トピックス

【ARAI SPIRIT】アライヘルメット「ものづくり」の真髄-2

【第2回】品質管理部に潜入──

日々繰り返される性能試験

第1回で紹介したように、アライヘルメットの耐衝撃性能は群を抜く。アストロ系のような中間グレードでも、PSC/JISやSNELLの規準値を余裕を持ってクリアする衝撃吸収性を持ち、FIAがカーボン用として設定するF1用安全基準の一部をFRP製でクリアする。
しかし、アライは改良への歩みを止めない。「ヘルメットは軽ければ軽いほどいい。材料や作り方もまだまだ吟味する必要がある。新しいものがあれば当然、軽くそして強くを目指すので、ものすごい量のテストを行なう必要がある」。アライヘルメット品質管理部の岩崎雅之さんは、自身の業務をそう位置づける。
しかし、いくら安全基準をクリアしていても、実際の事故における安全を保証するものではないことを岩崎さんは百も承知している。数値化する試験業務に携わるからこそ、数値化できない「かわす性能」の重要性を強く意識するのである。

「かわす」ためには帽体の強さが大事

「レプリカブームだった10代からバイク好きで、アライへ先に入社したバイク仲間に誘われて働くことになりました。入社してみると『バイクに乗れ、乗ってナンボだ』とよく言われました。それだけ一本芯の通った会社。それは、我々にとって当然プラスに作用しています。社長がバイク乗りだけに要求は厳しいわけですが、言わなくても従業員が自ら感じているものはたくさんある。そのよさを、従業員みんなで伸ばしていきたいと考えいてます」

「できるだけ強く、軽く作ることが使命です」と語る品質管理部・岩崎雅之さん

 

取材協力:アライヘルメット http://www.arai.co.jp/jpn/top.html

(report●辻 司 photo●岡 拓 )

 

  1. CBR250RRに乗る女子高生ライダーが『CBR400R』に乗った感想「最高です。欲しくなりました」

  2. ベテランライダーが『CBR650R E-Clutch』に乗って感じた楽しさ

  3. 寒い時期はバイクに乗らない人へ!愛車を冬眠させるなら「4つの〇〇+α」をやっておけばずっと長持ち!

  4. 還暦からセカンドライフをスタートさせた『Rebel (レブル)1100 <DCT>』のオーナー

  5. 技術者たちが語る「Honda E-Clutch」。新しい技術に秘められた苦労と想いとは?

  6. CL500はストリートが楽しいバイク。ビギナーからベテランまでを満足させる万能マシンだ!

  7. 原付だから多くの人に愛された。『スーパーカブ50』の歴史を辿ってみる。

  8. CL250はセカンドバイクじゃない。この250ccは『メインの1台』になり得るバイクだ!

  9. Rebel 1100〈DCT〉は旧車を乗り継いできたベテランをも満足させてしまうバイクだった

  10. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  11. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  12. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  13. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  14. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  15. どっちが好き? 空冷シングル『GB350』と『GB350S』の走りはどう違う?

  16. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  17. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  18. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  19. GB350すごすぎっ!? 9000台以上も売れてるって!?

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

アバター

モーサイ編集部

投稿者の記事一覧

1951年創刊のモーターサイクル専門誌。新車情報はもちろん、全国のツーリングライダーへ向けた旬な情報をお届けしています!

モーターサイクリストは毎月1日発売!

おすすめ記事

CT125・ハンターカブとキャンプへ行ってみた「衣装ケースをそのまま積載できる荷台が使いやすい!」  フランス生まれのヘルメットブランド・シャークから「D-SKWAL2」の新グラフィックモデルが登場 NXR750 1987 ホンダ NXR750「80年代、元祖ダカールラリー連覇マシン」 強さの秘訣とは?

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション