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「ふるさと納税」で二輪免許が取れる!!
2008年の制度制定から2021年で13年を迎えた「ふるさと納税」制度。
全国の市町村の中から任意の自治体を選んで寄付をし、その寄付額から2000円を差し引いた金額が翌年の税金から控除されるという制度です。
2021年度からは、フリーランスや自営業の方などが確定申告で寄付金控除をする際の手続きが一部簡素化され、ますます制度への注目が集まっています。
多くの市町村では、この「ふるさと納税」制度を利用して寄付をしてくれた人への返礼品として、その地域の特産品や有名工業製品などを用意しています。返礼品としてもらえるものというと肉や米など、食べ物が多いイメージですが、実は観光ツアーやアウトドアアクティビティの体験権、宿泊券などの「体験」を用意する自治体も多いのです。
返礼品として用意されている「体験」のなかでも一際異彩を放っていたのが、沖縄県北中城村(きたなかぐすくそん)、大阪府富田林市、山形県米沢市、千葉県富津市が用意する「二輪免許教習」です。
この返礼品は、寄付先の自治体に所在する教習所で「二輪免許教習」を受けられるというもので、全行程を終えて修了試験に合格すれば二輪免許を取得することができます。
また、上記4つ全ての自治体で宿泊付きの「合宿免許プラン」を用意しており、遠方からでも申し込みをできるのが嬉しいポイントです。
二輪免許取得権がもらえる最低寄付額は21万4000円(小型二輪AT限定)
各自治体の「二輪免許教習」返礼品を見比べてみると、最も低い寄付額で教習の全行程を受けられるのは大阪府富田林市が用意する「教習チケット 小型二輪免許取得権(AT)」で、必要な寄付額は21万4000円です。
ただし、この返礼品を利用して取得できるのは、125cc未満のAT車を運転できる小型二輪AT限定の免許となっています。
MT車の免許を取得したい場合の最安価は、同じく大阪府富田林市が用意する「教習チケット 大型二輪免許取得権(MT)」で、必要な寄付額は25万7000円です。この返礼品で取得できるのは全ての排気量のAT、MT車を運転できる大型二輪免許で、利用にはすでに普通二輪免許を持っていることが条件になります。
二輪免許を持っていない状態からMT車の免許を取得したい場合の最安価は、千葉県富津市が用意する「大佐和自動車教習所 普通自動二輪車(通学免許)」で、必要な寄付額は34万5000円となっています。
控除上限額が足りない人も大丈夫「割引プラン」を用意する自治体も!!
実質2000円の負担でできる寄付がいくらまでなのか(控除上限額)は、自分の収入や納税者区分、家族構成によって異なります。その大まかな金額は、ふるさと納税専用サイトの「ふるさとチョイス」や「さとふる」などに備えられたシュミレーション機能で簡単にチェックすることができます。
シュミレーション機能によると、例えば千葉県富津市が用意する「普通二輪免許教習」を実質負担額2000円で受け取る=34万5000円を控除上限額内で寄付できる収入は、年収約1500万円(扶養家族がいない場合)となります。
約400万円と言われる日本人の平均年収を考えると、ここまでの年収がある人は多いとは言えないでしょう。

そこで、より寄付額の低い二輪免許教習関連の返礼品を用意する自治体もあります。
例えば、沖縄県北中城村が用意する必要寄付額3万1000円の「普天間自動車学校 普通二輪免許プランB」では、普通二輪免許(MT車、AT車、AT小型限定、限定解除)技能教習2時限分の技能教習乗車券が返礼品としてもらえます。
この返礼品を利用して二輪免許教習を受ける場合「技能教習2時限分」の料金を差し引いてもらうことができます。
沖縄県北中城村ではほかにも、必要寄付額7万6000円の「普天間自動車学校 普通二輪免許プランA」で普通二輪免許技能教習5時限分の技能教習乗車券を返礼品として用意するなど、控除上限額に応じて柔軟にプランを選択することができるようになっています。
なぜ返礼品に「二輪免許」?沖縄県北中城村企画課担当者に聞いた
なぜ「ふるさと納税」の返礼品として二輪免許教習を用意したのでしょうか。
今回は、必要寄付額3万1000円の「技能教習2時限分」から必要寄付額121万9000円の「二輪免許教習+エンズマリーナ宿泊券セット」まで、最も多くの「二輪免許教習」関連返礼品を用意していた沖縄県北中城村企画課担当者に聞いてみました。
―――二輪免許教習を返礼品として用意したのはいつからですか?
担当者「2年前の2019年度分からです」
―――なぜ二輪免許教習を返礼品として用意したのですか?
担当者「当自治体は特にバイクとの関連があったわけではないのですが……。特産品と言えるようなものもない中で、興味を持っていただくにはどうすればいいか、試行錯誤のなかで用意しました。管轄内に比較的大きい教習所を有していたため、当初は周辺の自治体との差別化のために導入したのです。」
「北中城村にはバイクで行ける世界遺産の中城城(なかぐすくじょう)があります。また、返礼品の中には教習所周辺の宿への宿泊とセットになったプランも用意しています。観光をしながら二輪免許を取得していただいて、取得後にも、また北中城村に来ていただくきっかけになればいいと考えています。」

―――北中城村へのふるさと納税を考えている方に伝えたいことはありますか?
「この機会に、世界遺産観光もできる免許合宿で北中城村を知り、二輪免許を取得してください!」
レポート●モーサイ編集部・中牟田歩実 写真●モーサイ編集部



























