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【試乗速報!】ムルティストラーダV4 ドゥカティの最新アドベンチャーは「1100cc4気筒だがデカくない、オフロードもイケる!!」

ムルティストラーダV4のオフロード性能をテスト

ライディングモード「エンデューロ」はオフロード走行に適した出力特性となるほか、電子制御サスペンション、ABS、トラクションコントロールの作動レベルも変更される。

19インチのフロントホイールだけでなく、「エンデューロ」のライディングモードを備えていることを見ても、ムティストラーダV4シリーズがオフロードをかなり意識していることがわかる。
ならばと「エンデューロモード」を選択し、オフロードセクションへ。スカイフックサスペンションはオフロード走行に対応した制御となり、ABSレベルは「1」に設定され、コーナリングABSとリヤのABSはカットされる。また、後輪のリフトアップ防止もカットされるほか、トラクションコントロールの介入も減らされる。
実際、ムルティストラーダ1260に比べると、ムルティストラーダV4 Sのオフロード性能は如実に高まっていた(というか、正直ムルティストラーダ1260は砂利道を通過する程度ならねぇ……という印象だった)。

ムルティストラーダV4 Sはオフロードでも違和感なく走れた。スリムなシートはスタンディング時に体を自由に動かせるし、高めにあるハンドル位置もちょうどいい。
「このバイクでオフロード走行をするのは、さすがにパワー過剰なのでは?」と懸念したが、「エンデューロモード」は115馬力にパワーが抑えられ、出力特性も柔軟でとがっておらず、思っていたほどテールは暴れない。
制御が変更されるサスペンションにしても、ショックが上昇ストロークのときでもコントロールされていて、リヤがすっぽ抜けないようになっている。

ステップラバーは工具不要で脱着可能。

サイズ・重量を考えると、オフロードを恐ろしく快適に走ることができるバイクだ。今回のテスト走行ではムルティストラーダV4 Sでどんなことができるのかをほんの少し味わったに過ぎないが、第一印象は良好である。
ムルティストラーダ1260時代よりもオフロード性能は間違いなく向上しているので、よりタフな他社製ライバルモデルに対しどう戦えるのか興味深い。ぜひ比較試乗してみたいところだ。

1260時代以上に、超万能バイクになったムルティストラーダV4

オフロードセクションを走った後、高速道路を戻ってドゥカティ本社工場へ戻る時間になった。

丸1日バイクにまたがっていたにも関わらず、快適さは抜群で何の不満もなかった。風切り音もないので耳も痛くならなかった。
「スポーツモード」から「ツーリングモード」にすると、サスペンションはより柔軟になり、ボローニャに市街へ入り「アーバンモード」に切り替えるとさらにサスペンションが柔らかくなり、エンジンが落ち着きを取り戻す。これは本当にあらゆる場面で使えるバイクだ。
私は性格が悪いのだろう、新しいバイクを試乗するときは、すぐに欠点を見つけ、死骸に群がるハゲタカのように掘り尽くす。が、この新しいムルティストラーダV4 Sにおいては欠点を探すのは極めて難しい。

メーターはスマートフォン連動機能を備えたフルカラー液晶で、上級仕様ムルティストラーダV4 Sでは6.5インチ、スタンダードモデルでは5インチとなる(写真はムルティストラーダV4 S)。
燃料タンク上部にはスマートフォン収納スペースが設けられ、内蔵のUSB給電ポートを用いて充電も可能。

ドゥカティ ムルティストラーダV4 S総評

ムルティストラーダV4シリーズは、ムルティストラーダ1260シリーズ以上に多用途に使えるバイクとなった。
オフロードの走破性、ツーリングでの安定感、峠での余裕を持った走り、街中での信頼性……フロントタイヤが大きくなっても、楽しさは損なわれていない。
気になった点は燃費だ。他社製ライバルモデルに比べると分が悪く、タンク容量も決して潤沢というわけではない。

もうひとつ気になる点は価格が安くはないことだが……メンテナンスインターバルが非常に長く取られているので運用コストが抑えられるほか、安全性に貢献する最新電子デバイスが搭載されていることも考慮すれば納得できる。
この新しいムルティストラーダをもっと走らせて、オフロードの限界に挑戦するのが待ち遠しいが、今回の試乗だけでもかなり好印象である。

ドゥカティ ムルティストラーダV4 S 主要諸元

ドゥカティ ムルティストラーダV4 S。
ドゥカティ ムルティストラーダV4 S。

[エンジン・性能]
種類:水冷4ストロークV型4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク:83mm×53.5mm 総排気量:1158cc 最高出力:125kW<170ps>/1万500rpm 最大トルク:125Nm<12.7kgm>/8750rpm 変速機:6段リターン
[寸法・重量]
全長:── 全幅:── 全高:── ホイールベース:1567 シート高840〜860(各mm) タイヤサイズ:F120/70ZR19 R170/60ZR17 車両重量:243kg(乾燥重量:218kg) 燃料タンク容量:22L
[英国価格]1万8395ポンド(約255万円)*2020年12月上旬の為替レートを参考

ドゥカティ ムルティストラーダV4シリーズグレード解説

ムルティストラーダV4(スタンダード)

価格1万7495ポンド(約243万円) 車両重量240kg 
ライディングモード、コーナリングABS、トラクションコントロール、ウィリーコントロール、デイタイムランニングライトは標準装備。サスペンションは前後とも機械式のフルアジャスタブル。レーダーはオプション扱いとなる。メーターは5インチの液晶ディスプレイ。

ムルティストラーダV4 S

価格1万8395ポンド(約255万円) 車両重量243kg
コーナリングライト、ヒルスタートコントロール、クイックシフター、クルーズコントロール、バックライト付きスイッチギアが追加されるほか、サスペンションは電子制御式スカイフックサスペンションに。また、メーターが大型の6.5インチ液晶ディスプレイとなる。

ムルティストラーダV4S スポーツ

価格1万9995ポンド(約278万円) 車両重量242kg
Sモデルをベースに、アクラポビッチのチタン製サイレンサー、カーボン製フロントフェンダーを装備し、車両重量は1kg軽量となっている。

筆者アダム・チャイルドとドゥカティ ムルティストラーダV4 S。

レポート●アダム・チャイルド 写真●ドゥカティ まとめ●上野茂岐

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ドゥカティジャパン

http://www.ducati.co.jp

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