DT-02(ディーティーオーツー)は従来型となるDT-01プラスの後継モデル。高度な技術を誇るクアルコム社製ブルートゥースバージョン5.4チップを2枚搭載することで同時通話人数が6人から8人になり、通信距離はおよそ1000mから1500mに、4人モードでのみ対応していた、地図アプリの音声ガイドやBGMを聴きながらのインカム通話が8人通話時でも可能になるなど、著しい進化を遂げている。
それでいて価格が据え置きなのもうれしいが、かねてからの美点である音質の良さも磨きが掛けられた。DT-01プラスではスピーカーの振動板に、高音の伸びと迫力の重低音を実現させたシルクダイヤフラムスピーカーを採用。シルクはあらゆる繊維の中で唯一、細胞組織がランダムで、これが優れた音の拡散効果をもたらすことから音響機器に広く用いられる素材だ。
さらにDT-02では新たに高精度アンプが組み合わされて音がより鮮明になり、高音も低音も一層キレイに出せるようになった。
近年は他社のインカムでも高音質なスピーカーの採用例が増えているが、通信距離や同時通話人数といったトータル性能も含めて比較すると、そのコストパフォーマンスは抜群と言える。会話だけでなく、音楽も楽しみたい人にうってつけのアイテムだ。

DAYTONA DT-02
価格:3万7400円(ワイヤーマイクユニット、ブームマイクユニットともに)
Bluetooth Ver:5.4
出力レンジ:Class1、Class2
本体サイズ:L115×W50×H37mm
本体重量:58g
防水性能:IP67相当
対応プロファイル:HSP、HFP、A2DP、AVRCP
連続使用時間:最大約12時間(音楽を再生しながら、インカム通話を最大音量で使用した場合)
最大通話人数:8人
高性能マイク&アンプを採用
DT-01プラスで初採用されたシルクダイヤフラムスピーカーを継続するが、アンプが新型になり音質が向上。雑音は拾わず音声はしっかり拾う新型マイクと相まって、快適な音質だ。

アプリで音質を細かく調整可能
DT-02以降のモデルに対応する専用アプリ「DTアプリ」でイコライザー調整も簡単。ロック、クラシック、ファンクなど、聴く音楽に合わせるとより効果的。各種設定やインカムのFAQ集へのアクセスなども行える。

通信距離や機能が大きく向上
通信可能距離1km以上をうたうインカムでも、間にカーブや障害物が入ると相手との会話が途切れがちになるが、DT-02は高性能チップの採用により2、3コーナー離れても通話が途切れにくくなった。

難波祐香さんが音声を担当
静岡県浜松市出身のバイク声優、難波祐香さんがシステム音声を担当。「起動します」、「デバイス1接続しました」など、逐一伝えてくれる。一人旅で寂しい思いをしなくて済むぞ(?)。

使いやすい大型ボタン
ボタンは計3つ。どれも大きくて確かなクリック感だ。特に外側のパネルはほぼ全面がボタンでどこを押しても確実な操作が可能。スピーカー接続部はロック機構付きで容易には外れない。

文:高野栄一 写真:北村誠一郎、デイトナ

































