目次
スーパーカブ50・ファイナルエディションは、11月24日(日)までの受注分を全部作る
1958年から続いてきたスーパーカブ50の歴史がいよいよ終焉を迎えます。ホンダは2024年11月1日に「スーパーカブ50・ファイナルエディション」を12月12日に発売すると発表しました。
すでに新聞各紙やTVなどで報道されているように排ガス規制の猶予期間終了に伴い、50ccモデルは規制適合のための投資に見合う販売数が確保できないという理由から生産終了が予定されています。長い歴史を誇るスーパーカブ50も例外ではなく、ついにファイナルエディションの登場になりました。
2017年に発売されたモンキー・50周年スペシャルという50ccの最終モデルは限定500台、販売は期間内に専用サイトから申し込み、抽選によって商談できる人を決めるという方法がとられましたが、そのときの応募数は4万5333名とホンダの予想を遥かに超える申込みがありました。
ですが今回のスーパーカブ50・ファイナルエディションは台数を限定するのではなく、注文できる期間を限定するという販売方法です。ホンダのプレスリリースには「2000台」という販売計画台数が記されていますが、これはあくまでも「計画」で、11月24日(日)までに注文を入れられた全てのお客様に販売するとホンダは話しています。
2024年11月19日現在、すでにスーパーカブ50・ファイナルエディションの販売店からホンダへの注文は計画台数を超えているという話もあるそうですが、それでも11月24日まで注文可能なことに変わりはありません。
ちなみに排ガス規制に関してですが、2025年10月31日までなら50cc継続モデルの生産は可能です。一部で2025年5月にホンダが原付の生産を終了すると報じられましたが、ヤングマシン誌は「ホンダは原付の生産終了時期を正式に発表した事実はない」と否定の記事を掲載しています。
現在抱えている50cc車両のバックオーダーや、ファイナルエディションならびにスーパーカブ50・ハローキティの受注数が年産計画を上回っているという話を考えても、かなりギリギリまで生産を行なうのではと筆者は予想しています。
スーパーカブ50標準モデルは販売店在庫のみ
現在スーパーカブ50はファイナルエディション、ハローキティ、標準モデルの3つがありますが、標準車に関しては今年(2024年)の夏前には販売店からのホンダへの新規注文は完了しているため、今からユーザーが販売店に行き、新車をホンダに注文することはできません。販売店が注文済みで、なおかつオーナーが決まっていない、いわゆる店頭在庫だけが新車の標準車の入手方法となっています。
現在在庫をもっている店舗はかなり少ない模様ですが、これから生産された分が入荷するかどうかは、その販売店の注文状況によりますので、標準のスーパーカブ50が欲しい方は近くのホンダ正規取扱店に問い合わせてほしいと、ホンダは話しています。
■ホンダ二輪車正規取扱店検索ページ
https://motosearch.honda.co.jp/pc/
確実にスーパーカブ50の新車を入手したい方はファイナルエディションか、ハローキティの購入を検討をしたほうがいいかもしれません。しかし、それも11月24日までの話です。残された時間は多くありません。
スーパーカブ50・ファイナルエディションはカタログもC50を再現!
1966年のスーパーカブ50のカタログ。スーパーカブ50・ファイナルエディションがオマージュするのは1966年に発売されたC50。それまでのOHVからOHCにバルブ作動の仕組みが変わり、車体も一新された2ndジェネレーションともいえるスーパーカブです。既存の生産ラインをできるだけ活かすため、エンジン各部の寸法をホンダは極力変えませんでした。ゆえにOHVの車体にもOHCエンジンは載せることができたそうです。
2024年のスーパーカブ50・ファイナルエディションのカタログ。スタイル同様、カタログデザインもオマージュです。こちらのカタログはPDFの配布のみで紙版は用意されていません。ホンダのオフィシャルサイトからダウンロード可能です。
レポート●飯田康博 写真●ホンダ/飯田康博
【モーサイチャンネル】スーパーカブ50・ファイナルエディションのショート動画