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スズキ GSX-S1000GT徹底解説「グランドツアラー路線となったフルカウル版GSX-S1000」

スズキ GSX-S1000GTのライバルは? カワサキ ニンジャ1000SX一択か

日本での価格は現段階で判明していませんが、1000ccクラスの並列4気筒エンジンを搭載したスポーツツアラーとして真っ向勝負となるのはカワサキ ニンジャ1000SXでしょう。
エンジンや車体を共有するスポーツネイキッドの兄弟車(Z1000)があるという点も、GSX-S1000とGSX-S1000GTの関係と似ています。

ニンジャ1000SXより高出力で、車重が軽いGSX-S1000GT

さて、性能面を見ていくと、GSX-S1000GTが最高出力152馬力で車重226kg、ニンジャ1000SXは最高出力141馬力で車重236kgと、GSX-S1000GTが数値上の動力性能では有利なのですが……ただ、ニンジャ1000SXの車重が重いのは、電子制御をより精細に作動させる6軸IMU(慣性計測装置)など電装品による影響も若干あるでしょう。
そのIMUにより、ニンジャ1000SXはトラクションコントロール、ABSにコーナリング中や加減速などの状況を踏まえた制御が行われるわけですが、ここも2車の大きな違いです。

そのほかの電子制御機構──出力特性を3段階に切り替えるライディングモード、アップ・ダウン両対応のクイックシフター、クルーズコントロールを備える点はGSX-S1000GTとニンジャ1000SXは互角です。

一方、足まわりではフロントフォークのインナーチューブ径がGSX-S1000GTは43mmなのに対しニンジャ1000SXは41mm、フロントブレーキディスク径もGSX-S1000GTが310mm、ニンジャ1000SXは300mmと少々差があります。

スズキ GSX-S1000GT(海外仕様)

エンジンは排気量999ccの水冷4サイクル並列4気筒DOHC4バルブ。最高出力112kW(152ps)/1万1000rpm、最大トルク106Nm(10.8kgm)/9250rpm、車重226kg、燃料タンク容量19L、シート高810mm。

カワサキ ニンジャ1000SX

エンジンは排気量1043ccの水冷4サイクル並列4気筒DOHCC4バルブ。最高出力104kW(141ps)/1万rpm、最大トルク111Nm(11.3kgm)/8000rpm、車重236kg、燃料タンク容量19L、シート高820mm。価格は148万5000円。

クルーズコントロール、クイックシフター、スマホ連動カラー液晶メーターは2車とも標準装備

実用装備面はどうでしょうか。
2車ともスマートフォン連動機能を有したカラー液晶メーターを装備する点や、パニアケースはオプションとなる点は同様。
あと細かな違いですが、ニンジャ1000SXは手動ながらスクリーンの角度調整ができます(GSX-S1000GTは70mm上端が高くなるハイスクリーンをオプションで設定)。

IMUが搭載されていないという点を一般的に考えれば、GSX-S1000GTの方が求めやすい市場価格となる可能性は大です。
トラクションコントロール、ABSにバンク角連動機能はありませんが、アップダウン両対応のクイックシフターやクルーズコントロールといった「長距離走行に効く」電子制御はしっかり標準装備。

その上で、よりパワフルでより軽いという点、そして「GT=グランドツアラー」として長距離走行時やタンデム走行時の快適性を重視した真摯な作り込みがGSX-S1000GTの魅力と言えるのではないでしょうか。

デザインは個人の好みによる部分が大きいところですが、GSX-S1000GTのアグレッシブなスタイルがたまらない!と思った方は……答はいりませんね。

スズキ GSX-S1000GTの純正オプション装着車。サイドケースのほか、ハイスクリーン、タンクバッグ、レバーガード、カーボンフェンダー、カラーブレーキキャリパーなどを装備。
カワサキ ニンジャ1000SXに純正パニアケースを装着した状態。

まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●スズキ/カワサキ

追記2021年9月22日22時:発売タイミングの情報を補足しました

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