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髪型に悩むライダーはここに行け!? お店の前にはバイク、店内にもバイクという不思議な床屋さんを横浜で発見

ヘルメットをかぶる以上、ライダーは髪型を諦めるしかないの?

趣味でバイクに乗るなり、通勤でバイクに乗るなりする場合、ある程度諦めざるを得ないのが「髪型の自由」である。理由は言わずもがな、頭をピタリと覆うヘルメットの着用が義務付けられているからだ。

バイクに乗り始めた頃などは、ツーリング途中でトイレ休憩を行った際に手洗い場の鏡を見て、完全に髪が潰れて異様とも言える形になった自分のアタマに愕然とした経験が、誰しも一度はあるのではないだろうか。

(そんなときだけはラフでナウいファッションとニュアンス感たっぷりのシャレオツなヘアスタイルでドライブデートを楽しむクルマ組がうらやましく思えてしまう)

ライダーが営む床屋「グリーン ザ バーバー」なら、ライダーの悩みを解決してくれそうな予感

そんな悩みや妬み嫉み(?)を払拭してくれそうな床屋が神奈川県横浜市の磯子にあった!!

その名も「GREEN THE BARBER(グリーン ザ バーバー)」。

道路に面した窓ガラスからはバイクが見える。磯子駅から徒歩10分程度、ほぼ国道16号線沿いに位置するため、東京からは三浦半島ツーリングへ向かう途中などに立ち寄ることもできそうだ。

早速訪問してみると、お店の前にはお客さんのバイクが停められ、お店の中にも店主のものとおぼしきバイクが見える。いかにもライダーのライダーによるライダーのための理髪店、といった風体だ。

今まで「バイクに乗ったら潰れるもの」「帽子で隠すもの」として認識してきた髪型の価値観を、このお店ならば変えてくれるかもしれない!!

そんな期待を胸にドアを開いた。
迎えてくれたのは店主の織田賢明(おだ たかあき)さん。理髪師としてのキャリアは18年を越えるベテランだ。

アメリカンバーバースタイルが好きでこのお店を開いたという織田賢明さん。解体屋で部品を集めながら組み上げたホンダ・ゴリラを皮切りに、様々なバイクに乗ってきた。先日まではホンダのGL500が通勤の足だったが、現在はジェネレーターの故障でコイル巻き職人に修理を依頼中とのこと。

店内にある店主のバイクがスゴい

しかし、まず気になるのが店内にあるバイク。
「これはホンダのCB250RSをカスタムしたもの。ここへの通勤の足であり、お客さんの目を引くように飾っておくディスプレイでもあるんです(笑)。自宅はここから近いのですが、帰りはまっすぐ家に向かうのではなく、赤レンガや本牧の方をちょっと走り回ってから帰ったりしますね。」とのこと。

根っからのバイク好きらしい行動である。

CB250RSと聞いたとき、にわかには信じられなかったほどのカスタムぶり。エンジンとフレーム以外のほとんどのパーツをワンオフ品や他車種流用品で仕立ててあり、元のロードスポーツらしいスタイルとはうって変わってスクランブラースタイルへと様変わり。電装系も引き直したそうだ。
スタンダードのホンダ CB250RSはこんな形。1980年に登場したバイクで、エンジンは空冷4ストローク4バルブSOHC単気筒。

これだけバイクに造詣が深い理髪師ならば、冒頭で述べたような悩みにも理解があり、解決方法を知っているかもしれない。そこで、ヘルメットをかぶっても髪が潰れないようにするにはどうすればよいかを聞いてみた。

「うーん、ヘルメットをかぶりながら髪を潰さないのは正直難しいです。」

残念。やはり髪型へのこだわりは捨てるしかないのか……と落胆しかけたが、その言葉には続きがあった。

ライダーにお薦めなのは「潰さないようにすることより、潰れることを前提にした髪型」

「むしろ、潰れてもいい髪型にすればいいんですよ。たとえばサイドの髪を刈り上げてトップの髪を6cmほど残して、すべて後ろに流すツーブロックのオールバックスタイルはどうでしょう? この髪型ならヘルメットで潰れてボリューム感がなくなっても、違和感はありませんよ。」

ツーブロックのオールバックの髪型イメージ。爽やかで男らしい。ちなみに当然ながら筆者の近影ではない。どこぞのイケメンの写真である。

逆転の発想だ!
髪を潰さないのではなく、潰れてもいい髪型にすればよいのである。ちなみにこうしたツーブロックのオールバックはアメリカにおいてトラディショナルなヘアスタイル。さらに織田さんはこの髪型のメリットを説く。

水溶性グリースを使えば手ぐしで簡単にセットが決まる

「このスタイルって髪を後ろにもっていきながら乾かして整髪料で流すだけだから作るのが簡単で、ヘアセットの苦手な方でもできますよ。それと社会常識の範囲内に収まる髪型なので、サラリーマンの方にもお薦めです。整髪料は固めるワックスなどではなく手直しの利きやすい水性のグリースがいいですね。ヘルメットをかぶると多少は髪が乱れますが、グリースでのセットならばクシを入れてあげるとすぐ元通りになりますから。最悪、手グシでもかまいません。」

水性グリースの使用感は昔ながらのポマードに近い。しかし昔のポマードと違って油性ではなく水性のため、一日の終わりでシャワーを浴びた際の洗い落ちは抜群。
カウンターでは水性グリースを中心に、その辺のドラッグストアでは売っていないような整髪料が販売されている。自分に合うものが必ず見つかるだろう。ディスプレイも古き良きアメリカを再現していてシャレオツ!

この話を聞き、すぐさまカットをお願いした。もちろん注文は先のオールバックである。およそ30分の整髪を受けながら、髪質に合うグリースの種類やブローの仕方から、お薦めのツーリングルートまで様々なことを教えてくれ、終わったころには上記のスタイルが完成していた。

バリカンはかなりの種類を取り揃えており、織田さんの技術と相まってサイドの刈り上げは自由自在だ。近年オシャレ雑誌など支持されている、肌から髪へとグラデーションするような刈り上げ方法「スキンフェード」も行える数少ないバーバーである。

筆者はこの瞬間より、ツーリング先で鏡を見て驚かない男になったのだ。かの時代のロッカーズのように、胸ポケットにクシを忍ばせて(年齢がバレる?)。

筆者は乱れた髪を隠すために帽子を着用していた時期もあったが、頭が蒸れっぱなしで頭皮に悪そうだと常々感じていた。薄毛対策にそのあたりを聞いてみると織田さんは、「頭皮の蒸れももちろんですが、シャンプーで頭を洗う前にお湯でおおまかに油分や汚れを落とさないと、シャンプーの効力が弱まって汚れが落ち切らず、それが薄毛に繋がります。そうした頭皮へのちょっとした気遣いも大事ですね」と教えてくれた。

水性グリースは洗い落ちがいいため頭皮にダメージや汚れが残りにくく、そういった意味でもこの髪型はお薦めだ。

髪型に悩めるライダーは、ライダーが営む床屋さんに行ってみるのがいいかも

聞けばこちらのお店はやはりバイク好きのお客さんがたくさん来店するようだが、しばらくバイクに乗っていなかったにもかかわらずお店のバイクが気になって入ってみて、織田さんの話を聞くにつれてバイク熱が再燃してリターンライダーになった人もいるとか!

バイクの知識があり、ライダーの気持ちが分かり、腕も抜群の理髪師が営むバーバー。今回提案していただいたもの以外でも、髪質や好みに応じてライダー向けの髪型を教えてくれるはず。

髪型に悩むライダーは、一度GREEN THE BARBERの門を叩いてみると、より軽やかな気持ちでツーリングを楽しむことができるようになるだろう。

もちろん、バイクに興味のない方だって大歓迎。店内には幼児用スペースもあり、子供連れでの来店だってウェルカムな懐の広いバーバーだ。

キッズスペースだって完備されている!

レポート●緒方誠一 写真●緒方誠一/写真AC

お問い合わせ先

グリーン・ザ・バーバー

TEL045-349-5644

URL:https://gtbb.jimdo.com/

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