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ヤマハ新型=7代目TMAX560 詳細解説「デザイン一新!足まわりはよりスポーティに」

新型TMAX560のライバルは、オートマチックアドベンチャー!?

このように、足まわりのブラッシュアップで走行性能を向上させたほか、快適性・利便性も高めた新型TMAX560シリーズ。「オートマチックスポーツ」という独自の存在感は変わらないが……ライバルとなる車種がいないわけではない。
厳密に言うとスクーターではないのだが、ホンダ X-ADVである。

ホンダ X-ADV。エンジンは750cc並列2気筒で最高出力58ps、最大トルク7.0kgm。車重236kg、シート高790mm。シート下収納はヘルメット1個と小物類といった容量。価格は132万円
X-ADV 2021 ホンダ フレーム
X-ADVの車体構造。NC750シリーズのフレームをベースとしつつ、倒立フォークやスイングアームを組み合わせている
ヤマハ TMAX560。エンジンは560cc並列2気筒で最高出力48ps、最大トルク5.7kgm。車重218kg、シート高800mm。シート下収納はヘルメット1個+小物類といった容量。価格は136万4000円

両車に共通なのは、メーカー側がスクーターを名乗らない点で、X-ADVはスクーター的なデザインのアドベンチャー・モーターサイクルなのだとか。
実際、X-ADVはNC750系の派生モデルと言える存在で、ダイヤモンドフレームにテレスコピック式フロントフォーク、プロリンク式スイングアームという車体構成はモーターサイクルそのもの。パワーユニットは6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせた750cc並列2気筒で、自動変速モードもあるが、スイッチ操作で有段変速ができる。

X-ADVが「アドベンチャー」を謳うのは伊達ではなく、最低地上高を多く取り、スポークホイールにブロックパターンタイヤを装着し、オフロードの走破性も意識されている。TMAXとは得意とするシチュエーションこそ違うが、「走りを楽しめる大排気量オートマチック車」という点でTMAXに近しい存在なのだ。
車両価格も132万円と、TMAX(スタンダード)とほぼ変わらない。

ただし、エンジン性能は排気量差もあって、X-ADV:最高出力58ps、最大トルク7.0kgm、TMAX560:最高出力48ps、最大トルク5.7kgmとX-ADVが勝るが、車重はX-ADVが236kgなのに対し、TMAX560は218kg(スタンダード)。軽快な走りがTMAX560の武器と言えるだろう。

また、どちらも同じ並列2気筒エンジンだが、270度クランクのX-ADVと360度クランクのTMAXでは回転感や鼓動感、低中速トルクの出方に違いがあるし、6段自動変速のDCTと無段変速オートマチックのTMAXの走行フィーリングも異なる感触だ。

かつてはスズキ スカイウェイブ650、ホンダ シルバーウイング600といった国産大型スクーターがあったほか、BMWもC650シリーズをラインアップしていたが、現在それらは姿を消している。日常の移動手段としても使える実用性と、走りの楽しさを両立したオートマチック車を欲しているユーザーにとって、この2車は有力な選択肢となるだろう。

販売店の試乗などを利用し、自分の体格や好みと照らし合わせつつ、またがってみた感触、走行フィーリング、収納や機能性などの違いを比べてみてほしい。

レポート●阪本一史/上野茂岐 写真●ヤマハ/ホンダ 編集●上野茂岐

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