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■タイトル写真:錆落とし(劣化しためっき剥がし)が進み、右側は少し「見れる」ようになったローライダーエンジンのショベルヘッド部の状態です。
白日の下に晒されたエンジンヘッド部分の状態
側面、下側からなど、徐々に美化と整備を進めてきたローライダー。シリンダーやエンジンのケースの塗装まで進めたところで、タンクに隠れていたヘッド上面の様子と向き合うことにしました(内心、怖くて見れなかった)。
ご存知のように、このタイプの大きなモデルは、スポーツスター等のような軽量級モデルの単一型のガソリンタンクではなく、分割式で左右に分かれる構成になっています。我がローライダーの場合は、ガソリンホースの劣化もあったし、新品ホースの仕様を調べておいて容易に交換出来る体制を整えてからタンクを外したかったのもあり、”分離”させる事に慎重になっていました。このタイプのタンクの外すのも初めてでしたし……。


で、ですよ。いざ分解してフレームの背骨とショベルの頭が白日の下に晒されてみると、かつて見たこともない程の表面の劣化が発覚。マジで頭がクラクラきました。大部分のクロームめっきは薄皮のようにパリパリになって剥がれ、残った部分は固着して硬度を保ったままへばり付き、こっちはこっちで除去がえらく大変そう。





つまり、耐熱塗装で表面を仕上げるにしても、この段差をどうにかしないと美しく仕上げするのは困難に見えました。シートに跨って確認すると、右側は特徴的な平面の構成なので、まだ磨くなり削るなりがしやすいと言えます。ところが、ヘッド左側は複雑に入り組んでいる上に、めっきの残党が細部まで残っており(本当に面倒そう)、大きなポリッシャーでは奥までペーパーを当てる事もままなりません。
ひとしきり大きな面を、ポリッシャやインパクトにブラシを付けてめっきの残党と戦ってみましたが、素手でしばらく対決する日が続きました。もう指先の指紋がなくなりました。











気分転換の別作業をしつつ、エンジンヘッドの処置であれこれと試行錯誤
そんな作業の合間に、ローライダーの特徴の一つでもあるスラッシュカット形状のサイレンサーの錆落としと補修塗りを実施したり、ヘッド左側のマウントハンガーの補修と塗装、またイグニッションコイルのスチール製取り付けプレートも補修して、気分転換(?)を実施していました。








だって、ヘッドばかり素手でペーパーがけしていると、指先と爪の間が剥がれそうになって痛くなり、二日くらいはパーツクリーナーすら沁みる生傷状態になるほどだったのですョ。指先も少しは休ませないと、本業のカメラのシャッターを切るのすら軽い苦痛になってしまうというのは、ちょっと具合がよろしくないのです。
というわけで焦っても仕方がないので、ヘッドの段差取りは、少しだけ気長に時間をかけて処置してからシルバーに仕上げたいと考えています。
ミッションとクランクケースを分離させてフレームから降ろし、エンジン単体→ヘッドを分解してめっき屋さんに出し、クロームの残骸も落としてもらって再めっきというように、専門のプロに依頼する流れが王道なのは分かっているんですが……。




この記事を書きながら今頃思い出した事がありました。我が家にはコンプレッサーとエアリューターもあったじゃないの……と。作動音を気にして、音量が控えめな電動工具を多用しがちで、コンプレッサーを使う機会が少なめになっていました。しかしここはひとつ、多少の作動音の対策をして、エアリューターを使ってみようかなと思います。 (つづく)


■取材協力:株式会社デイトナ(耐熱塗料 チタンカラー 商品番号 68114)
https://www.daytona.co.jp
文と写真●小見哲彦
小見哲彦(こみ・てつひこ)
無類のバイク好きカメラマン。
大手通信社や新聞社の報道ライダーを経験してバイク漬けになった後、写真総合会社にて修行、一流ファッションカメラマン、商品撮影エキスパートのアシスタントを経て独立。神奈川二科展、コダック・スタジオフォトコンテスト等に入選。大手企業の商品広告撮影をしつつも、国内/国外問わず大好きなバイクを撮るように。『モーターサイクリスト』誌ほか多数のバイク雑誌にて撮影。2021年からは、防衛関係の公的機関から、年間写真コンテストの審査員と広報担当人員への写真教育指導を依頼されている。





































