ヒストリー

【’90s名車列伝】世界中にファンがいる! ZZ-R1100と、当時のカワサキ最強モデルたち

今でこそNinja250シリーズでビギナーや女性ライダーからも支持を得ているカワサキだが、一昔前まではその癖の強さから「漢カワサキ」とまで言われていた。
「オイルが漏れることはオイルが入っている証拠」だとか「何速からでもNに入る」だとか「市販車で300km/h達成(ZZ-R1100)」だとか、多くの伝説を持っている。

そんなカワサキのモデルの中でも「Ninjaシリーズ」は国内外の多くのライダーから絶大な人気を誇る。
事の発端は1986年の映画「トップガン」で当時24歳のトム・クルーズが初代Ninja「GPZ900R」をクールに乗り回したことだろう。

ZZ-Rのみならず、Ninjaシリーズは現在までもカワサキの主力モデルの一つだ。
今回はそんなカワサキのフラッグシップを、2006年まで振り返ってみよう。

※本記事は別冊Motorcyclist2011年9月号に掲載されていたものを再編集しています。

 

’84年のNinjaに端を発する、カワサキ・フラッグシップ小史

1984 GPZ900R

サイドカムチェーンや一軸バランサーを採用する新開発908cc・水冷直4(115ps)を、スチールのバックボーンフレームに搭載。
ホイール径は前:16インチ/後:18インチ。
最高速度は250km/hまで引っ張った。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:228kg
最高出力:115ps/9,500rpm
最大トルク:8.7kgm/8,500rpm

 

1986 GPZ1000RX

排気量を998ccに拡大して125psを得、車体も角型鋼管を用いるダブルクレードルタイプに進化した。
ホイール径は前後16インチで、乾燥重量はニンジャ+10㎏となる238㎏。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:238kg(乾燥)
最高出力:125ps/9,500rpm
最大トルク:10.1kgm/8,500rpm

 

1988 ZX-10

アルミツインスパーとなったフレームに、ダウンドラフト吸気の採用で137psを得たエンジンを搭載。
ホイール径は前:17インチ/後:18インチで、乾燥重量は222㎏へと減量。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:222kg(乾燥)
最高出力:137ps/10,000rpm
最大トルク:10.5kgm/9,000rpm

 

1990 ZZ-R1100(C)

排気量を1052ccまで増して147psを発揮し、風圧で過給効果を得るラムエアインテークを採用。
乾燥重量は228㎏。
ホイール径は前後17インチで、これは以降の車両に共通。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:228kg(乾燥)
最高出力:147ps/10,500rpm
最大トルク:11.2kgm/8,500rpm

 

1993 ZZ-R1100(D)

アルミフレームの材質を押し出し材→プレスとして剛性を最適化するほか、エンジンもスペックは共通ながら多くを見直すなど、C型から全面変更。
乾燥重量は233㎏。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:233kg(乾燥)
最高出力:147ps/10,500rpm
最大トルク:11.2kgm/8,500rpm

 

2000 ZX-12R

アルミバックボーン型フレームに178psを発揮する新設計の1199cc直4を搭載。
サーキットも見据えた性格でZZ-Rとは別路線を選択。
乾燥重量は210㎏。
スズキ・ハヤブサ同様、300km/hが可能と言われた。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:210kg(乾燥)
最高出力:178ps/10,500rpm
最大トルク:13.6kgm/7,500rpm

 

2002 ZZR1200

アルミツインスパーフレームに、ZRX1200R用をモディファイした1164ccエンジン(155ps)を搭載。
ZX-12Rに対してツアラー的な性格とする。
乾燥重量は236㎏。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:236kg(乾燥)
最高出力:152ps/9,800rpm(160ps/9,800rpm[ラムエア加圧時])
最大トルク:12.6kgm/8,200rpm

 

2006 ZZR1400

アルミバックボーンフレームにZX-12Rを基に1352ccを得、190psを発揮するエンジンを搭載。
ラムエア過給時は200psを公表し、乾燥重量は215㎏という現在最強のZZR。

エンジン:水冷4サイクルDOHC4気筒
車重:215kg(乾燥)
最高出力:190ps/9,500rpm(200ps/9,500rpm[ラムエア加圧時])
最大トルク:15.7kgm/7,500rpm

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モーサイ編集部

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