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MotoGPで採用されている最新ワイヤレスエアバッグシステム「D-air」のテクノロジーを用いた公道向けエアバッグベストがこのスマートジャケットだ。あらゆるライディング用ジャケットのアウターまたはインナーに着用でき、車体との接続も必要ない。警視庁の白バイ隊が採用した事実が、その安全性や使い勝手の良さを物語っている。
スマートジャケットは、衝撃吸収性に優れるのにハードプロテクターを使用しておらず、胸部のエアバッグが折り畳んで収納されているため、暑い時期でも優れた通気性を発揮。一方で、IP54に準拠する防塵防水性もあるため、雨天時でも安心して着用できる。
ダイネーゼは、25年以上にわたり公道やサーキットでエアバッグの研究を重ねてきた。この製品には7個のセンサーが搭載され、そのデータを毎秒1000回もモニタリング。複雑なアルゴリズムが、スリップダウンやハイサイド、物や車両との衝突、後方からの追突などを瞬時に感知して、エアバッグを展開するかどうか判断する。
センサーにはGPSも含まれ、これによりエアバッグの誤作動を抑止し、展開のタイミングをより適正化しているのも特徴だ。満充電からの駆動は26時間以上で、使用方法も簡単。折り畳んで持ち運べるなど、気軽に使えるのも◎。
ダイネーゼ スマートジャケット
高い衝撃吸収性を誇る特許技術
風船のように膨らむのではなく、3Dエアバッグが体をシールド状に守る特許取得済みエアバッグ機構を採用。特別な構造とマイクロフィラメント素材がエアバッグを約5cmの厚みで均一に膨張させ、すべての部位に同一レベルの衝撃吸収効果をもたらす。そのプロテクション性能はバックプロテクター7枚、チェストプロテクター8枚分に相当する
着て閉めるだけの簡単操作
折り畳めるから持ち運びも容易
その他のエアバッグジャケットもオススメ!
スマートジャケット レザー
耐摩耗性に優れるブラックレザーを表地メイン素材に採用した、23年の新製品。アウターとしての着用を前提に、クルーザーやクラシック系にも合うルックスに仕上げている。右鎖骨部にワッペンを装着できるベルクロベースを装備。レザーは広範囲にパンチングメッシュ加工が施してある
スマートジャケット HI VIS
HI VISは「被視認性に優れた」を意味するhigh visibilityに由来。スタンダードタイプと同様のエアバッグ機能を備えながら、表地の繊維素材に蛍光イエローを採用する。さらに、ウエスト部の周囲には反射素材も装備。反射ベストの規格であるEN1150も取得済みだ
report●編集部 photo●永田まさお/ユーロギア