浮沈を繰り返し、最終戦で栄冠を掴み取った19歳
2026年8月29日に行われたAMAプロモトクロス選手権の第11戦アイアンマン・ナショナルにおいて、「Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team」に所属するコール・デイビスが、自身初となる250MXクラスのチャンピオンに輝いた。「YZ250F」を駆り、Moto1を3位でフィニッシュしたことで王座を確実なものとしたのだ。

今年5月、デイビスはすでにAMAスーパークロスの250SX Eastでタイトルを獲得しており、今回の栄冠により見事二冠を達成。さらにヤマハ発動機のモトクロスマシン「YZ250F」は、チームメイトのヘイデン・ディーガンとともに250SX Westのタイトルも獲得しているため、今シーズン3つ目のタイトルをヤマハにもたらす快挙となった。
栄光を手にしたデイビスだが、2026年シーズンは決して平坦な道のりではなかった。シーズン序盤は浮き沈みが激しく、開幕から3戦を終えた時点でのランキングは6位で、トップ3フィニッシュはわずか2回(3位と優勝)であった。しかし、第4戦で両Motoを制するパーフェクトウィンを飾りランキング4位に浮上すると、続く第5戦でも1位と2位を獲得し連続総合優勝を果たし、ランキング2位に浮上。そして第6戦の総合3位という成績によって、ついにポイントリーダーの座を奪取した。

ところが、最大の試練は第7戦で訪れた。Moto1での痛恨のリタイア、Moto2での13位という結果により総合16位に沈み、トップから25ポイント差のランキング3位へと一気に後退してしまったのだ。それでも、若きライダーがこれで崩れることはなかった。第8戦で見事に今季2度目のパーフェクトウィンを達成して再び巻き返しを図ると、第9戦でも総合優勝を奪ってトップに1ポイント差まで肉薄。さらに第10戦で総合2位となり、逆に14ポイントのリードを築いて再びポイントリーダーへと返り咲いた。

そして迎えた最終戦、自身の19歳の誕生日の翌日に行われた大一番で、デイビスはMoto1を3位でフィニッシュ。ライバルがノーポイントに終わったことで、劇的な初チャンピオン獲得が決まり、250SX Eastとの二冠を達成したのである。
レース後、デイビスは「今シーズンで2つのタイトルを獲得できるなんて、本当に信じられない。自分の誕生日を迎えてすぐにタイトルを決めるなんて夢にも思わなかった」と喜びに満ちたコメントを残している。

デイビスの挑戦はこれで終わりではない。9月12日に開幕するスーパーモトクロス世界選手権の250SMXには第1シードとして参戦し、今シーズン3つ目となるタイトル獲得を目指す。若き王者のさらなる飛躍に、要注目だ。

まとめ●モーサイ編集部 写真●ヤマハ発動機




























