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【写真で見るMotoGP日本グランプリ2023】雨で赤旗連発もマルティン選手(ドゥカティ)が優勝!タイトル争いも熾烈に

■決勝は最終的に赤旗中断となったが、雨の中で猛烈な追い上げを見せた#89 ホルヘ・マルティン選手(ドゥカティ)が優勝を獲得した。

9月30日(土)にはMotoGPスプリントレースがもてぎ初開催

世界最高峰のバイクレース「MotoGP」の日本グランプリが栃木県・モビリティリゾートもてぎで9月29日(金)〜10月1日(日)に開催されました。日曜日の決勝を前に、土曜日には各クラスの予選とMotoGPクラスのスプリントレースが行われました。
今シーズンから始まったスプリントレースは各ラウンドで土曜日に行われ、決勝の半分の周回数で争うというもの。レース結果によって、半分のシリーズポイントが与えられます。半分とは言えチャンピオンシップを左右する大事なシリーズポイントになりますし、レース数が昨年までに比べ2倍に増えて、ファンから見ると楽しみも2倍になったとも言えます。

スプリントレースは予選トップのホルへ・マルティン選手(ドゥカティ)が終始トップを走り切りスプリント3戦連続優勝。好スタートから2位に滑り込んだのはブラッド・ビンダー選手(KTM)。3位には2022年のチャンピオン、フランチェスコ・バニャイヤ選手(ドゥカティ)が入りました。

スプリントレースで優勝を獲得した#89 ホルヘ・マルティン選手(ドゥカティ)
スプリントレース2位の#33 ブラッド・ビンダー選手(KTM)
スプリントレース3位の#1 フランチェスコ・バニャイヤ選手(ドゥカティ)
スプリントレース優勝のホルヘ・マルティン選手(ドゥカティ)

Moto2クラス、Moto3クラスでは日本人ライダーが活躍

日曜日のMotoGPクラスを前に行われた250ccのMoto3クラス決勝では佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)が、765ccのMoto2クラスでは小椋 藍選手(出光ホンダチームアジア)が、それぞれ2位に入賞しました。2人の日本グランプリでの表彰台登壇は2年連続です。
Moto2クラスでは小椋選手の所属する出光ホンダチームアジアのチームメイトであるソムキアット・チャントラ選手が優勝し、ホンダ系チームの1-2フィニッシュとなりました。

Moto3クラスで2位入賞の佐々木歩夢選手(ハスクバーナ・写真右)
Moto2クラスで2位入賞の小椋 藍選手(ホンダ)
日本グランプリで2年連続表彰台に上がった小椋 藍選手(ホンダ)

10月1日(日)のMotoGP決勝は天候の悪化で赤旗連発

週末は比較的天候が良く、路面が濡れた状態での走行がないまま決勝を迎えたMotoGPクラス。ところが決勝スタートの直前に雨が降り出します。降り始めはパラパラ状態だったのでスリックタイヤのままレースはスタート。
ところがこの1周の間に路面コンディションは悪化。なんとほとんどのライダーが1周目からピットインして、レインタイヤで待機していたバイクに乗り換えてコースに復帰。このレインタイヤ組の中ではホルへ・マルティン選手(ドゥカティ)が先頭となりましたが、前輪を滑らせて順位を落としてしまいます。

4周目まではスリックタイヤのまま走り続けたミケーレ・ピロ選手(ドゥカティ)がトップでしたが、ピットインに乗じて順位を上げたレインタイヤ組のアレイシ・エスパロガロ選手(アプリリア)が追いつきトップへ。
その後、ホルヘ・マルティン選手が脅威の追い上げを見せてトップへ躍り出て、フランチェスコ・バニャイヤ選手(ドゥカティ)とチャンピオン争いのふたりがレースをリードする展開となっていきました。

徐々に雨足は強くなる中、マルク・マルケス選手(ホンダ)は厳しい3位争いを経て、表彰台圏内に入ったところでレース中断の赤旗提。
再スタートに向けてウォームアップラップが行われたものの、さらに強まる雨によりそこでまた赤旗でレース中止となってしまいました。周回数の半分以上が消化されているのでレースは成立。結果、ホルヘ・マルティン選手の優勝となりました。
マルク・マルケス選手は自身140回めの表彰台登壇、中上貴晶選手(ホンダ)は粘り強く走り切り11位に入賞しました。
フランチェスコ・バニャイヤ選手とホルヘ・マルティン選手のチャンピオンを争うシリーズポイントは3点差と大接近。11月まで続く残りの6戦も見逃せません。

レース序盤、一時トップを走った#41 アレイシ・エスパルガロ選手(アプリリア)
3位表彰台に上がった#93 マルク・マルケス選手(ホンダ)
雨の中で猛烈な追い上げを見せた#89 ホルヘ・マルティン選手(ドゥカティ)。悪天候による赤旗中断となったが、優勝を獲得した
MotoGPクラス決勝は、優勝ホルヘ・マルティン選手(ドゥカティ)、2位フランチェスコ・バニャイヤ選手(ドゥカティ)、3位マルク・マルケス(ホンダ)という結果となった

レポート&写真●柴田直行 編集●上野茂岐

2023MotoGP日本グランプリ・
スプリントレース結果 9月30日(土)

1位 #89 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
2位 #33 ブラッド・ビンダー(KTM)
3位 #1 フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)
4位 #43 ジャック・ミラー(KTM)
5位 #5 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
6位 #72 マルコ・ベツェッキ(ドゥカティ)
7位 #93 マルク・マルケス(ホンダ)
8位 #49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
9位 #12 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
10位 #25 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
11位 #44 ポル・エスパルガロ(ガスガス)
12位 #37 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)
13位 #36 ジョアン・ミル(ホンダ)
14位 #88 ミゲル・オリベイラ(アプリリア)
15位 #20 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
16位 #21 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
17位 #30 中上貴晶(ホンダ)
18位 #35 カル・クラッチロー(ヤマハ)
19位 #51 ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)
20位 #6 ステファン・ブラドル(ホンダ)
DNF #41 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)

#12 マーベリック・ビニャーレス選手(アプリリア)
#25 ラウル・フェルナンデス選手(アプリリア)
#20 ファビオ・クアルタラロ選手(ヤマハ)
#5 ヨハン・ザルコ選手(ドゥカティ)

2023MotoGP日本グランプリ・
決勝レース結果 10月1日(土)

1位 #89 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
2位 #1 フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)
3位 #93 マルク・マルケス(ホンダ)
4位 #72 マルコ・ベツェッキ(ドゥカティ)
5位 #41 アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
6位 #43 ジャック・ミラー (KTM)
7位 #37 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)
8位 #49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
9位 #25 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
10位 #20 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
11位 #30 中上貴晶(ホンダ)
12位 #36 ジョアン・ミル(ホンダ)
13位 #35 カル・クラッチロー(ヤマハ)
14位 #6 ステファン・ブラドル(ホンダ)
15位 #44 ポル・エスパルガロ(ガスガス)
16位 #51 ミケーレ・ピロ(ドカティ)
17位 #21 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
18位 #88 ミゲル・オリベイラ(アプリリア)
19位 #12 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
DNF #5 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
DNF #33 ブラッド・ビンダー(KTM)

#43 ジャック・ミラー選手(KTM)、#36 ジョアン・ミル選手(ホンダ)、後方を走るのは#49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手(ドゥカティ)
#30 中上貴晶選手(ホンダ)、#36 ジョアン・ミル選手(ホンダ)
#49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手(ドゥカティ)
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