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【試乗速報】トライアンフ トライデント660「日本では98万円!ベテランライダーも満足できる超優秀3気筒マシン」

トライデント660は売れるだろうか?

若いライダーがターゲットとなるエントリーモデルは、ちょっとの価格の違いが「買うか・買わないか」の決定打となる市場だ。また、セカンドバイクやリターンライダーの需要に応える場合も、目の肥えた人が多いので価格については厳しい視線にさらさせる。

ヤマハは2021年モデルでマイナーチェンジしたMT-07を投入するが、イギリスでは6899ポンド(約98万円)の値付けだ。車体色の変更などを行った2021モデルのカワサキ Z650は6849ポンド(約97万円)という価格が発表されている。ホンダもCB650Rを2021年モデルでマイナーチェンジを行い、現在の価格は7199ポンド(約102万円)となっている。

一方、トライアンフのトライデント660は7195ポンド(約102万円)。2気筒の日本車勢より若干高いが、ランニングコストは低いくなる可能性が高い。
トライデントはメンテナンスのインターバルも長めに設定されており、最初の主要なサービスは1万マイル(約1万6000km)で、これは前述の日本車勢よりもかなり広い間隔となっているのだ。

トライアンフ トライデント660。最高出力81馬力/1万250rpm、最大トルク6.5kgm/6250rpm、装備重量189kg、価格7195ポンド(約102万円)
2021年モデル・ヤマハ MT-07。最高出力73馬力/8750rpm、最大トルク6.8kgm/6500rpm、装備重量184kg、価格6899ポンド(約98万円)
2021年モデル・カワサキ Z650。最高出力68馬力/8000rpm、最大トルク6.5kgm/6700rpm、装備重量188kg、価格6849ポンド(約97万円)
2021年モデル・ホンダ CB650R。最高出力95馬力/1万2000rpm、最大トルク6.4kgm/8500rpm、装備重量208kg、価格7199ポンド(約102万円)

燃費も悪くない。
トライアンフは21.2km/Lという燃費数値を公表しているが、興奮し過ぎてワインディングロードをアグレッシブに走ってしまった結果、私の試乗車は18.5km/Lという数値を出してしまったのだが、かなり優秀な数値ではなかろうか。
ちなみに燃料ランプは188kmの時点で点灯したが、これも14リットルの燃料タンク容量からすれば合格点だ。普通に走れば、航続距離は300kmといった感じだろう。

トライデント660の装備に対する満足感は?

パワー特性とトラクションコントロールの設定が切り替わるライディングモードは「ロード」と「レイン」の2種類があり、これは日本車勢にはないクラストップの装備だ。前述の通り、トラクションコントロールもABSもオーソドックスなもので、バンク角を検知しての連動機能はない。

メーターはコンパクトなラウンド形状のフルカラー液晶で、上部にバーグラフ式回転計と燃料計、中央に速度計とギヤポジションを表示。

電子制御関連で唯一気になったのは、走行中にトラクションコントロールをオフにしたり、オフからオンにしたりすることができないのと、一度トラクションコントロールをオフにしてしまうと、ライディングモードを切り替えても「オフ」の設定で固定されてしまう点だ。
トラクションコントロールを切って、ロードモードで気持ちよくワインディングを流していたときに「雨が降ってきた!」とライディングモードをレインモードにしても、トラクションコントロールは作動しない。
トラクションコントロールをオンにするためには、一度車両を止めて操作しなければならないのだ。
走行中にオン/オフの切り替えができる車種はあるので、技術的に問題はないはずなのだが……。

そのトラクションコントロールだが、作動感はスムーズで邪魔にならない良い感触だった。
ロードモードでは、ホイールスピンを感知したときにパワーを保持し、多少のスライドは許容する。トラクションコントロールが介入した後のパワーデリバリーがスムーズで、エントリーレベルのバイクとしてはよく出来ていると思う。
試乗中も何度かこの機能しているの体感したが、経験の浅いライダーでも経験豊富なライダーにも役に立つはずだ。

そのほかの技術的トピックとしては「マイトライアンフコネクティビティシステム」と名付けられたメーターとスマートフォンの接続システムがあり、電話、音楽、ナビゲーション、GoProなどを連携させることができる。
純正オプションではUSB充電器、タイヤ空気圧モニタリングシステムなどのほか、ドレスアップアクセサリーがあり、ビレット加工のベリーパンはなかなか素敵だ。
ただ、何かひとつオプションパーツを付けるとしたら、このトライデントのキャラクターを考えれば、個人的には走りを楽しむべく「クイックシフター一択」である。


トライアンフ トライデント660総評

個人的には、同クラスのライバル車よりも少し大人っぽく、攻撃的ではないルックスとイメージが気に入っている。
エンジンは十分なパワーと滑らかな出力特性で、経験豊富なライダーでも存分に楽しむことができるほどのパフォーマンスを秘めているし、魂と個性を感じさせる素敵なトライアンフ・トリプルサウンドも大きな魅力だ。
軽量コンパクトな車体は気軽に親しめるし、ハンドリングも優れている。電子制御機構の内容は、ライバル車より上をいっている。

丸々2日間テストして、トライデント660から降りた後は自然と笑顔になっていた。これが最初の問いに対する答えだ。激戦区のミドルクラスネイキッド市場に参入すべく、トライアンフは相当入念にこのトライデント660を造り上げている。

トライアンフ トライデント660 主要諸元

車体色は写真のシルバー×レッドのほか、ホワイト、ブラック、ブラック×シルバーの計4色が設定される。

[エンジン・性能]
種類:水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:74.0mm×51.1mm 総排気量:660cc 最高出力:60kW<81ps>/1万250rpm 最大トルク:64Nm<6.5kgm>/6250rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:── 全幅:795 全高:1089(ミラー含まず) ホイールベース:1401 シート高805(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR17 R180/55ZR17 車両重量:189kg 燃料タンク容量:14L
[価格]
97万9000円

試乗レポート●アダム・チャイルド 写真●キングダムクリエイティブ(トライアンフ) まとめ●上野茂岐
*日本円への為替レートは2021年1月時点を参考にしています

1月21日追記:トライデントの車両重量は乾燥重量189kgではなく、装備重量189kgであるのが確認できました。お詫びのうえ、訂正いたします。

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トライアンフ
TEL:03-6809-5233(トライアンフコール)

https://www.triumphmotorcycles.jp

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