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【2026年全日本ロードレースJSB1000開幕戦】昨年に続きドカティの水野選手が優勝。今季で引退表明の中須賀選手はクラッシュで苦しい幕開け。

■タイトル写真:2026年JSB1000クラス開幕戦のスタートシーン。1コーナーへは長島選手が先に飛び込むも、2コーナー目でドカティをインに滑り込ませた水野選手が並びかける。

2026年全日本ロードレース開幕戦レポート「もてぎ2&4レース」

2026年4月4日と5日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催された「もてぎ2&4レース」。同レースイベントは、その名のとおり2輪と4輪の国内最高峰レースの2カテゴリーが同じ日に走ることで知られていますが、ここで国内2輪レースの最高峰クラスとしてJSB1000の開幕戦が行われました。

春本番を迎えた会場のモビリティリゾートもてぎでは、満開の桜が来場者を迎え、公式練習の金曜から、決勝の土、日曜の3日間でのトータルで約4万6000人の来場者数を数え、モータースポーツ人気の盛り上がりを感じさせました。

今年も開幕戦は4輪スーパーフォーミュラと同時開催の2&4レースとなり、2輪と4輪の国内最高峰のレースが楽しめると3日間で約4万6000人が来場

ヤマハファクトリーの絶対王者・中須賀選手の引退宣言

さて全日本最高峰のJSB1000クラスの今シーズンの話題の中心は、先ごろの東京モーターサイクルショーで引退表明をしたJSB1000クラスの絶対王者・中須賀克行選手です。昨年のチャンピオンでもある中須賀選手は今年もヤマハファクトリーレーシングチームのYZF-R1で走りますが、最後のシーズンで14度目のタイトル獲得なるかに注目が集まります。

一方、昨シーズンBMWのM1000RRを駆り2レース優勝して話題をさらったチームオートレース宇部と浦本修充選手は、世界耐久選手権シリーズに集中するために、全日本ロードレースは欠場することになりました。鈴鹿8時間耐久に帰ってくるチームと浦本選手を楽しみに待つことにしましょう。

国内ワークスと準ワークス、サテライトチーム、BMW、ドゥカティ含めて出走は21台

開幕戦のJSB1000クラスは、ホンダCBR1000RR-Rが8台、BMW M1000RRが5台、ヤマハYZF-R1が4台、スズキGSX-R1000Rが2台、カワサキZX-10Rが1台、ドカティパニガーレV4Rが1台、全部で出走21台となっています。

また今年から、ライダーの自分のアイコンゼッケン(希望ゼッケン)を選べることになりました。これまでは前年のランキングに準じた指定ゼッケンでしたが、今後は固定ゼッケンとして覚えやすくなるでしょう。

決勝:ポールポジションはドカティ水野選手、ヤマハ中須賀選手は痛恨の転倒

ドカティのパニガーレV4Rで2026年の開幕戦を制した水野涼選手(SDGドカティチームカガヤマ)

土曜日の予選は40分間の後半に雨がパラつく難しいコンディションとなりましたが、雨が降り出す直前のタイミングでアタックを成功させたSDGドカティチームカガヤマの水野涼選手(ドカティ パニガーレV4R)がポールポジションを獲得。続いて冷たい路面温度でもグリップを発揮するダンロップタイヤを装着する、ダンロップレーシングウィズヤハギ(ホンダCBR1000RR-R SP)の長島哲太選手が2番手、ヤマハの中須賀選手が3番グリッドからのスタートとなりました。

日曜の決勝は好天に恵まれましたが、朝まで降っていた雨の影響で一部に湿った路面が残った状態でのスタート。ホールショットは長島哲太選手が奪い、直後にドカティの水野選手とヤマハの中須賀選手が続きます。しかし1周目の終盤、3位走行中の中須賀選手の走りが乱れ最終コーナーでハイサイド転倒。空中に投げ出されるようなクラッシュでリタイアとなりましたが、幸い怪我はないとの事でひと安心です。

今シーズンでの引退を表明しているヤマハファクトリーレーシングチームの中須賀克行選手(YZF-R1)は、1周目にまさかのクラッシュでリタイア

水野選手、早めの勝負で一気に突き放して優勝

2周目はコーナーごとに順位を入れ替えるトップ争いとなり、早めの勝負に出た水野選手が長島選手に変わって先頭を引っ張る形になりました。その後もリードを大きく広げ、予選トップから決勝でも強さを見せる完全優勝。

JSB1000クラスで自身最上位となった2位入賞の長島哲太選手(ダンロップレーシングウィズヤハギ・ホンダCBR1000RR-R SP)

その結果、水野選手は昨年の最終戦から3レース連続の優勝。また、もてぎの開幕戦では2年連続優勝となりました。そして2位には、自身最高位となる長島選手が入り、ダンロップタイヤの性能向上ぶりをアピール。3位には、今シーズンからJSB1000クラスを走るSDGチームハルクプロホンダ(CBR1000RR-R)の國井勇輝選手が入りました。

2024年の全日本ST1000クラスチャンピオンで、昨年はMoto2クラスに参戦。今年はJSB1000クラスに初挑戦ながら早くも3位入賞の國井勇輝選手(SDGチームハルクプロホンダ・CBR1000RR-R)
中盤では長島選手と2位を争ったスポット参戦のゼッケン32番、羽田大河選手(アスティモプロホンダSIレーシング・CBR1000RR-R)は5位入賞
レース終盤で激しい5位争いをする羽田大河選手とチームATJの岩田悟選手(6番)、鈴木光来選手(10番)。3台ともホンダCBR1000RR-R
BMW勢の最上位は「トネチーム4413BMW」の星野知也選手。マシンは大きなウイングを装備したM1000RR
チームスズキCNチャレンジの津田拓也選手(GSX-R1000R)は、5位争い中の18周目に接触転倒でリタイアとなった

JSB1000各チームの参戦マシン

ヤマハファクトリーレーシングチームのYZF-R1。昨年ウイングレットを装備した新型モデルが登場しチャンピオンを獲得
最も多い台数を誇るホンダのCBR1000RR-R。写真はアスティモプロホンダSIレーシングの野左根航汰選手のマシン
チームスズキCNチャレンジのGSX-R1000R。サスティナブル素材を各所に使用しレースに挑むプロジェクトは、勝負の3年目を迎えた
唯一のカワサキ勢、KRP三陽工業&RSイトーの菅原陸選手のZX-10R。今回は17位完走
三明タロープラスワンウィズSDGのM1000RR。関口太郎選手は、JSB1000クラスでBMWに乗り始めて7年目
2026年の開幕戦優勝を果たしたSDGドカティチームカガヤマのドカティ・パニガーレV4R。今年はSDGのスポンサーカラーで参戦
2026年JSB1000クラス開幕戦の表彰台。左から2位入賞の長嶋哲太選手、優勝の水野涼選手、3位入賞の國井勇輝選手
JSB1000第1戦決勝のリザルト

今年こそドカティでの全日本タイトル獲得なるのか、はたまた中須賀選手の巻き返しがあるのか、第2戦は4月25〜26日に宮城県のスポーツランド菅生で行われます。

【今後の2026年全日本ロードレース選手権日程】
■4月25~26日 宮城県・スポーツランドSUGO
■5月31~6月1日 大分県・オートポリス
■6月21日 茨城県・筑波サーキット(J-GP3のみ開催)
■8月29~30日 栃木県・モビリティリゾートもてぎ
■9月26~27日 岡山県・岡山国際サーキット
■10月24~25日 三重県・鈴鹿サーキット

フォト&レポート●柴田直行

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2026 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
https://www.mfj.or.jp/national/2026-mfj-all-japan-roadrace-championship/

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