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2025年マン島TT決勝3日目「スーパースポーツ」は鉄人ダンロップ選手がレース2も制す! サイドカーの迫力も見逃せない

マン島 2025 マイケル ダンロップ パニガーレ ドゥカティ

スーパースポーツTT・レース2もマイケル・ダンロップ選手が優勝。歴代TTライダー最多勝利数をさらに更新

6月4日、決勝ウィーク3日目を迎えたマン島TTは、スーパースポーツTT(600cc4気筒ほか、市販車ベース)とサイドカーTTのレース2が予定されていた。天候悪化のためロードクローズ(公道閉鎖)が2時間遅れたものの、スーパースポーツTT・レース2は13時にフルラップ(4周)でスタートを切った。

レースは1周目からマイケル・ダンロップ選手(ドゥカティ パニガーレV2 955cc)がリード。ディーン・ハリソン選手(ホンダ CBR600RR)とデイビー・トッド選手(ホンダ CBR600RR)の両者が激しく2位を競り合う展開となった。

さらにジェイムズ・ヒリアー選手(カワサキ ニンジャZX-6R 636cc)、ジェイムズ・ハインド選手(スズキ GSX-R750)、マイケル・エバンス選手(トライアンフ ストリートトリプル765RS)が続いた。

予選をトップタイムで駆け抜けたディーン・ハリソン選手(ホンダ CBR600RR)は、2位で決勝レースを締めくくった。
ジョシュ・ブルックス選手(#7:CBR600RR)を追いかけるデイビー・トッド選手(#8:CBR600RR)。コース上ではブルックス選手が先行しているが、タイムはトッド選手が上回っている。

2周目の中盤にさしかかるあたりで、ダンロップ選手は2位のハリソン選手とのタイム差を4.8秒以上もつける。順位をひとつでも上げるべく、2位以下のライダーたちもプッシュした走りを続け、順位がめまぐるしく入れ替わった。

2周目を終えてピットインし、給油とスクリーンの清浄、ヘルメットのシールド交換を済ませて3周目に入ってもダンロップ選手の勢いは止まらず、ファイナルラップの4周目には21.5秒ものリードを奪い、独走体制となった。

ダンロップ選手はそのまま127.771mph(205.627km/h)の平均速度でコントロールラインを駆け抜け、堂々の優勝を果たした。これによってダンロップ選手のTT通算勝利数は32(現役TTライダーで彼に続くのはジョン・マクギネス選手の23勝)となり、史上最多の記録をさらに更新。スーパースポーツTTの2レースを制覇したという快挙以上の圧倒的な速さと強さを見せつけたのだった。

2025年のスーパースポーツTTを2レースとも制覇したマイケル・ダンロップ選手(パニガーレV2 955cc)。ドゥカティファンにとっても嬉しいニュースだ。

マン島TT 2025 スーパースポーツTTレース2決勝結果(10位まで)

順位車番ライダーマシンタイム(4周)平均速度(mph)
16マイケル・ダンロップDucati Panigale V-Twin 95501:11:29.191126.670
23ディーン・ハリソンHonda CBR600RR01:11:55.372125.902
38デイビー・トッドHonda CBR600RR01:12:11.226125.441
41ポール・ジョーダンHonda CBR600RR01:12:49.232124.350
516ジェイムズ・ハインドSuzuki GSX-R75001:12:52.316124.262
67ジョシュ・ブルックスHonda CBR600RR01:13:01.532124.000
79マイク・ブラウンYamaha YZF-R601:13:23.794123.374
813ドミニク・ハーバートソンDucati Panigale V-Twin 95501:13:25.136123.336
912イアン・ハッチンソンYamaha YZF-R601:13:34.682123.069
1018マイケル・エバンスTriumph Street Triple 765RS01:13:39.168122.944

サイドカーのレースもマン島TTならではの醍醐味

続いて行われる予定だったサイドカーTT・レース2は、悪天候のため中止となり、6月6日の開催が発表された。

ここでは6月2日に行われたサイドカーTT・レース1の概要と結果をお伝えしよう。決勝レース1のスターティンググリッドに並んだのは31台。そのうち25台が完走を果たした。

優勝したのは、ライアン選手とカラム選手のクロウ兄弟(ホンダ LCR)。121.021mph(194.764km/h)のラップレコードを更新しての優勝で、TT通算3勝目を飾った。2位はベン・バーチャル選手/パトリック・ロズニー選手(ホンダ LCR)、3位はリー・クロフォード選手/スコット・ハーディ選手(カワサキ LCR)が入賞した。

マン島TTのサイドカーのエンジンは600cc4気筒・675cc3気筒・900cc2気筒というレギュレーションだが、実際に出走するマシンは600cc4気筒ばかりだ。そのエンジンに対し、車重に加えてライダーとパッセンジャーの体重があるため総重量がかさむ。結果、エンジンは常に全開で回し続ける必要があり、同じ排気量のスーパースポーツTTの4気筒エンジンよりも甲高い排気音を響かせて走る。

また、ニーラーと呼ばれるレーシングサイドカーが公道を走行する光景は非日常感にあふれていて、観戦する醍醐味がいっそう深い。マン島TTに欠かせない重要なクラスなのだ。

6月2日のサイドカーTT・レース1を制したクロウ兄弟。ラムジーヘアピンと呼ばれるタイトコーナーでは、イン側の後輪を浮かせながら迫力のコーナリングを見せた。
2位に入賞したバーチャル/ロズニー組も、クロウ兄弟ほどではないもののふわっとリヤタイヤを浮かせながら鋭くコーナリングしていた。
こちらは5月30日予選でのクロウ兄弟。レーシングサイドカーはドライバーのハンドルさばきだけでなく、パッセンジャーの荷重移動がコーナリングの決め手となるため、ふたりの息がぴたりと合うことが速さに直結する。

さて、6月4日のレース終了後の19時からグランドスタンドにて表彰式が行われ、スーパーバイクTT、スーパーストックTT・レース1、スーパースポーツTT・レース1とレース2、スーパーツインTT・レース1、サイドカーTT・レース1の完走者にトロフィーが授与された。

6月3日のスーパーツインTT・レース1で完走を果たした日本人ライダー・山中正之選手も壇上に呼ばれ、メダルを受け取ると高々と掲げ、満面の笑みで観客の声援に応えた。

マン島TTレースもいよいよ終盤に入り、残すレースは6月6日のスーパーストックTT・レース2、サイドカーTT・レース2、スーパーツインTT・レース2、6月7日のシニアTTの4レースとなった。

表彰式に参加したとはいえ、山中選手のマン島TTはまだ終わっていない。あと1レース、完走とタイムアップを狙ってスネーフェルマウンテンコースを駆けていく。

6月4日に行われた表彰式で完走メダルを授与された山中選手。残す走行は6月6日のスーパーツインTT決勝レース2だ。

レポート&写真●山下 剛

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