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スタイリッシュなカウルをまとったスーパースポーツモデルを中心に、維持費のリーズナブルさや、だれでも気軽に乗れる車格も手伝って、エントリーユーザーからベテランライダーまで、幅広い層からに好まれている250ccクラス。
「そんなニーゴー(250cc)モデルを中心に、各社のバイクたちに意識があったら……」なんて“if”のお話。
今回は、明るくて寿命も長い「LED」と温かみのある明かりとコストの安さが魅力の「ハロゲンランプ」それぞれの特徴のお話です。
作:もるん(@MOLN2RNG)
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LEDの登場でヘッドライトユニットのデザインの幅が大きく広がった!
バイクのヘッドライトには主に「ハロゲンランプ」と「LED」の2種類があります。LEDは同じワット数のハロゲンランプに比べてより明るく、発熱が少なく、さらに寿命が長いという特徴があり、それらのメリットから近年採用する車両が増えています。
また、LEDの登場によって大きく変わったのはバイクのデザインです。
球状にしかできなかったハロゲンランプとは異なり、LEDは自由に形を設定することができます。これにより、細くライン状に成形したヘッドライトや、丸いライトの外周をリング状に囲ったポジションランプなど、自由度の高いデザインの車種が多く誕生しました。
LEDの短所としては製造コストがハロゲンランプに比べて高価であるという点が挙げられます。
ハロゲンランプにもメリットはある!
一方で、ハロゲンランプにも利点はあります。
ハロゲンランプの淡くて黄色い光は、対向車の運転手の目に優しい上、レトロテイストのバイクなどにはよく似合います。
また、ハロゲンランプの発熱は短所のように受け取られがちですが、この発熱を見越してあえて採用する例もあります。例えば、雪国の信号機は発熱によって雪を溶かして積もらせないようにするため、ハロゲンランプが採用されていることがあります。
これはバイクにも同じことが言え、ハロゲンランプを採用した車両の方が、ヘッドライト周りが凍りつきにくくなるかもしれません。
保安基準を満たした上で好みのヘッドライトを選ぼう
LEDとハロゲンランプ、好きな方を選びたいところですが、ここで気をつけなければいけないのは「保安基準」です。
バイクを車検に通すためには、ヘッドライトの光量が1万5000カンデラ必要で、光の色についても「基本的に白色」という決まりがあります。
ハロゲンランプを選ぶ際には、光量と光の色が基準に適合しているかどうかをより慎重に確認する必要があります。
漫画●もるん まとめ●モーサイ編集部・中牟田歩実