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600ccクラスの車体に新開発ハイブリッドエンジン搭載。2タイプの新世代スポーツ



カワサキモータースジャパンは、2024年3月に日本導入を公表して以降、発売日の延期が続いていたカウル付きモデルの「ニンジャ7ハイブリッド」ネイキッドモデルの「Z7ハイブリッド」の発売日が決定したと、このほど発表した。確定した発売日は、2025年2月15日(土)で、両モデルともに同価格の184万8000円となる。
ニンジャ7ハイブリッドは、カワサキ・ニンジャシリーズのフォルムを踏襲したカウル付きスポーツで、Z7ハイブリッドは、近年のカワサキネイキッドシリーズ共通の、Sugomi(凄み)デザインを基調とし、600ccクラスネイキッドの軽快なスタイリングを特徴とする。
また両モデルともに、水冷4ストローク並列2気筒の451ccエンジンと、交流同期電動機(水冷)のモーターを組み合わせたパワーユニットが最大の特徴。車格は600ccクラスでありながら、走行モードによってはリッターバイク並の加速力を発揮するほか、250ccクラスに比肩する燃費性能を持つ。カラーリングは両モデルともに、「メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン」1色のラインアップとなる。
ニンジャ7/Z7ハイブリッド用ストロングハイブリッドエンジンの特徴



両モデルに共通で搭載されるハイブリッドシステムは、大容量バッテリーにより電動モーターだけの走行も可能で、いわゆるストロングハイブリッドに分類されるが、ストロングハイブリッドの市販二輪車は、カワサキが世界で初めて実現したものだ(スクーターを除く)。
そしてニンジャ7/Z7ハイブリッドには、走行モードが以下の3種がある。
●エンジンとモーターの能力をフルに発揮する「SPORT-HYBRID」
●モーターで発進し、必要に応じてエンジンが協調する「ECO-HYBRID」
●静かでクリーンな低速用の「EV」
それに加え、駐輪場などでの取り回しに便利なウォークモード(後進機能付き)も搭載されている。
2モデルは、シャシーもパワーユニットも、また6速ミッションの一次・二次を含む変速比も共通のため、「Z7/ニンジャ7」ハイブリッドともに、パワー特性は同様と思われるが、その特徴をカワサキは次のように説明する。
●451cc水冷4ストローク並列2気筒のガソリンエンジンと交流同期モーターのコンビネーションがもたらす、次世代のパワーフィーリング
●エンジン、モーター、大容量バッテリー、スタータージェネレーターなどの配置を吟味し、軽量なトレリスフレームに搭載することで実現した、カワサキスポーツモデルらしいハンドリング
●走行シチュエーションに合わせて選択できる「SPORT-HYBRID」「ECO-HYBRID」「EV」の3つの走行モード
●「SPORT-HYBRID」での走行時、瞬時の加速を要するときなどに5秒間使用できる「e-boost」
●シフトセレクターによるマニュアル操作も可能な電子制御6速オートマチックトランスミッション(EVモードを除く)
未知のパワーユニットへの期待も含め、どのようなポテンシャルを味わわせてくれるか、両車の公道デビューが楽しみなところだ。

カワサキ ニンジャ7/Z7ハイブリッド主要諸元
※< >内はZ7ハイブリッド
■寸法・重量
全長×全幅×全高:2145mm×750<805>mm×1135<1080>mm
軸間距離:1535mm
最低地上高:130mm
シート高:795mm
タイヤサイズ:前120/70ZR17 M/C(58W)、後160/60ZR17 M/C(69W)
ホイールサイズ:前17M/C×MT3.50、後17M/C×MT4.50
キャスター/トレール:25.0度/104mm
ステアリングアングル(左/右):30度/30度
最小回転半径:3.4m
車両重量:228<226>kg
燃料タンク容量:14L
乗車定員:2名
■性能・燃費
システム最高出力:51kW(69ps)/1万500rpm
システム最大トルク60Nm(6.1kgm)/2800rpm
燃料消費率(WMTCモード値 SPORT-HYBRID マニュアル):23.6km/L
■エンジン
種類/弁方式:水冷4ストローク並列2気筒/DOHC4バルブ
総排気量:451cc
ボア×ストローク/圧縮比:70.0×58.6mm/11.7
最高出力:43kW(58ps)/1万500rpm
最大トルク:43Nm(4.4kgm)/7500rpm
始動方式:ISG(インテグレーテッド・スターター・ゼネレータ)
点火方式:バッテリー&コイル(フルトランジスタ点火)
潤滑方式:ウェットサンプ
エンジンオイル容量:2.6L
燃料供給方式:フューエルインジェクション
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
■モーター
種類/冷却方式:交流同期電動機/水冷
最高出力:9.0kW(12ps)/2600~4000rpm
最大トルク:36Nm(3.7kgm)/0~2400rpm
動力用主電池/電圧:リチウムイオン/50.4V
■トランスミッション
トランスミッション形式:常時噛合式6段リターン(電子制御式マニュアルモード付オートマチック)
クラッチ形式:湿式多板
ギヤ・レシオ:1速2.235(38/17) 2速1.800(36/20) 3速1.500(33/22) 4速1.240(31/25) 5速1.074(29/27) 6速0.964(27/28) 一次減速比/二次減速比:2.218(71/32)/3.071(43/14)
■フレーム・サスペンション・ブレーキ
フレーム形式:ダイヤモンド(トレリス)
懸架方式:前テレスコピック(インナーチューブ径41mm)、後スイングアーム(ニューユニトラック)
ホイールトラベル:前120mm、後114mm
ブレーキ形式、前ダブルディスク300mm(外径)、後シングルディスク220mm(外径)
■カラー:メタリックブライトシルバー×メタリックマットライムグリーン
■製造国:タイ王国
■価格:184万8000円
■発売日:2025年2月25日(土)
まとめ●モーサイ編集部 写真●カワサキ
カワサキモータースジャパン
https://www.kawasaki-motors.com/