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かつてCB乗りだったライダーがCB1000Rにハマる理由(前編)

「新世代のCB」としてこの春登場したホンダCB1000R。スーパースポーツCBR1000RRがルーツのエンジンを搭載するネイキッドというと過激なスポーツモデルというイメージを抱きそうだが、CBオーナーだったモーターサイクリスト編集部員が乗ってみたところ……「どんな状況でも頼もしい万能ロードスポーツで、CBっぽい!」という言葉が出てきたのだった。

かつて4発のCBに乗っていたライダーなら、すぐCB1000Rの虜になるのではないか。と、かつて「CB乗り」だった僕は思ったのだった。というと、CB1000Rは懐古調のバイクなのかという誤解を生みそうだが、「CBっぽくていいなぁ」と思う部分が存分にありつつ、かつ最新のスポーツバイクならではの高性能がそれをより魅力的にしてくれているのだ。

CBらしいと感じる滑らかな4気筒エンジン、自然なハンドリング

ちなみに、僕が乗っていたのは750cc空冷4気筒エンジンをスチール製ダブルクレードルフレームに搭載し、リヤはツインショックサスペンションを組み合わせたCB750(1999年式)。
最新スポーツバイクのCB1000Rの構成は全く違う。
CB1000Rのエンジンはスーパースポーツの初代CBR1000RRがルーツ。フレームはスチール製バックボーンフレームで、サスペンションはフロントはインナーチューブ径41㎜の倒立フォークにリヤはリンク式モノショック。また、出力特性、ABS、トラクションコントロールなど電子制御機構も組み合わせられ、スポーツ/スタンダード/レインの3種のモードと、各種制御を自分で決められるユーザーの計4つの走行モードが搭載されている。

ライダーの年齢や、乗ったことのあるバイクによって「CB観」はさまざまあるとは思うが、僕がCB1000Rに「これこそCBだなぁ」と感じたのは、視線を向けただけでその方向に進むといっても過言ではない自然なハンドリングと、低回転から高回転まで滑らかに回るエンジンだ。ゆったり走っていても、ワインディングでペースを上げていっても、綺麗にイメージ通りのラインをトレースできる。また、エンジンは2000〜3000回転といった低い回転域でも十分なトルクがあり、かつ滑らかに回るので、渋滞にハマったりワインディングで間に遅い車がいたりしても急かされる気分にならない。
トータルで乗っていて楽しい時間が長いのだ。(この印象も「CBっぽい」と思った)。それでいて、CBR1000RRをベースとしたエンジンが見せてくれる爽快な加速(最高出力はCB1000Rが145馬力、CB750が75馬力。そりゃあ比較するものではないのだが)が味わえ、ビシッとした高い剛性感と路面追従性で気持ちいいコーナリングも楽しめるのがCB1000Rというバイクだ。

初代CBR1000RRをベースとするエンジンは最高出力145馬力を発揮。一般公道での走行を重視し、吸排気系のセッティングなどで低~中回転で力強いトルク特性とされている。スロットル・バイ・ワイヤや電子制御による走行モード切替機能、クイックシフターも装備。
軽量化とフリクションの低減をねらい、左側に減衰機構とスプリングを、右側はスプリングのみとしたショーワ製SFF-BP倒立フロントフォークを採用。インナーチューブ径は41㎜。
リヤショックは分離加圧式のモノショック。スイングアームはアルミ製の片持ち「プロアーム」を採用。
左に回転計とギヤポジション、右に速度計という構成の液晶メーター。燃料計にオド/トリップはもちろん、時計、燃費なども表示。ギヤポジションや選択する走行モードによって右端の「マルチカラーライン」が8色に発行する機能も。
筆者がかつて乗っていたCB750(RC42)。見た目で似ているところは、丸型のヘッドライトにエキパイが4本という点くらいしかないが……。

ホンダ CB1000R主要諸元

【エンジン・性能】種類:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ ボア×ストローク:75.5×56.5mm 最高出力:107kW<145ps>/10500rpm 最大トルク:104Nm<10.6kgm>/8250rpm 燃料タンク容量:16L 変速機:6段リターン 【寸法・重量】全長:2120 全幅:790 全高1090 ホイールベース1455 シート高:830(各mm) 車両重量:212kg タイヤサイズ:F120/70ZR17 R190/55ZR17 【価格】163万6200円 【カラー】黒、赤

report●上野茂岐 photo●柴田直行/岡 拓

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