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仮面ライダーの相棒の行方、考えたことありますか?
2021年に50周年を迎えた仮面ライダーシリーズ。平成ライダーシリーズが始まってからは一部の例外を除き、1年スパンでライダーを交代しながら20年以上休まず戦ってきた偉大なヒーローです。
そんな仮面ライダーの相棒として長年寄り添ってきたのがバイクです。令和になった今でも主役の仮面ライダーには必ず専用マシン(クルマの場合もありましたが、ほとんどはバイク)に乗りますし、本編から派生した一部のショートアニメや短編ストーリーを除けば、バイクが一切出てこないライダー作品というのは今のところ存在しません。バイクは仮面ライダーとともに、多くの人に夢と希望を見せつづけてきました。
では、戦いを終えた仮面ライダーの相棒はその後どうなるのでしょうか?1年間の放送終了に伴い先代のライダーとともに表舞台を去ったバイクがその後どんな扱いを受けるのか、多くの人は気にしていないのではないでしょうか。
「もうテレビに出ないなら廃棄しちゃうんじゃないの!?」
そう考える人もいるでしょう。はたしてその不安は真実なのか。今回は、仮面ライダーのバイクがその後どうなるのかをお伝えしていきます。
ほとんどのバイクは残存しているが『龍騎』や『響鬼』の愛車は確認できない
結論から言いますと基本的には廃棄されず、東映の関係施設で保管されるようです。実際、過去作で活躍したバイクが後年の作品で登場するケースも少なくありません。
代表的なのは2018年に上映された映画『平成ジェネレーションズFOREVER』でしょう。平成仮面ライダーの主役20人が総出演したことで話題になったこの映画では、彼らが放送当時に乗った専用バイクも多数登場しました。クライマックスではライダーたちが愛機に乗って並走するシーンもあり、大半のバイクは放送終了後も現存しているのが読み取れます。
一方で、『平成ジェネレーションズFOREVER』を含め長い間現存が確認できていないバイクがあるのも事実です。たとえば『龍騎』や『響鬼』が劇中で使っていたバイクは、同映画に登場しませんでした。東映が公式にアナウンスしているわけではないので推測の域は出ませんが、長い年月の中で紛失したり保管の限界がきて処分したりしたマシンもあるかもしれません。
過去のライダーのバイクがイベントの目玉になることも!!
仮面ライダーはテレビ番組だけでなく、ヒーローショーや展示会などのイベントも盛んに展開しています。そんな時に目玉として取りあげられやすいのが、実は過去作のマシンなのです。
たとえば仮面ライダーの生みの親である石ノ森章太郎のミュージアム・石ノ森萬画館(宮城県)では、2016年11月から2021年3月にかけて『仮面ライダードライブ』の愛車であるトライドロンが展示されました。実際に撮影で使われた機体であり、来館者からもとても愛されていました。
他にも、東映太秦映画村(京都府)で開催されている体験型イベント『仮面ライダーEXPO』では、作中で活躍したバイクを多数展示しています。人気の平成ライダーシリーズだけでなく、昭和ライダーの手足となったバイクもピックアップされており、50年の歴史を感じられるイベントになっています。
放送終了から何十年も過ぎた仮面ライダーが愛されつづけるように、彼らを乗せたバイクもファンの憧れです。だからこそマシンを展示するイベントが開催され、ファンからひと目見ようと会場に集うのでしょう。
全国巡業予定の『生誕50周年記念 THE仮面ライダー展』にはバイクの展示も!!
どうやら1年間の激闘を終えてからも、仮面ライダーのバイクは忙しいようです。それこそスクラップにされる暇なんてどこにもありません。
現在、東映は『生誕50周年記念 THE仮面ライダー展』と称した全国巡回イベントを2022年春から開催中です。2023年春には静岡、夏には大阪で開催を予定しています。もちろん仮面ライダーのバイクも展示されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
レポート●ハチミツ 編集●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●ぴあ株式会社/東映