クラシックモデルファンが安心して装着できるタイヤが登場した。落ち着いた見た目を持ちながら、ウエット&ドライ性能ともに高いレベルを達成しているのだ。どのように走りを支えてくれるのか、鈴木大五郎がワインディングで検証する。
操る楽しさを兼ね備えたスタイリッシュモデル

「ロードクラシック」という商品名を聞くと、それが旧車に向けたタイヤ、つまりは性能も旧式?などと一瞬考えてしまう。事実、そのパターンデザインもいい意味でクラシカルな雰囲気を持つ。性能というよりも、サイズありきというか、デザインありきなどと思ってしまいがちだが、当然そんなことはなく、このタイヤには最新技術が投入されている。その内容を大ざっぱに表現すれば、今回装着したマシンのトライアンフ ストリートツインのように、クラシカルな外観+最新鋭の車体、といった構図にも似ている。実際に、このマシンとのマッチングも絶妙なものとなっていた。実はこのタイヤは、旧車乗りにも定評のあったパイロットアクティブの後継モデルといった位置付けで、多くのパートで中身を刷新したブランニューモデルなのである。

走り始めて感じられるのがタイヤの存在感だ。言い換えれば、ゴムが厚めの弾力を感じさせるようなフィーリングを持っている。この感触がとても良く、操作感とともに乗り心地の良さにもつながっている印象だ。ただ、いわゆるゴムっぽさが強いタイヤで心配されがちな、腰砕けになったりする剛性不足を感じさせるところがないのも特徴的で、安心感の高さにつながっている。名前はクラシックながら、現代レベルの高いグリップ感を提供してくれているのだ。これらは、2層構造のカーカスや、2枚のベルトを採用した新たな内部構造の恩恵が大きいだろう。

装着マシンがカリカリのスポーツモデルではないとはいえ、ステップを擦るまでの領域では情報量も多く、とても安心感が高い。操っている感触=グリップ感なのであるが、そこにプラスして転がり感のあるフィードバックもしっかりと得ることができる。その先のハードな領域は試すことができなかったが、むしろ一般的なスポーツライディング領域での手応えを大切にすることで、日常走行での違和感のないコントロール性が高まっているとも感じられた。サイズによって異なるかもしれないが、フロントタイヤのラウンドが非常に緩やかで、クイックさはないものの、非常に分かりやすくてコントローラブルなのも好印象だ。

パイロットアクティブ比では、ドライ・ウエット路面ともに50%ものグリップ向上を果たしているということからも想像できるとおり、これはもう後継モデルという範疇を超えている、完成度の高い仕上がりなのである。

18インチ、19インチを含めた細めのサイズラインアップが充実している点を見ても、旧車乗りだけでなく、ストリートモデルを愛する多くのライダーにとって、十分に楽しめるタイヤとなっている。
発売日●3月5日 価格●オープン
サイズバリエーション
| FRONT | REAR |
| 90/90-18 | 120/90-18※ |
| 100/80-17 | 130/70-17 |
| 100/90-18 | 130/70-18 |
| 100/90-19 | 130/80-17 |
| 110/70-17 | 130/80-18 |
| 110/80-17 | 130/90-17※ |
| 110/80-18 | 140/80-17 |
| 110/90-18 | 150/70-17 |
| 3.25-19 | 4.00-18 |
| 150/70R17 |

report●鈴木大五郎 photo●山内潤也
日本ミシュランタイヤ
0276-25-4411
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