10月24日から開幕する第46回東京モーターショー2019。その詳細が発表される説明会が日本自動車工業会(自工会)によって9月26日に行われた。併せて定例会長記者会見の模様もレポートしよう。
開催テーマは「OPEN FUTURE」。すべてを“オープン”にして未来を届ける
今年の東京モーターショー2019は初めての試みとして開催場所が分散して行われる。
それもあって、テーマは3つの“オープン”だ。1つめは「未来へのOPEN」。未来のモビリティ社会のトビラを開く、というもの。2つめは「開催エリアのOPEN」で、2か所に分散して拡大された会場が特徴。そして3つめが「新たなお客様に向けたOPEN」で、新規層へのアピールである。
4つのスペースをオープンロードが結び、二輪車部門は有明エリアのビッグサイト展示棟に集約される。
二輪メーカーはホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキと、アディバ。乗用車部門では青海展示棟にトヨタ、ダイハツ、スバルのグループが入る。
一方、ビッグサイト展示棟には、日産、三菱自動車、ホンダ、スズキ、ルノー、マツダ、レクサス、メルセデス・ベンツ、スマート、アルピナが集約されることになる。
ライダーにうれしいお知らせは、有明エリアにあるDRIVE PARKで最新モデルの試乗ができることだ。
二輪車メーカーお薦めのモデルが実際に試乗できるので、次の愛車候補を探すにはピッタリ。二輪の展示会場となる東京ビッグサイトの展示棟からも近いので、目当てのバイクを見て触るということを集中して楽しめるのがポイントである。同じエリアではレースカーやスーパーカーなどの展示、同乗体験試乗なども用意されている。
コンセプトや見どころは、自工会東京モーターショー特別委員会委員長の長田 准氏(下写真右。トヨタ自動車常務)より行われた。
各エリアや展示スペース、展示内容などの詳細を実際に説明。特に、MEGA WEBに設けられるFUTURE EXPOで行われるイベントや展示内容などは突っ込んで発表された。
今までのモーターショーとはがらりと変わった試みを内外にアピールするねらいがあるようだ。
自工会会長の豊田章男氏の任期延長を決定
東京モーターショー2019説明会に先立って行われた理事会では、現会長の豊田章男氏の任期が2年間延長されることが決定された。
通常であれば、トヨタとホンダ、そして日産の3社首脳が輪番で会長職を務めることになっていたので、次期会長としてはホンダが2020年5月から会長の座に就く予定であった。
日本の自動車産業のこれからを見据えると、引き続き強いリーダーシップを発揮できる豊田会長を中心として結束していくことが望ましいと判断したということだ。
また、日産自動車取締役で現自工会副会長の西川廣人氏の辞任も併せて報告された。豊田会長からは東京モーターショー2019が置かれた現状と対策、今後の方向性やあるべき姿なども同時に発表された。
そして現自工会副会長であるホンダの会長、神子柴(みこしば)寿昭氏からは二輪車メーカーとして、今回の二輪車展示の見どころやポイントなどの説明も行われた。
●中央が豊田章男会長(トヨタ自動車代表取締役社長)、右は自工会副会長である丸本 明氏(マツダ代表取締役)、左は同じく自工会副会長の神子柴寿昭氏(本田技研工業会長)