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2025年マン島TT本戦始まる! ダンロップ選手は歴代最多勝利数を伸ばし、山中選手はスーパーツインTT・レース1を完走

マン島 2025 BMW M1000RR デイビー トッド 2025

スーパーバイクTTではBMWが1位、2位に。スーパースーパースポーツTTではドゥカティが躍進

6月3日、マン島TTは決勝ウィーク2日目を迎えた。この日のレース結果をお伝えする前に、決勝レース初日に行われた3レースの結果をお知らせしよう。

2025年マン島TTの8日目となった決勝ウィーク初日・6月2日は、スーパーバイクTT(1000cc4気筒、市販車ベースでスーパーバイク世界選手権相当の改造)、サイドカーTT、スーパースポーツTT(600cc4気筒ほか、市販車ベース)の3レースが行われた。

スーパーバイクTTとスーパースポーツTTの予選では、どちらもディーン・ハリソン選手がトップタイムを記録していたが、初戦のスーパーバイクTTを制したのはデイビー・トッド選手(BMW M1000RR)だ。2位はマイケル・ダンロップ選手(BMW S1000RR)、3位はディーン・ハリソン選手(ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード)だったが、トップ10のうちホンダが7台を占める結果となった。

6月2日のスーパーバイクTTを制したデイビー・トッド選手(BMW M1000RR)。TT通算3勝目を挙げた。

多彩なマシンが出場するスーパースポーツTT・レース1で勝利を飾ったのは、マイケル・ダンロップ選手(ドゥカティ パニガーレV2 955cc)だ。パニガーレV2はトップ10に3台も入り、スーパースポーツTTが新たな時代を迎えていることを実感させた。

なお、優勝候補の筆頭であるピーター・ヒックマン選手は5月30日(BMW M1000RR)の予選走行中に転倒して負傷。今年のマン島TTからの離脱を余儀なくされている。ヒックマン選手は怪我を負ったものの、自身のFacebookで笑顔で治療を受ける姿を公開している。

6月2日のスーパースポーツTT・レース1で、ドゥカティに30年ぶりの勝利をもたらしたマイケル・ダンロップ選手(パニガーレV2 955cc)。ダンロップ選手はTT通算30勝目。

では、いよいよ最新のマン島TT決勝レースの模様をお伝えしよう。6月3日はスーパーストックTT(1000cc4気筒、市販車ベース)とスーパーツインTT(650~700cc2気筒)の2レースが行われた。しかし実際は天候不順のためスタート時刻が遅れ、数度にわたって変更が発表された。

それにより、レースのためにクローズしていた公道を14時30分頃にオープンし、18時に再びクローズ。スーパーストックTTは3周のレースを2周に減らしたうえで18時30分スタート、スーパーツインTTは3周を2周に減らして19時45分スタートとなった。

スーパーストックTTでは、デイビー・トッド選手(BMW M1000RR)が序盤をリード。これにディーン・ハリソン選手(ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード)、ジェイムズ・ヒリアー選手(ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード)が続いた。コントロールラインを通過した段階でのトップ3は、トッド選手、ハリソン選手、マイケル・ダンロップ選手(BMW S1000RR)だったが、ハリソン選手がコース中盤にさしかかるあたりでハリソン選手がトップを奪取。そのままトッド選手を引き離してチェッカーを受けた。

トッド選手はこれでTT通算4勝目。自己最速ラップとなる平均速度135.692mph(218.375km/h)を記録しての勝利となった。2位はトッド選手、3位にはダンロップ選手が入賞し、ポディウムに上がった。

6月3日のスーパーストックTT・レース1で優勝し、TT通算4勝目を挙げたディーン・ハリソン選手(ホンダ CBR1000RR-Rファイアブレード)。

スーパーツインTT出場の山中正之選手、レース1を前年超えの記録で完走

スーパーストックのマシンがフィニッシュして間もなく、山中正之選手(カワサキ ニンジャ650)が出場するスーパーツインTTがスタートした。こちらも本来3周のレースが2周に減っての決行だった。

高緯度地帯のマン島では20時を過ぎてもレースできるほどには空が明るい。といっても日本人の感覚からするとやや薄暗いことは否めない。

「遅い時間だからといって路面が見えなくなるということはないです」と山中正之選手は話す。「きっと頭と身体でコースを覚えていて、視覚はその確認だからだと思います」

トランスミッションを交換したためギヤ比が変わり、シフトチェンジのタイミングをアジャストする必要に迫られていた山中選手だが、走るほどに順応していけたという。

「新しいミッションがうまくはまって、走りとギヤがマッチしました。1周目、2周目と走るほどによくなって、もう1周走りたくなるほどでした」

1周目のラップタイムと平均速度は、20分46秒360と108.980mph(175.386km/h)、2周目は20分34秒507と110.026mph(177.07km/h)を記録し、昨年を上回った。

「1周目の途中で抜かれた選手が2周目もずっと前を走っていて、それに引っ張られた部分もあるのですが、前を塞がれる場面もありました。抜きたいと思ってましたが、追い越すのがむずかしく、自分のペースで気持ちよく走りたかったです。次のレースでは全体のスピードを上げたいと考えていますが、バイクも自分も調子がいいので、上げられそうな気がします」

レース後も元TTライダーのメカニック、ポール・オーウェンさんと走行動画を見て、シフトチェンジのタイミングなどを再確認した山中選手。スーパーツインTT・レース2は6月6日に行われる。それまでの2日間、山中選手はいつもどおりにコースの下見をし、筋力トレーニングをこなしてレースに臨む。インタビューでは、次のレースへの自信も垣間見えただけに、レース2では2年ぶりのブロンズレプリカ獲得に期待したい。

なお、スーパーツインTTで勝利したのはマイケル・ダンロップ選手(パトン S1-R)で、TT勝利記録を31に伸ばしている。彼が2025年のTTでどこまで記録を伸ばせるかにも注目だ。

6月3日のスーパーツインTT・レース1の優勝はマイケル・ダンロップ選手(パトン S1-R)。TT勝利数を31として記録更新中だ。
6月3日のスーパーツインTT・レース1の山中正之選手(カワサキ ニンジャ650)は2周を無事に完走で32位。新しいミッションに順応でき、次のレースへの自信をのぞかせた。
山中選手は走行後に必ず車載動画を何度も繰り返し見て、改善点を模索している。これが次の好結果につながるのだ。

レポート&写真●山下 剛

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山中正之選手のFacebook

https://www.facebook.com/masayuki.yamanaka.10

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