MIDLAND(ミッドランド)のインカムの中でも中堅に相当するモデルが「BT R1 ADVANCED(アドバンスト)」。そのマイナーチェンジ版が「BT R1 Plus(プラス)」だ。
外観は従来機のアドバンストと同様でパッケージや装備品も変更されていないが、大きな特徴はソフトウェアのアップデートによりデータの通り道であるバンド幅が2倍となり、通話中でもナビ音声や音楽がバックグラウンドとして聞こえるようになったことと、同時通話人数が4人から6人に増えた点だ。
バックグラウンド機能を備えたほかのメジャーメーカー製品はブルートゥースチップを2つ搭載しているのに対し、「プラス」はシングルチップで実現させており、それが1万円以上の価格差となって現れている。価格はシングルパックでアドバンストから2700円アップするが、アドバンストもソフトウェアのアップデートで同じ性能を享受できることもうれしい。アップデートはもちろん無料で、8月末の配信を予定している。
また、空間オーディオに対応する点も特徴だ。通常の音楽でも音質の良さは感じられるが、特に空間オーディオ対応音源を聞くとヘルメット内で立体的に響く音に感嘆する。ワンランク上の性能ながらシングルパックで3万円を切る価格ということもあり、ソロで走ることの多いライダーにもお薦めできる。
BT R1 Plus
価格:2万9700円(シングルパック)、5万4200円(ツインパック)
本体サイズ:W83mm×H45mm×D18mm
本体重量:48g
Bluetooth Ver:5.0
最大通話人数:6人
連続通話時間:最大20時間
防水性能:IPX6
最大6台まで接続が可能に
2台間で通話しながら音楽やナビを聞ける
操作性に配慮したデザイン
音響機器メーカーRCF監修の音質
report●高野栄一 photo●北村誠一郎