、迫力あるスタイルとなっている。 

レポート●山下 剛/高野栄一 写真●八重洲出版

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