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ドゥカティ新型モンスター試乗「脱トレリスフレーム&937ccの新エンジン、すべては軽さと走りのために」

新型ドゥカティには「懐の深いフレンドリーさ」がある

マシンの取り回しはとにかく軽快であり、軽量さを随所に感じさせる。
モンスター821と比較するとバネ下重量を一気に削ぎ落としたかのような印象で、ブレーキもよく効く。そして、ハンドリングは自由自在という言葉がピッタリで、大きなアクションを必要とせず、狙ったラインにスッとバンクしていく。

まるでミドルクラスのマシンのように思われるモンスターだが、実は937ccという立派な排気量を持つ。しかし、それが信じられないくらいのクイックさで車体を翻し、同時によく曲がってくれる。
クイックさはときに神経質な印象つながることもあるが、このマシンは旋回力の高さによってさほど寝かさなくても済むということもあり、ライダーが絶えず余裕を持てるような安心感が付随している。

コントロールしている感覚=楽しさと実感しやすいマシンなのである。これは間違いなくサーキットでも面白いだろうと思わせるパッケージングだった。前後サスペンションの調整機構はリヤのプリロードだけと簡素だが、ハード過ぎない設定としていることが、これまた多くのライダーを受け入れる懐の深さを感じさせる。

手強さやアグレッシブさが控えめとなったことは、正直な話、喜ばしいことである。しかし、ドゥカティらしさが薄まったのでは?
と心配するファンも少なくない。「スパルタンさ」=「ドゥカティらしさ」という考えは、もう変えないといけないのかもしれない。

もともとはストリートファイター的マシンであったモンスターだが、これは後にラインアップに加わった、その名もずばりの「ストリートファイター」にそのキャラクターを譲ったと言えるかもしれない。
もちろん、ピュアなスポーツ性能を犠牲にすることはまったくない。大きく生まれ変わった新型モンスターだが、スポーティで楽しく、スタイリッシュという本質は揺らぐことなく、よりワイドに使えるマシンに仕上がっていた。

フロントサスペンションはインナーチューブ径43mmの倒立フォークで、ストローク量は130mm。
モンスター 2021 リヤサスペンション
リヤサスペンションはカンチレバー式(リンクレス)モノショックで、ストローク量は140mm。プリロード調整が可能。リンクレスではあるが、バリアブルレートのスプリングとすることでプログレッシブな特性が与えられている。

新型ドゥカティ総評

■気に入ったポイント
とにかく軽い。そしてコンパクト。イージーな操作性とフレンドリーなキャラクター。それでいて、しっかりパワフル。ライディングポジションも自然で多くのライダーにフィットしそうな点。ハンドル切れ角が増えたのも◎。
よく効くブレーキと、高い旋回性能。電子制御が最先端モデルと比較しても見劣りしないところ。

■気になったポイント
日本仕様がローダウン仕様のみというのが残念。標準の足まわりもラインアップしてほしかった。
また、サスペンションの調整機構がリヤのプリロードだけというのがちょっと寂しい。タンク容量が少なめで、航続距離がちょっと短いか。完成度の高いマシンであるが、他のエンジンを搭載したモンスターファミリーの登場も期待してしまう。

ドゥカティ モンスター主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:94.0mm×67.5mm 総排気量:937cc 最高出力:82kW<111ps>/9250rpm 最大トルク:93Nm<9.5kgm>/6500rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:── 全幅:── 全高:── ホイールベース:1474 シート:高775(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR17 R180/55ZR17 車両重量:188kg 燃料タンク容量:14L
[車体色]
ドゥカティレッド(赤)、ダークステルス(黒)、アビエーターグレー(灰)
[価格]
スタンダードは144万5000円〜146万5000円
モンスター+は149万5000円〜151万5000円

試乗レポート●鈴木大五郎 写真●山内潤也/ドゥカティ 編集●上野茂岐

追記2021年7月10日: フロントサスペンションの写真でフルアジャスタブルと説明していましたが、ただしくは調整機構無しでした。訂正を行いました。

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CONTACT

■ドゥカティ新型モンスター公式webサイト

https://www.ducati.com/jp/ja/bikes/monster/monster

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