システムヘルメットを中心に、各種バイク用ヘルメットを取りそろえるウインズジャパン。同社の最上位モデルのAフォースRSシリーズに採用される「ドライカーボンシェル」は、高い圧力を均等に掛けることでカーボンシェル内の不必要な樹脂を極限まで取り除き、樹脂層を均一化するPPVA(プリグレグインナー・プレッシャー・バキューム・エアバッグ)製法によって軽量ながら優れた耐衝撃性や分散性を実現した。

ウインズのヘルメットの多くに採用されてるインナーバイザー。左頬部に設けられたスライドスイッチで素早く出し入れできるため、トンネルの出入り口など明暗差が大きな場面でも瞬時に良好な視界を確保できる。
このカーボンシェルを一般的なグラスファイバーシェルに置き換えることで、軽さや保護性能はそのままに価格を抑えたのが「ドライファイバーシェル」だ。昨年5月に発売されたGフォースSSジェットに初採用され話題となった。

シールドの密着性が高いのもGフォースSSジェットのポイント。5段階に開閉可能なデュアル・アクション・クロージングが、全閉時にはヘルメット側ワイパーモールにシールドを引き寄せて密着度を高める。この構造により雨やホコリの侵入をしっかり防いでくれる。
そのGフォースSSジェットに初のグラフィックモデルが登場。それが、ダメージ処理が施されたマットなカラーにステンシル文字をあしらった、ミリタリーテイストのデザインを特徴とするGフォースSSジェット ステルスだ。

リフトを抑えるだけでなく、後頭部にダウンフォースを発生させるエアロフォルムを採用。頭部前方には外気を導入する大型エアインテーク、後方には熱気を排出するエアアウトレットを装備。インテークは開き具合を2段階に設定可能で、アウトレットの開閉と合わせてヘルメット内の温度を細かく調整できる。
もちろん、走行風をスムーズに後方に流すエアロフォルムや着脱可能な内装、優れた防曇(ぼうどん)性能を持つフォグウインプラスの引き替えサービス、そしてフルフェイスヘルメット風に仕立てられるオプションのフェイスガードなど、ベースモデルの基本性能は全て継承。
ベーシックな単色モデルか、落ち着いた配色ながら遊び心あるグラフィックモデルか。どちらを選ぶか、非常に悩ましい。

ヘルメットライナーの頭頂部には、エアインテークから入った外気が効率的にヘルメット全体に流れるエア・レール(スリット)を装備。センターパッドとチークパッドは外して洗濯できるので、常に清潔に保てる。また、チークパッドの内装スポンジを外し、フィット感をカスタマイズすることも可能だ。
ウインズジャパン
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