スズキの代表的なバイクの名称といえば?
「GSX-R」もいいけど、知名度的にはやっぱり「KATANA」。他に類を見ないのデザインは、バイクに乗らない人だって知っているというレベルだろう。1980年欧州での発表後すぐに人気を博し、現行型「KATANA」にもそのデザインイメージは継承されている。
さて、そんな「KATANA」の多くのファンに向けて……天竜浜名湖鉄道(天浜線)で2019年9月15日から運行されている『KATANA(カタナ)』ラッピング列車が、新色にリニューアルされた。デザインはスズキの二輪デザイン部によるもので、「公式」であることがファンに強くアピールする。
2022年型のモデルチェンジで登場したニューカラー、マットステラブルーのKATANAとミスティックシルバーのKATANAが車両面の左右それぞれにレイアウトされている。そして、躍動感ある背景グラフィックに「KATANA」の持つ鋭い切れ味の表現がなされた。
天浜線は、太平洋側を通る国道1号や東海道新幹線と違い、浜名湖や浜松市の北側、天竜川の中流をぐるりと回るルートであり、山間部に近い。道路と隣接している部分も多いので、路線に沿って走りながら、ベストな撮影ポイントを探しつつ、たまにワインディングに寄り道しつつ……のツーリングも楽しいかもしれない。
お薦めの撮影場所は、「フルーツパーク」駅だろう。こちらは2024年3月31日まで副駅名(愛称名)が「KATANA」駅とされていて、駅舎入り口上やホームの表示板に「KATANA」の記載がある。列車の運行は、朝夕を除けば1時間に1、2本(上りと下りそれぞれ)と多いものではないが、のどかなエリアなので……駅舎近くに自分のバイクを寄せたり、隣接する踏み切りの処理をどうしようか考えたりしていると、シャッターチャンスまであっという間に時間が過ぎていきそうだ。
なお、ラッピングがそもそも2019年9月からの設定であったのは「第1回KATANAミーティング」の現地での開催に関連づけたため。出発式や撮影会、転車台ツアーがあったりと、大々的なものだった。2020年と2021年の同イベントはコロナ禍により中止になったが、コロナのイベント開催への影響が小さくなっていく中、2022年はどうなるのか要注目だ。
まとめ●モーサイ編集部 写真●スズキ/モーサイ編集部