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専用チューンの並列4気筒、専用設定のミッションで万能性を獲得したスポーツネイキッド

ホンダは、水冷4ストロークDOHC並列4気筒の999ccエンジンを搭載した、大型ロードスポーツモデル「CB1000F」を11月14日(金)に、CB1000Fをベースにヘッドライトカウルや専用カラーステッチ、便利なライダーアシスト機構を付加した「CB1000F SE」を2026年1月16日(金)に、Honda Dreamより発売すると発表した。
2つのモデルは、スーパースポーツモデル(CBR1000RR)のエンジンをベースに、幅広いシーンで扱いやすさ、快適さを目指したパワーユニットを、市街地からツーリングまで、さまざまなシーンで軽快かつ安心感のある運動性能を追求した車体に搭載。特に往年のCB-Fシリーズをオマージュして、力強さを表現したスタイリングが特徴で、発売前から注目を集めているモデルだ。
CB1000Fは、ホンダを代表するプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルとして、幅広いシーンでの操る楽しさや高揚感、所有すること自体の満足感といったロードスポーツバイクの普遍的な価値を見つめなおし、「ホンダスポーツバイクラインアップの「進化する基準」であるCBの最新の回答として具現化したモデル」だという。
そしてCB1000F SEは、CB1000Fをベースに、トラディショナルなプロポーションをさらに引き立てるヘッドライトカウルのほか、ラジエーターグリル、グリップヒーター、クイックシフター、専用カラーステッチシートの採用など、外観と装備の充実を図り、所有感のさらなる向上を目指した仕様となっている。

CB1000F/同SEの主な特徴
■パワーユニット
スーパースポーツモデル(CBR1000RR)のエンジンをベースに、市街地で扱いやすいトルクフルな特性と、高速巡行時の落ち着いたライディングフィールを兼ね備え、幅広いシーンで力強く軽快なファンライドを満喫できる動力性能を追求。バルブタイミングとリフト量を最適化した新設計カムシャフトを採用し、低回転から高回転まで、谷のないスムーズな出力特性とした。また左右2気筒ごとに異なるバルブタイミングとすることに加え、エアファンネルを新設計し、低中回転域でトルクフルなセッティングとし、鼓動感のある重厚な排気音を目指した。
さらに、トランスミッションは1、2速をローレシオ化することで駆動力を高め、低速時の取り回しやすさに配慮。また、高速巡航時のエンジン回転を抑えるなど、気負わず扱いやすい変速比としている。


■車体&足周りなど
歴代モデルCB750F(1979年)の、フューエルタンクからサイドカバーを経てリヤカウルに繋がる伸びやかなラインと、スムーズに連続する一体的なデザインをモチーフにしつつ、最新の性能を備えた大排気量直列4気筒エンジンの持つ力強さを、幅方向の抑揚として表現したデザインとした。
そして、フレームはより幅広い使い勝手を想定してシートレールを専用設計とし、タンデムライディング時の居住性や、積載性に配慮。
サスペンションは、フロントに倒立式のSHOWA製SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)を採用。伸側・圧縮側の減衰力とプリロード調整機構を装備し、ライダーの好みやシチュエーションに合わせた設定が可能。一方リヤには分離加圧式シングルチューブタイプのクッションユニットと専用リンクレシオを採用。素直なハンドリングと軽快性、乗り心地の良さを確保。
ブレーキは、フロントに310mm径のフローティングダブルディスクと、NISSIN製対向4ポットラジアルマウントキャリパーを、リヤに240mm径シングルディスクとNISSIN製1ポットキャリパーを採用。
そのほか、6軸IMUを採用することで、より正確なピッチング、ロール、ヨーの車体姿勢検知を可能とし、スロットルバイワイヤシステム(TBW)や、コーナリングABSなどの制御技術の精度を高めている。

■その他の装備
豊富な情報を見やすく表示する5インチフルカラーTFT液晶メーターを採用のほか、車両とスマートフォンを連携させることで、ハンドルのセレクトスイッチや別売りのヘッドセットでの音声入力が可能となり、音楽再生やナビゲーションなどアプリの操作ができるHonda RoadSyncを標準装備。
また、市街地からワインディングまで幅広いシチュエーションや路面状況に合わせて好みの出力特性を選択できるライディングモード(※)を搭載。加えて、Honda SMART Keyシステムを採用し、スマートキーを携帯して車両に接近することで、スマートキー自体を取り出すことなく、メインスイッチノブの解施錠が可能。
※パワー(P)、エンジンブレーキ(EB)、HSTC/ウィリーコントロール(T)の制御レベルを組み合わせた「STANDARD」「SPORT」「RAIN」に加え、任意の制御レベルを選択保存可能な「USER」の各モードを採用。


■サステナブルマテリアルの適用
ホンダは、環境負荷ゼロ社会の実現に向けて、2050年のサステナブルマテリアル率100%を目指し、資源採掘をできる限り削減することに取り組み、CB1000Fでは、自動車や家電などの製造過程や成形過程で発生する余分な樹脂をリサイクル材としてリヤフェンダーおよびシート底板に使用して、省資源化に努めている。
■カラーリング
1980年代に北米のレースシーンで活躍したCB750F改レーサーのカラーリングと、初代CB750Fのストライプをモチーフとした。CB1000Fには、ウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)、ウルフシルバーメタリック(グレーストライプ)、グラファイトブラックの3色を設定。CB1000F SEは、ウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)の1色設定とした。








なお、CB1000F、CB1000F SEは2025年10月29日より開催される「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー)」(プレスデー:10月29日~30日、一般公開日:10月31日~11月9日)のHondaブースにて展示される。
CB1000F/同SE主要諸元
※< >内はSE
■エンジン 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ ボア・ストローク76×55.1mm 総排気量999cc 圧縮比11.7 燃料供給装置:フューエルインジェクション 点火方式フルトランジスタ 始動方式セル
■性能 最高出力91kW(124ps)/9000rpm 最大トルク103Nm(10.5kgm)/8000rpm 燃費17.9km/L(WMTCモード値)
■変速機 6段リターン 変速比1速2.642 2速1.941 3速1.583 4速1.333 5速1.137 6速0.967 一次減速比1.717 二次減速比2.812
■寸法・重量 全長2135 全幅835 全高1125<1170> 軸距1455 シート高795(各mm) キャスター25°00′ トレール98mm タイヤF120/70ZR17 M/C(58W)R180/55ZR17 M/C(73W) 車両重量214<217>kg
■容量 燃料タンク16L エンジンオイル3.5L
■車体色 ウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)、ウルフシルバーメタリック(グレーストライプ)、グラファイトブラック<ウルフシルバーメタリック(ブルーストライプ)>
■価格 139万7000円<159万5000円>
■発売日:2025年11月14日(金)<2026年1月16日(金)>

まとめ●モーサイ編集部 写真●ホンダ
ホンダ
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