あこがれのバイクたちと対面。その乗り味はどうなのか?
髙野:今だからこそ言えるのかもしれないけど、乗ってみると思ったほどモンスターマシンじゃなかったな。NSとRZVは普通の乗り味で、RZVは全体的に重さを感じるかも。でも、Γだけは異質だった。車体が軽いし、チャンバーのせいか回転上昇が鋭くて、神経質な感じ。ただ2サイクルとは言えど、排気量が大きい分、250よりは低回転域でも走れるかな。

阪本:個人的にはRZVの重さは感じなかったかな。どちらかと言うとニュートラルなハンドリングで、ツーリングに一番使えそうな印象だった。Γは、当時の試乗記にもあった気がするのだけれど、寝かせにくい感じがあった。NSは、当時のホンダの前16インチ車の傾向なのか、ステアリングが軽くて手応えが薄い印象だね。
中村:スズキはかなり個性的かつ刺激的な一方、ヤマハは市販車としてオールマイティに使用できるように味付けされていますね。アルミフレームをはじめとして、あれだけ新しいことを盛り込んでいるのに、ツーリングに使える万能性も感じる。
縞田:今回のΓはバックステップが付いていたこともあって、ポジションをはじめとして各部が非常にレーシーだった。一方のNSはすごく軽くて、リーンウィズでも問題なく乗れる。コンパクトさをねらったV3エンジンのレイアウトが効いてるね。

中村:ヤマハ、スズキはよくも悪くも2サイクル車らしい感じで、そのへんが魅力でもある。NSはV型3気筒なことに加え、他社より少ない排気量ながら、モノの作り方は、レプリカの過渡期でもちゃんと着地点をつかんでいるように思える。NSだけは2サイクルっぽくない特性で、パワーバンドもあえて言えば7000回転からだけれど、それ以外でも普通に走れてしまうね。
縞田:NSの高回転域ってパワーバンドのつながりがよすぎるんでしょうね。2サイクルのセッティングが穏やかとも言えますが。Γは、エンジンが過激なセッティングだし、車体の軽さも押しただけですぐ分かる。でも現行モデルと比べると、タンク形状やハンドルバーの高さなどポジションに違和感があるといった印象。パワーバンドに入って出力を唐突に発揮するところが当時あこがれていたフィーリングではあるけれど、海外では“走る棺桶”とも呼ばれていたようで、好き嫌いがはっきり分かれるモデルかもしれない。



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