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カワサキが造ったメグロ「250メグロSG」1965年新車時試乗レポート「力強い実用車、メグロの伝統を継承している」

ツーリング型のカワサキ 250メグロSGT

実用車タイプのSGと同時に、ツーリング型として発売されたカワサキ250メグロSGT。

スタンダードのSGのほか当時の試乗テスト記事では、同時発売のツーリング型、SGTにも短時間試乗し、以下のように短くレポートしている。


SGTのほうは、ツーリング型といっても車の特徴は根本的には変わらない。性能も重量が若干軽くなった事から最高速度がやや高くなった以外、出力、トルク、機構すべて変更はない。しかし、同一フレームでありながら、全く別個の車と見間違える程、あか抜けのしたデザインで、タンクはニーグリップ部分の大きく凹んだ精悍なスタイルで、これにWシートの組合せで、カットされた浅い前後フェンダーの銀色、ハーフチェーンケースとダイナミックなハンドル等、本格的なデザインである。

SGTはSGと同様に直立のライディングスタイルとなるが、Wシートとタンクのお陰で任意のポジションが取れるため、スポーツ的な乗り方をする場合に最適な姿勢が取りやすい。それに加えて、SGと同じく余裕のあるライディングポジションは長距離のツーリングには格好である。SGTはあくまでもツーリングと称するが如く、性能本位のスポーツ型ではないが、こちらのモデルのほうがヨーロッパの一般的なモーターサイクルと同様なタイプだと感じられる。

エンジンには何の新しい試みがなされていないが、ツーリング型のフレームに乗せても、何ら不足のない性能は奥深いこの4サイクル単気筒の味を示すものだろう。そして、かなりスポーティな乗り方を試してみたが、重量のある独特な味を楽しむことができた。
決してモータースポーツに使うような車ではないかもしれないが、SGと共通の高い安定性を利したダイナミックな走法が楽しめ、用途の広いモーターサイクルであることがわかった。SGTはただ単に高い最高速度、加速性を狙ったものではないが、新型のエンジンをはじめその操縦性から、モータースポーツとは違った意味のスポーツ性でマニアの目に止まる車だと思う。

エンジンとシャシーは共通ながら、専用のタンク、ヘッドライト、シート、前後フェンダーを装備するSGT。
エンジンとシャシーはSGと共通ながら、専用外装の採用などでSG比で約5kg減の乾燥重量で160kgとなったSGT。価格はSGより3000円高の18万5000円(1964年当時価格)。

試乗レポート●大久保 力 写真●八重洲出版 編集●阪本一史

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