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「スクーターだけどシフトチェンジできる」ヤマハ新型NMAX155
ヤマハの155ccスクーター・NMAX155 ABSがモデルチェンジし、45万9800円で3月21日に発売となります。
新型NMAX155 ABSで大注目なのが、「YECVT」と呼ばれる電子制御CVTの搭載です。


駆動系の変速用マップを切り替えることで、市街地でのスムーズな走行や燃費を重視した「Tモード」と、ワインディングなどでレスポンスの良い走りが味わえる「Sモード」の2つの走行モードがあるほか、任意のタイミングで操作できる「シフトダウン」機能を搭載。
SHIFTボタンを押す、あるいはスロットルを大きく開けることで最大3段階までのシフトダウンが可能で、追い越しをかけたい、下り坂でエンジンブレーキの効果を高めたい、スポーティなコーナリングを楽しみたい……そんなシチュエーションで有効な機能となっています。
最高出力15psの水冷155ccエンジンは従来型がベースではありますが、「YECVT」の搭載にともない、クランクケース、クランク軸、エアクリーナー、エキゾーストパイプ、オイルポンプなどを新設計に。またラジエター、ファン、ファンケースを変更することで冷却効率を高めています。そのほか、フリクション低減のためカムチェーンのテンショナーを従来型のねじりばね式からシンプルな油圧式テンショナーにするなど、基本性能の熟成と耐久アップのため大幅な改良が行われています。
なお、最高出力15ps/8000rpm、最大トルク1.4kgm/6500rpmの性能数値は従来型と同じです。
ボディ外装一新でよりスポーティなデザインに
車体面も大幅に刷新されています。ボディ外装は一新され、前後プロポーションを中心部に凝縮し、ライダーを包み込むような力強く安定感あるプロポーションを表現したというデザインは、よりスポーティな印象に。
そして、ヤマハのスポーツスクーター「MAXシリーズ」共通アイコンのブーメラン型サイドカバーは後ろから前へ流れるようなデザインとなり、これは「YECVT」搭載のエンジンから放たれるエネルギーを車体全体に行き渡らせるイメージを表現したものといいます。
また、シートとシート周りの外装カバー形状の調整で、足着き性への配慮も行われています。


新型ではウインカーもLEDとなり、灯火類もスポーティなデザインのポイントです。車名の「NMAX」にちなみ、ヘッドライト周りは「N」の文字をモチーフにしたラインが与えられているほか、テールライトは「M」をイメージした形状となっています。


サスペンションは快適性を向上
走行性能にかかわる点ではサスペンションにも手が入れられており、ギャップなどでの吸収性を向上させ乗り心地を改善。具体的には、リヤは従来型よりストロークを5mm延長し減衰特性を調整。フロントはオイルロック機構を追加し、ソフト方向のセッティングとされています。
その結果、積載時や大きな凹凸を乗り越えた際でも、サスペンションのフルボトム近辺のフィーリングが向上し、街乗りからツーリングまでシチュエーションを問わず快適性が高められているとのことです。
カラーディスプレイも備えた新型メーター、スマホ連携機能は機能拡大
日常での使い勝手も高められており、メーターユニットは上下2面構成のディスプレイを採用。上側のモノクロ液晶は速度計、燃料計、オド&トリップ、燃費などを表示。下側のカラー液晶には回転計や「YECVT」のモードが表示されます。
スマートフォン連携機能も搭載されており、専用アプリ「YAMAHA Motorcycle Connect(Y-Connect)」を用いることで電話の着信、メール受信、音楽機能、天気予報などが利用可能。スマートフォンで車両のメンテナンス情報、走行履歴なども確認できます。また、「Garmin StreetCross」アプリをスマートフォンにインストールし連携させると、ナビ機能をカラー液晶に表示することもできます。

ヤマハ NMAX155 ABS主要諸元(2025年モデル)
【エンジン・性能】
種類:水冷4ストローク単気筒OHC4バルブ ボア×ストローク:58.0mm×58.7mm 総排気量:155cc 最高出力:11kW(15ps)/8000rpm 最大トルク:14Nm(1.4kgm)/6500rpm 燃料タンク容量:7.1L 変速機:Vベルト式無段変速 変速比:2.330〜0.709
【寸法・重量】
全長:1935 全幅:740 全高:1200 ホイールベース:1340 シート高:770(各mm) 車両重量:135kg タイヤサイズ:F110/70-13 R130/70-13
【価格】
45万9800円



まとめ●モーサイ編集部 写真●ヤマハ









































