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900km走って分かったヤマハ XSR900 GPの意外な側面「セパハンでもツーリングが快適に楽しめるバイクだった!」

XSR900GP ヤマハ ツーリング

XSR900 GPで高速・峠路・デコボコ道と色んな場面を走ってみて

ヤマハ2024年の目玉モデル「XSR900 GP」。80年代に活躍したレーシングマシンYZR500のイメージで、発売前から大いに注目を集めたレトロテイストのロードスポーツモデルだ。そのデザインは特に一定の年齢層にはビンビン来たはず!

これまでのXSR900にカウルを付けただけでは? と思いきやさにあらず。エンジンや基本骨格はXSR900と共通ながら、フレームは剛性が最適化され、前後サスペンションもハイグレードなものが与えられている。

まず高速道路を走ってみたが、カウリングの恩恵でネイキッドに比べてかっ飛ばしたときもかなり快適。前傾ポジションになるとは言え、個人的にはこれくらいならツーリングにも許容範囲内だ。

ワインディングでは安定感のある走りが楽しめた。CP3と呼ばれる(クロスプレーンコンセプトの3気筒という意味)888ccエンジンは最高出力120ps。十分すぎるほどパワフルなのに、とてもコントロールしやすい。またパワーバンドもそれなりに広いので、少しずぼらな変速でも走れてしまう。

なにより良かったのが乗り心地だ。足まわりは硬めかと思いきやスムーズに動き、路面にひび割れ、穴があるような悪路でもひどいショックをお尻に感じさせない。

燃費は940km走行して21.5km/L。満タンで大体200〜250km走れる。積載性をひと工夫すればツーリングにも十分使えるし、旅先での走りも楽しめるだろう。

パワフルだけど扱いやすい特性のエンジン&適度な前傾でフロント荷重をかけられ、ワインディングでは安心してコーナーを駆け抜けられた
こんなひび割れ&穴ぼこだらけの道もXSR900 GPは普通に走ることができた

ヤマハ XSR900 GP主要諸元

[エンジン・性能]
種類:水冷4サイクル並列3気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:78.0mm×62.0mm 総排気量:888cc 圧縮比:11.5 最高出力:88kW(120ps)/1万rpm 最大トルク:93Nm(9.5kgm)/7000rpm 変速機:6段リターン

[寸法・重量]
全長:2160 全幅:690 全高:1180 ホイールベース:1500 シート高:835(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR17 R180/55ZR17 車両重量:200kg 燃料タンク容量:14L

[車体色]
パステルダークグレー、シルキーホワイト、

[価格]
143万円

XSR900 GP(パステルダークグレー)
XSR900 GP(パステルダークグレー)

ヤマハ XSR900 GPの機能・ライディングポジション

ライディングポジションそれなりに前傾するが、現代のスーパースポーツ系とは違う感覚で、シートからタンク、そしてハンドルまでの距離が長い。昔乗っていたホンダ CBX750Fを思い出す体勢だった
クルーズコントロールが標準装備なのもツーリングでうれしい。ウインカースイッチは最新型MT-09と同じで、使いやすさを考え新設計されたもの。軽くタッチすると3回点滅後消灯のウインカーは慣れると便利
バーエンドミラーは狭いスペースだと気を遣う。ツーリングメインなら、もう少しハンドルを手前&上方にしたい
シートは長時間のツーリングでもお尻が痛くならなかった。ただ、個性的でデザインなので積載性はあまり良くない……
加えて車体後方に荷掛フックがないのも積載面ではつらいところ。というわけで、タナックスのナンバープレートフックを追加。純正アクセサリーのフェンダーレスキットと合わせてもいいかも
ナンバープレートフックを活用し容量14Lのシートバッグを装着。荷物の内容を工夫すれば、1泊2日のツーリングもこれくらいで行ける

レポート●太田力也 写真●小見哲彦

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