名実ともに時代の最先端を行く高性能インカムのcardo(カルド)シリーズ最新作が「PACKTALK PRO(パックトーク プロ)」だ。
その最大の特徴は衝撃検出センサーが搭載されたこと。衝撃感知から30秒以内にインカム本体のいずれかのスイッチかスマホに表示されるキャンセルボタン、またはマイクに向かって「無視」と言わないと、あらかじめ専用アプリに登録した緊急連絡先にメールが送信され、その文章にはインカムがある位置を示すグーグルマップのURLが表示される、という設定が可能だ。
目撃者がいない状況で道路外に飛び出してライダーはバイクの下敷きになり、それがしばらく経ってから発見されるという痛ましい事例が伊豆や道志などでも実際に起きている。万一の際には大いに貢献してくれるはずだ。
このセンサーを利用したものが、動きを感知し自動で電源をオン・オフする機能で、電力消費の抑制に役立つ。また、これまでオプションで販売されていたサウンド・バイ・JBLの45mmスピーカーを標準装備化。そのほか20分の充電で2時間の会話が可能になる急速充電機能や、最大通話人数15人までのペアリングが簡単に行えるDMC(ダイナミックメッシュコミュニケーション)など、現在のインカムに考えられる機能はもれなく盛り込まれている。価格に見合うだけの性能が備わる逸品だ。
cardo PACKTALK PRO
価格:7万9800円
本体サイズ:W84mm×H46mm×D23mm
本体重量:47g
Bluetooth Ver:5.2
最大通話人数:15人
連続通話時間:最大13時間
連続待機時間:10日間
防水防塵性能:IP67
事故の際は指定の連絡先に自動通知
衝撃感知から30秒以内に操作しないと、専用アプリに登録した緊急連絡先に自動的にショートメールが入るシステムを新採用。登録の際に作動時のようすがデモ画面(下の画像)で写し出されるので誤作動させることはないだろう。オフロード走行など衝撃が多く転倒しやすい状況を考慮してオフにすることも可能
ボタンを押さずとも自動で電源をオン・オフ
JBL製の大型スピーカーを採用
音声コマンドで操作可能
メッシュ通信やエアマウントを装備
report●高野栄一 photo●北村誠一郎/cardo