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ホンダ初の競技用電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」が10月13日、レースに初出場
ホンダは同社初となる電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」(アールティーエル・エレクトリック)を2024MFJ全日本トライアル選手権第6戦「和歌山・湯浅大会」(10月13日開催)から実戦投入、国際A級スーパー(IAS)クラスを戦います。
開発ライダーは元トライアル世界チャンピオンで、フジガスの愛称でおなじみの藤波貴久さん(現在は世界選手権のワークスチーム「Repsol Honda Team」監督)。レースにも藤波さんが選手として出場します。
今回の参戦目的は技術開発のためということですが、10月11日、レースを目前に行われた記者会見で藤波さんは「フジガスがレースで走る以上、目標は優勝しかありません!」と力強いコメント。また、RTL ELECTRICについて「仕上がり具合については、ワークスマシンMontesa COTA 4RTの70〜80%のイメージ」とのこと。
なおゼッケンの数字は、藤波さんが全日本トライアル国際A級に初参戦、トライアル世界選手権に初参戦した際に使用していた27を使用。「挑戦」への思いを込めたものといいます。
電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」とは
さてホンダ初の競技用電動トライアルバイク「RTL ELECTRIC」ですが、まさにトライアル世界選手権で勝利を重ねている「Montesa COTA 4RT」で培われた技術やノウハウに基づき開発されており、開発コンセプトは「Montesa COTA 4RTを超える超える電動トライアルバイクを目指す」というもの。
バッテリーは電動モトクロスバイク「CR ELECTRIC PROTO」(シーアール・エレクトリック・プロト)用をベースに高出力に対応したものを搭載。モーターは高出力・高回転のインバーター一体ユニットを採用。またトライアルに必須のクラッチを搭載し(油圧湿式多板)、フライホイール・トランスミッションを備えています。
フレームはRTLシリーズで実績のあるアルミツインチューブをベースに新規開発、スイングアームも同様にRTLシリーズをベースに新規開発したものです。そのうえで車体全体としてEV構成部品の配置を最適化し、トライアルで求められる運動性能に合わせた理想的な重心位置が設定されています。
ホンダ RTL ELECTRIC(主要諸元)
【モーター・性能】
種類:交流同期モーター
【バッテリー】
種類:リチウムイオン電池 容量:非公開
【寸法・重量】
全長:2010 全幅:830 全高:1130 ホイールベース:1320 最低地上高:335(各mm) 車両重量:非公開
まとめ●上野茂岐 写真●ホンダ/上野茂岐