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10月30日(木)〜11月9日(日)に東京ビッグサイトで開催されているジャパンモビリティショー2025。華やかなコンセプトモデルなど見どころはたくさんある。その中であえて車両メーカーブース“ではない”場所に展示されていた、未来的な車両に勝るとも劣らない魅力的なバイクをご紹介しよう。
懐かしのカワサキ・Zとホンダ・CB!
本記事で紹介するバイクは、東展示棟1階・東7ホールのMobility Culture合同展示「タイムスリップガレージ」で展示されている車両である。

○カワサキ 900スーパー4(Z1)

北米市場を強く意識して開発が行われたモデルで、82馬力を発揮する4ストロークDOHCの903cc空冷4気筒エンジンをダブルクレードルフレームに搭載。日本では1972年の東京モーターショーでお披露目された。伝説的名車として今なお愛好者が多い。近年では同社のレトロスポーツモデル、Z900RSにそのスタイリングが受け継がれている。

○ホンダ ドリームCB750フォア-K

1968年の東京モータショーにプロトタイプが出品され、1969年に国内発売したホンダの伝説的バイク、ドリームCB750フォア。このモデルはその改良型で、1977年に発売。前輪だけでなく後輪にもディスクブレーキを採用している。CBのブランドネームに関しては、最近ニューモデルとしてCB1000Fが発表されて話題になっている。

栄光のレーシングマシンも!
お次は「速さへのあこがれ」と題されたゾーンに展示されていた、ロードレース世界選手権で活躍した4台。

○スズキ RGΓ500(XR35)

1981年にWGP500ccクラスで総合ランキング2位となったランディ・マモラ選手の搭乗機。2021年にはスズキがこの車両をレストアし、再び走らせるまでの過程を動画で公開した。とても見ごたえのある映像なのでぜひご覧あれ。
○カワサキ KR350

KR250/350は「最も成功したカワサキの2ストロークレーサー」とされる。展示車はWGP350ccクラス最後のシーズンとなった1982年にアントン・マンク選手とともに王座についたマシンだ。
○ヤマハ YZR500

YZR500はファクトリーマシンとして1984年にエディ・ローソン選手をWGP500ccクラスのタイトル獲得に導いた。展示車は同年に平 忠彦選手が全日本ロードレース選手権で2年連続チャンピオンを獲得したマシン。
○ホンダ NSR500

1984年から2002年まで活躍したビッグネーム。展示車は1994年にミック・ドゥーハン選手が駆ったマシンで、全14戦中9勝を挙げ、1999年までのWGP500ccタイトル6連覇の端緒を開いた。
小さいけれど大きな存在感!
お次は「80’s POP」ゾーンに展示されていた2台をご紹介。
○ヤマハ ジョグ

1983年に発売されたジョグは、それまでのスクーターとは一線を画するパワフルな2ストローク49ccエンジンを搭載。ポップでカジュアルで若々しいスタイリングが当時のヤングの心を惹きつけた。今では一般的な樹脂製ボディやフロントフェンダー一体型ボディはこのモデルが先駆け。
○ホンダ モトコンポ

「都会的な感覚を持つ行動派の若者にターゲットをおいたニューコンセプトカー」のシティとともに1981年に発売された「トランクバイク」。シティのラゲッジスペースに搭載することを前提に開発され、ハンドルとステップを折りたたんでコンパクト化することが可能だ。
現代のバイク代表は……?
2000年代以降のバイクとしては、以下の2台が展示されていた。
○ホンダ モンキー125

2017年に生産終了したモンキー50の後継機として登場。モンキー50の魅力であったコンパクトさや愛らしさ、親しみやすさは、上下にボリューム感をもたせた台形シルエットを採用したスタイリングにより見事に引き継がれている。
○サイクロン号 「シン・仮面ライダー」劇中車

2023年に庵野秀明監督作品として話題となった「シン・仮面ライダー」に登場したバイク。ベース車はホンダのネオスポーツカフェ、CB650Rだ。搭載するのは並列4気筒エンジンだが、往年のサイクロン号を思わせる6本出しマフラーデザインを採用。
ジャパンモビリティショー2025に来場した際は、これらの興味深い車両が展示された「タイムスリップガレージ」にもぜひ足を運んでほしい!
report:林 康平 photo:舞草 壮
Japan Mobility Show 2025
https://www.japan-mobility-show.com/
















































