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「もっと身近にバイクを。国内最大のバイクレンタルも展開」中止のモーターサイクルショーで、ホンダが伝えたかったこと

ホンダは、新型コロナウイルスの影響により中止となった大阪、東京、名古屋のモーターサイクルショーで公開するはずだった展示内容をそっくり再現し、その様子を3月27日(金)から『バーチャルモーターサイクルショー』としてウェブ上で配信を開始した。
モーターサイクルショーでは、世界初公開となる次世代CBのコンセプトモデル「CB-Fコンセプト」や、モーターサイクルショーのテーマ「はじめようバイク」に呼応してバイクをもっと身近に感じてもらう展示を予定していたホンダ。バーチャルモーターサイクルショーの公開にあたってホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長はプレスカンファレンスを行い、モーターサイクルショーでホンダが伝えたかった思い、そして2020年度の二輪の目標と取り組みを以下のように説明した。


「ホンダは2019年12月に世界における二輪生産累計4億台を達成。1949年のドリームE型の生産開始から70年目での達成となりますが、これは世界の21カ国・32拠点で50ccのコミューターから1800ccの大型モデルまで幅広い二輪車を生産し、お客様の多様なニーズにお応えし、生活をより便利に楽しくすることで、世界中のお客様から高い支持をいただいた結果であり、何より日本のお客様からの高いご支持とお力添えの賜物であると、心からお礼を申し上げます。

2020年はホンダの二輪にとって新しい中期計画のスタートの年でもあります。2019年の国内二輪市場は総需要36万3000台・前年比98%という状況で、その中でホンダは17万4000台・前年比101%という結果となりました。原付二種と軽二輪を中心にニューモデルを投入したことで、30歳までの若年層と、60歳以上の活動的なシニア層の方々に興味・関心をいただいたことにより、市場全体が微減した中、市場全体を牽引し需要を底支えすることができたと考えています。

軽二輪(126〜250cc)では届出台数1位がレブル250、2位がPCX150と、ホンダがトップ2を押さえた

半面、達成できなかったことは国内二輪市場の活性化です。お客様を増やす、国内二輪市場を活性化する、拡大させるところまでには至っておらず、トップメーカーの役責を十分に果たせなかったことに対しては忸怩たる想いがあります。したがって、次の3年間においては、量に付いては創造、質について進化を求めていきます。

量の創造を目指す点では、商品や技術についてのハードは今後も継続的に魅力あるものを投入していくのはもちろんですが、国内二輪市場の活性化の施策として、新規若年層の皆様に二輪車をもっと気軽に、もっと身近になものとして、二輪車に触れて乗れる機会の拡大を目指し、『ホンダゴーバイクレンタル』をスタートします。

現在、免許を取得したものの費用面の理由から二輪車を所有しない方が二輪免許取得者の43%を占めています。ホンダゴーバイクレンタルは、とくに若年層、ミレニアル世代の方々に、気軽に二輪車を体験していただくことを目指し4月6日より全国でスタート。6月末までには250店舗以上の国内最大級のバイクレンタルサービスとすべく順次拡大を目指していきます。昨年大ヒットしたアニメーション映画『天気の子』に登場するピンクのスーパーカブを再現したモデルや、PCXエレクトリックなどのEV車もレンタル車両として準備し、お客様に楽しんでいただく予定です。

また、末永く安心してホンダの二輪に乗り続けていただくため、2016年よりNSR250RやCB750FOURなど旧型モデルの部品の再販売をスタートしていますが、新たな取り組みとしてVFR750R/RC30を対象とした『リフレッシュプラン』をスタートさせます。これは、熊本製作所内のモーターサイクルリフレッシュセンターで行い、お客様のバイクに応じた作業を行い、充実したバイクライフをサポートしていくものです。

ホンダは二輪車のリーディングカンパニーとしてお客様が将来に渡り、安心・安全・便利に二輪車を乗れることを目指し、二輪車の利用環境改善と安全運転普及活動に取り組んできました。都市部の駐車インフラの整備拡充、高速道路の二輪車料金の独立化などの利用環境の改善等、混合交通での安全運転活動やマナーアップの啓蒙、高校生の3ない運動の自主的な撤廃に向けた早期安全運転教育への協力などには継続的かつ積極的に取り組んでいきます。今後も二輪車の楽しさや利便性をお客様に提供し、国内二輪市場の活性化を目指すとともに、お客様の喜び、憧れに繫がるブランドへと進化させていく所存です。」


まとめ●関谷守正 写真●ホンダ 編集●上野茂岐

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