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ローダウン仕様のKLX230Sをベースとした派生モデルがKLX230シェルパ
排出ガス規制の影響で、カワサキの軽二輪デュアルパーパス車のKLX230系モデルが一時期生産休止となっていたのが2023年以降から現在までのこと。その後、2023年秋のジャパンモビリティショーで、KLX230系モデルが参考出品車として出展され、規制対応のエンジン搭載と外観のブラッシュアップで登場することがアナウンスされていたが、ついに2024年11月27日に発売されることとなった。KLX230とローダウン仕様のKLX230Sの両モデルが復活することになるが、それらについては、別の記事で紹介したい。
ここで紹介するのは、新しいKLX230系のエンジンと車体を生かして新登場する派生モデルのこと。「KLX230シェルパ」と名付けられたニューモデルは、よりトレッキング・ツーリング性能を充実させた装備を付加し、ローダウン仕様のKLX230Sベースの車体で足着き性にも配慮したマルチパーパスモデルだ。
「街から郊外へ。そして自然の中へ。ゆったりと、のんびりとライディングを楽しむ。それがSHERPAスタイル」と広報資料でも紹介されるように、ヤマハのセローが生産中止となった現在、久びさにトレッキング&ツーリングユースで楽しめそうなモデルの登場となる。
トレッキングムードを高める専用装備と柔らかなアースカラーが特徴の「シェルパ」
KLX250系の水冷4スト単気筒を、空冷化して専用の車体に搭載し、かつて同様のキャラクターで販売されていたカワサキ・スーパーシェルパ(1997~2007)のイメージも感じられるが、新たなトレッキング&ツーリングモデルKLX230シェルパの特徴は以下のとおり。
●街中でも自然の中でも似合う、アウトドアギアを思わせるデザインと柔らかなカラーリング
●低中回転域でのトルクを重視した、バランサー内蔵232㎝3空冷4ストロークSOHC2バルブエンジン
●剛性としなやかさを兼ね備えたペリメター構造セミダブルクレードルフレーム
●走行安定性と路面追従性に優れ、長いホイールトラベルを持つ前後サスペンション
●最低地上高240㎜を確保しながら845㎜に抑えたシート高
●ハンドガード、アルミスキッドプレート、スタックパイプなど、トレッキングムードを高める装備類
●必要に応じてOFFにすることができるABS
●Bluetooth通信機能によりスマートフォンから車両状況を確認できる液晶ディスプレイインストゥルメント
オン・オフでの本格的なライディングにも応えられるポテンシャルも備えつつ、ライダーのスタイルに合わせて、様々な楽しみ方ができるマルチパーパスモデルとして、KLX230シェルパは注目を集めそうなモデルだ。カラーは、街にも自然の中にもさり気なく溶け込む、柔らかなカラーリングのホワイティッシュベージュ、ミディアムスモーキーグリーン、ミディアムスモーキーグリーンの3色をラインアップする。
価格は63万8000円、2024年11月27日(水)から発売される。
KLX230シェルパ主要諸元
■エンジン 空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ ボア・ストローク67.0×66.0mm 排気量232cc 圧縮比9.4 燃料供給装置:フューエルインジェクション 点火方式フルトランジスタ 始動方式セル
■性能 最高出力13kW(18ps)/8000rpm 最大トルク19Nm(1.9kgm)/6400rpm 燃費34.7km/L(WMTCモード値)
■変速機 6段リターン 変速比1速3.000 2速2.066 3速1.555 4速1.260 5速1.040 6速0.851 一次減速比2.870 二次減速比3.214
■寸法・重量 全長2080 全幅920 全高1150 軸距1365 シート高845(各mm) キャスター24.6° トレール96mm タイヤF2.75-21 45P R4.10-18 59P 車両重量134kg
■容量 燃料タンク7.6L エンジンオイル1.3L
■車体色 ホワイティッシュベージュ、ミディアムスモーキーグリーン、ミディアムクラウディグレー
■価格 63万8000円
■発売日:2024年11月27日(水)
まとめ●モーサイ編集部・阪本 写真●カワサキ、伊藤吉行
カワサキモータースジャパン
https://www.kawasaki-motors.com/