コンセプトは「速く、遠くまで快適に! ハイパフォーマンスツアラー」

ホンダは、水冷4ストロークDOHC並列4気筒1000ccの高性能エンジンを搭載した、スポーツツアラー「CB1000GT」を、イタリア・ミラノ市で開催されているEICMA2025(ミラノショー、プレスデー:11月4日~5日、一般公開:11月6日~9日)で、世界初公開。
同車の開発コンセプトは「High Performance Tourer -速く、遠くまで快適に-」とされ、スポーツネイキッドモデルの高いパフォーマンスや操る楽しさ、ツアラーの快適性や積載性を高次元でバランスさせることを目指して開発した新しいスポーツツアラーだという。
エンジンは、CB1000ホーネットに搭載し力強さで定評のある1000cc並列4気筒をベースに、専用のFI(フューエルインジェクション)セッティングとスロットルバイワイヤ(TBW)システムを採用。力強い出力特性を維持しながら、スロットルの開け始めの出力をより滑らかにすることなどで、長距離ツーリングでライダー、パッセンジャーの疲労を軽減し、快適性をねらった設定としている。
【CB1000GTの主な特徴】



■車体
CB1000ホーネットのスチール製ダイヤモンドフレームをベースに、シートレール部を新設計。パッセンジャーや荷物の積載に配慮し、走行時の車体安定感を高めた設定。またサスペンションには、幅広い走行シチュエーションや積載状況に対応する、電子制御サスペンションEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)を標準装備。同システムは、6軸IMU(Inertial Measurement Unit)による車体姿勢、ECUのエンジン制御情報、車輪回転速度などから走行状態を把握し、前後サスの減衰力を最適化することで、路面状況に適した高度な減衰力自動調整を可能としている。
■スタイリング・機能
High Performance Tourerをコンセプトに開発された機能性をスタイリングでも表現。精緻な外観のハイパフォーマンスエンジンを中心に、シャープな造形を施したフロントカウル一体のシュラウドが、グランドツーリングにふさわしい快適性をもイメージさせる造形。またフロントカウルには、5段階、上下81mmの調節幅を持つアジャスタブルスクリーンを採用。シャープな造形でまとめつつ、高いプロテクション性能とニュートラルなハンドリング特性を両立。
■電装・制御システム
スポーティーな走行から、タンデムライダーとの長距離ツーリングまで幅広いシチュエーションで、楽しく快適に走るための先進装備を随所に採用。市街地からワインディングまで幅広い走行状況や路面に合わせて好みの走りを選択できるライディングモードを搭載。各モードは適切な出力特性や前後サスペンションの減衰力特性を組み合わせたSTANDARD、SPORT、RAIN、TOURの4モードに加えて、各モードでの減衰レベルを車体負荷や好みに応じて調整可能なユーザーモードも登録可能。
また発進、停止時以外で左手によるクラッチ操作を不要としたクイックシフターを標準装備。市街地や長距離の走行などでの疲労低減に貢献。そのほか、バイクとスマートフォンをBluetoothで接続して、通話やナビゲーション機能などを利用できる独自のHonda RoadSyncを標準搭載。
さらにトップボックスやパニアケース、より快適性を高めるハイスクリーンやコンフォートシートなど、豊富な純正アクセサリーをラインアップされるという。
なお、CB1000GTは、欧州のほか日本やアジア・大洋州地域などで販売計画中とのこと。日本へも2026年中に上陸するかもしれない。
まとめ●モーサイ編集部 写真●ホンダ






































