インプレッション

【バイク用品 LONG TERM TEST】MRA X-creen Sport

整流効果大の“ちょい足し”可変翼!

効果バツグン!愛車の汎用性がさらに高まった

長年の愛車、スズキGSF1200Sに装着されているノーマルのハーフカウルでは防風効果が物足りない筆者。そこで各種出ている延長スクリーンへ換装することを幾度となく考えたものの、オリジナルのスタイリングは極力変えたくないので、なかなか踏み切れなかった。そんなわがままな筆者の希望に応えてくれたのが、プロトが取り扱うエムアールエーのエクスクリーンスポーツ。着脱可能な〝マウンティングキット”が同梱されていることにも背中を押された。

 

純正スクリーンやMRAスクリーンに装着することが可能な小型の可変式スポイラー。ステーの上下が回転するため、さまざまな位置に設定することが可能。レバーを締め込むことにより、しっかり固定ができる。

 

スクリーンを上部から挟み込み、ネジを締めることによって、穴あけ加工の必要なくエクスクリーンが装着できる“マウンティングキット”。ただし、こちらを使うには取り付けるスクリーンの上部分の幅に余裕がなくてはならない。残念ながらGSF1200Sは上端部が狭まっているため、マウンティングキットは使用不可。よって、穴あけ加工を施した

 

穴をどこに開ければいいかを指し示すステッカーはキット内に同梱されている。位置を決めたあとに台紙をはがして貼付すれば準備は完了

 

電動ドリルを使って装着したいスクリーンにφ6mmの穴を4つ開けていく。適切な機材や自信がない場合は、プロに頼むほうがいいだろう

ドリル貫通後はバリを除去して、ベースをネジ類で固定していく。こちらの取り付けにはT8のトルクスレンチまたはドライバーが必要になるので準備をしておこう。なお、ステー回転部の内側にある涙滴型の部品で固定と解除を行う仕組みだ

 

装着後の風防効果は絶大! 小ぶりとはいえ大気の流れを制御するスポイラー効果がある形状を持ち、位置や角度も任意の調整が可能。高い位置で固定すると、純正スクリーンに沿って流れてきた走行風が、もう一段高いところへ跳ね上げられることがリアルに分かる。上半身への負担軽減は、法定速度内でも十分体験できるほどで、ロングツーリング時の疲労は間違いなく軽減した。

幅270mm、高さ90mmという小ぶりなサイズながら、角度が変えられるので整流効果は高い。なお、幅360mm、高さ163mmのエクスクリーンツーリング(1万5444円。マウンティングキットは別売)も発売中だ

 

ワインディングなどでスポーツ走行をしたいときなどには、下側へ折り畳んでおくとスタンダード状態同等の視界が確保できる点もうれしい。走るたびに角度を微調整して、効果を検証する楽しみも増えるのもまたうれしい。

 

使用カラー:クリア

試用期間●約1年5か月

サイズ●幅270㎜×高さ90㎜
カラー●クリア、スモーク
価格●1万3068円

問プロト ☎0566-36-0456  http://www.plotonline.com

(report●小川恭範 photo●岩崎竜太)

 

  1. 50歳からライダーデビュー。エネルギッシュな女性ライダーが考える悔いのない人生

  2. 今から『GB350 C』をベタ褒めするぞ?気になってる人はご覧ください!

  3. 『Rebel 1100シリーズ』が熟成されて魅力度アップ。『Rebel 1100 S Edition』がタイプ追加!

  4. 大きなバイクに疲れた元大型ライダーが「Honda E-Clutch」で体感したある異変とは?「バイクの概念が変わりました」

  5. 【バイク初心者】本格的なバイク整備はプロに任せる!でもこの『3つ』だけは自分でもチェックできるようになろう!【バイクライフ・ステップアップ講座/3つのセルフチェック 編】【Safety】

  6. 寒い季節はグローブ選びが命! 冬場も走るベテランライダーが100%装着している『バイク用の冬グローブ』ってどんなもの?

  7. 【比較】新型『GB350 C』と人気の『GB350』の違いは?ざっくり10万円強も価格差……ちょっと高いんじゃない?と感じる人へ!

  8. 新型『NX400』ってバイク初心者向けなの? 生産終了した『400X』と比較して何が違う?

  9. 冬は寒いのになんでバイクに乗るの?実は『他の季節よりも○○な魅力』が5つある!

  10. ベテランライダーが『CBR650R E-Clutch』に乗って感じた楽しさ

  11. 寒い時期はバイクに乗らない人へ!愛車を冬眠させるなら「4つの〇〇+α」をやっておけばずっと長持ち!

  12. 定年後のバイクライフをクロスカブ110で楽しむベテランライダー

  13. CL250とCL500はどっちがいい? CL500で800km走ってわかったこと【ホンダの道は1日にしてならず/Honda CL500 試乗インプレ・レビュー 前編】

  14. 【王道】今の時代は『スーパーカブ 110』こそがシリーズのスタンダードにしてオールマイティー!

  15. 新車と中古車、買うならどっち? バイクを『新車で買うこと』の知られざるメリットとは?

  16. ビッグネイキッドCB1300SFを20代ライダーが初体験

  17. “スーパーカブ”シリーズって何機種あるの? 乗り味も違ったりするの!?

  18. 40代/50代からの大型バイク『デビュー&リターン』の最適解。 趣味にも『足るを知る』大人におすすめしたいのは……

  19. ダックス125が『原付二種バイクのメリット』の塊! いちばん安い2500円のプランで試してみて欲しいこと【次はどれ乗る?レンタルバイク相性診断/Dax125(2022)】

  20. “HAWK 11(ホーク 11)と『芦ノ湖スカイライン』を駆け抜ける

アバター

モーサイ編集部

投稿者の記事一覧

1951年創刊のモーターサイクル専門誌。新車情報はもちろん、全国のツーリングライダーへ向けた旬な情報をお届けしています!

モーターサイクリストは毎月1日発売!

おすすめ記事

知っておけば怖くない!「大型トラック走行風&強い横風」対策の5テクニック 【元警察官】が語る「ドラレコのデータは重要な証拠になるが、自分が不利になる可能性も!過信はダメ!!」 「City mate」に2りんかん限定カラーの「フローグリーン」が追加された! 【CIEL】エントリーインカムを選ぶ楽しみが、ちょっと増えた

カテゴリー記事一覧

  1. GB350C ホンダ 足つき ライディングポジション