2017年のレース復帰以降、アメリカのダートトラックで3連覇を成し遂げたワークスレーサー「FTR750」の遺伝子を受け継いで開発されたインディアンモーターサイクル・FTR1200/FTR1200S。
ストリート向け大排気量フラットトラッカーというこれまでにないカテゴリーを生み出し、2019年より国内販売が開始されて以降話題となっている同車のオーナーズミーティングが早くも開催された。
今回はその模様をお届けしよう。
横浜の観光スポットにFTR1200が集結
第1回FTRオーナーズミーティングは2019年12月4日(水)、有名な観光スポットである横浜ハンマーヘッド内のレストラン「キーズ パシフィック グリル」にて開催された。
今回のミーティングはFTRオーナーさん同士が楽しいひとときを過ごしてもらうために、インディアンモーターサイクルの販売元であるポラリスジャパンが主催。同社の呼びかけに応じ、会場にはFTRオーナーさん約20名が集結した。
興味深かったのが、ノーマルのままの車両が少なかった点だ。
FTR1200は40以上のアクセサリーパーツが設定されており、オーナーの好みに合わせて気軽にカスタマイズできるのがポイントのひとつ。アクセサリーパーツを装着することで雰囲気がかなり変わるので、他オーナーの車両をじっくりと観察する人もいた。
なかでも注目を集めていたのが、インディアンモーターサイクルディーラーであるプレインさんが手がけたFTR1200。
トラッカースタイルであるがゆえに少々腰高である同車を乗りやすくするため、サスペンションメーカーのビチューボ社にかけ合って特注したリヤサスペンションを装着。シート高で約60mmローダウンできるため足着き性が格段に向上しているという。
もちろんただローダウンするだけでなく、ストローク量や乗り味がスポイルされないよう細心の注意を払っており、完成までビチューボ社とは何度も連絡を取りながらようやく完成したのだとか。足つきを気にしているFTRオーナーさんには朗報といえるだろう。
プレインさんではフロントフォークのローダウンキットも現在製作中で、完成すれば15mmローダウンできるというから楽しみ。こちらも妥協のない作り込みがなされていることだろう。
FTR1200のチーフデザイナーさんが登場!!
今回の特別ゲストとして、FTR1200のチーフデザイナーであるオラ・ステネガルドさんが来場し、FTR1200のデザインについて実車を前にして解説を行ってくれた。
その内容は「なるほど」と思わずうなずくほど中身の濃いもので、来場したオーナーさんはオラさんの説明を熱心に聞き入っていた。
大変気さくなオラさんはすぐさまオーナーさんと意気投合。車両解説後はオーナーさんからサインを求められ、突発的なサイン会が開催。「失敗しないか緊張するね」と言いながらもFTR1200のボディへサインを行う、オラさんの楽しそうな表情が印象的だった。
オーナーとメーカーのFTRに対する熱量が伝わる内容であった今回のミーティング。
12時から14時30分までの短時間開催であったが、キーズ パシフィック グリルの特製ランチメニューに舌鼓を打ちながらポラリスジャパンのスタッフやオラさんと談笑することのできる、オーナーさんにとって充実したひとときだったのではないだろうか。