民間人立入禁止の人工島が東京湾にある! 明治〜大正時代に造られた旧日本軍の海上要塞「第二海堡」って知ってる?

浦賀水道最狭部のほぼ中央に位置する第二海堡。第一海堡の西方約2.5kmの距離にある。現在は護岸補強のための工事が行われており、海堡上にクレーンが設置されている。
こちらは富津岬の沖合すぐのところに位置する第一海堡。関東大震災以降、富津岬と地続きになっていたこともある。一般人は立入禁止となっている。
目的地までは富津港から約30分。船内で説明アナウンスを聞いていると、徐々に第二海堡が迫ってくる。
ついに一般人立入禁止の地、第二海堡へ上陸!! 上陸を記念して、まずはみんなで拍手をするのがお約束(画像を一部加工しております)。
着船場に隣接する倉庫は燃料などが保管していたと思われる。 壁面は煉瓦製だが、天井部分はコンクリートととなっており、さらにアスファルトで覆われている。 防水加工も施されており、堅牢な倉庫だったことが伺える。
菱形に切り出された「間知石」を組み上げて造られた護岸。石垣を組み上げる伝統的な築城技術が導入されている。関東大震災の衝撃にも耐えた堅牢な造りをしており、後にアメリカへ技術の供与も行われた。
煉瓦の長手(長辺)と小口(短辺)が交互に見えるよう積んでいくイギリス積みで組み上げられた擁壁。煉瓦は耐水効果の高い「焼き過ぎ煉瓦」をもちいており、今なお往時の姿を留めている。 ちなみに掩蔽壕自体は立ち入れないよう、入口がふさがれている。
掩蔽壕内部に至る入口は、崩落の危険があるため立ち入れないようふさがれている。いつしか内部を見ることができるようになるのだろうか……。
掩蔽壕に使用されている煉瓦には、桜の花が刻印されたものもある。この刻印にもいくつかの種類がある。
15cm加農砲(カノン砲)の砲台跡に建てられた第二海堡灯台。
1894(明治27)年に初点灯し、東京湾の安全を守り続けている。
27cm加農砲(カノン砲)の砲台跡。
破断した部分に鉄筋は入っておらず、無筋のコンクリートで造成されたことがわかる。奥には掩蔽壕の煉瓦も確認できる。 ちなみに後年造られた構造物にはきちんと鉄筋が入っており、技術の変遷を目にすることが可能だ。
27cm加農砲砲台跡。発射時に砲塔が上昇して現れる隠顕砲であったという。
12.7mm高角砲が設置されていた台座跡。
高角砲台座跡の近くには弾薬保管場所も残っている。
上陸地点横にある、係船場と思われる遺構。当時の係船柱が今も残る。
係船場の先には、関東大震災の影響で多くの部分が沈んでしまった防波堤が確認できる。
第二海堡の植物は、種子が飛来するなどして自生したものがほとんど。写真のうちわサボテンは人為的に持ち込まれた数少ない植物。
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