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今から海外ツーリングに備えるなら
新型コロナウイルスの流行に伴い、海外旅行を断念するケースが後を絶ちません。「いつかコロナ禍が落ち着いたら、絶対に海外ツーリングしてやる!」オーストラリアやアイスランド、アメリカなど世界が誇る大自然をバイクでめぐる。そんな夢を思いながら、手洗いうがいをがんばっている方もいるのではないでしょうか。
海外でツーリングしたいなら、取得しておきたいのが国際運転免許証です。海外での運転を認めてもらえる特別な免許であり、これがないと無免許運転になってしまうことも。また、国際免許と一口でいっても何に乗るかで違いがあったり、ケースによって国際免許が使えなかったりと、なかなかに厄介です。
そこでこの記事では、バイクの国際免許証の取得方法や注意点を解説していきます。夢の海外ツーリングのために、まずは免許をしっかりおさえましょう!
国際免許こと「国外運転免許証」は書類手続きだけで取得可能!!
日本で国際免許を取得するには、警察署や運転免許更新センター、運転免許試験場で手続きをおこないます。国内かつ有効期限内の運転免許証を持っていれば、書類手続きをおこなうだけでOK。実技試験などは必要ありません。ちなみに日本国内で申請できる国際免許は、正確には「国外運転免許証」といいます。
必要な書類は以下のとおりです。
・運転免許証(免停中、大型特殊、小型特殊、原付のみは不可)
・顔写真1枚(縦4.5センチメートル×横3.5センチメートル、無帽、正面、顔中心、無背景、申請前6か月以内に撮影したもの)
・パスポート(原本)
・手数料:2350円
発行日数は更新センターや試験場なら即日、警察署は数日かかるのが相場です。国際免許の有効期限は1年以内ですので、旅行の日程がかたまってから取得するのがベターでしょう。
注意すべきなのは、免許証の種類です。たとえば、国内では普通自動車免許で排気量50cc以下の原付バイクに乗れますが、国際免許では規定違反となります。国際免許でバイクを運転するには、日本での二輪車免許が必須と考えてください。また、大型特殊免許、小型特殊免許、原付免許しか持っていない場合も国外運転免許証は取得できません。
国際免許を取得する際は、自分が持っている免許の種類をあらためて確認しましょう。「海外ツーリングしたいのに自動車免許しかない!」という人は、二輪車免許をとるなどの対策を検討してみてください。
国際免許が使えない国もあるので要チェック
国際免許は「ジュネーブ条約」と呼ばれる国際条約に基づいた免許です。ジュネーブ条約の締結国であれば居住国、私たちならば日本の運転免許証を有効にできる許可証、と考えてください。つまり、ジュネーブ条約に加盟していない国では国際免許が使えないのです。
ジュネーブ条約は90以上の国が締約しており、海外ツーリングで人気のスポットならばほぼ国際免許が通用すると考えて構いません。冒頭で例に出したオーストラリアやアイスランド、アメリカも国際免許が認められている国です。他にもイギリスやギリシャなどのヨーロッパ諸国、インドや韓国といったアジアの国々でも国際免許が通用します。
とはいえ絶対ではないので、ツーリングの候補地を考える際は国際免許が使える地域かをチェックするように。もし国際免許の適用外だった場合は、旅行先の大使館に相談してみてください。
免許があれば国際免許取得はとてもカンタン
海外ツーリングに欠かせない国際免許について紹介してきました。例外はいくつかあるものの、基本的には日本国内の二輪車免許を持っていれば国際免許は容易にとれるものです。「国際」とつくとなんとなくハードルが高そうですが、やってみればあっけないぐらい簡単に手に入るでしょう。
この記事を読んだ方が、自粛の先で海外ツーリングを満喫する未来を掴むことを願っています!
レポート●ハチミツ 写真● 編集●モーサイ編集部・中牟田歩実