これからはスクーターにも乗り心地抜群の【電制サス】が標準装備される!? Astemoの技術体験取材会でショーワの最新サスペンションをテスト

カメラセンシングを軸にした「二輪ADAS」を体験するために用意された試乗車。ベースはトライアンフのアドベンチャーモデル、タイガー1200GTプロだ。取材日は雨天で、この試乗車に装着されている機器の一部が非防水仕様だったため、残念ながらコース走行体験はできなかった。
試乗車では、カメラはウインドスクリーンの基部に左右1つずつ装備されていた。バイクでは現在、車両周囲のセンシングはレーダーが主流だが、カメラの認識技術はレーダーとはまた異なる機能に活用できる。モノカメラセンシングの二輪適合性評価も進行中とのこと。
当初の予定では、千鳥走行に対応した前車追従型クルーズコントロールや、路面検知技術を活かしたサスペンション制御、道路脇の標識の読み取りなどの機能を実走行で体験することになっていた。
雨天だったため、屋内でモニター映像を使った疑似走行体験が行われた。Astemoの二輪ADASの強みとしては、カメラセンシング技術だけでなく、車両統合制御としてAstemoが扱う各種製品を使用したソリューションを提案したり、シミュレーション・プラットフォーム構想を行ったり、包括的な対応ができることにあるという。
開発の企画段階からサスペンションとブレーキの機能を相互に理解し設計を同時に進行させる「Harmonized Function Design」により製作されたフロントフォークとブレーキキャリパー。従来構造に比べてバネ下重量を123g(8.5%)軽量化しているとのこと。綿密な解析により構築された独特のキャリパーマウント構造は、ブレーキフィーリングにも好影響を与えうるという。まずは全日本スーパーバイク選手権やスーパーバイク世界選手権といったレースでの実用化を目指し、将来的には量産スーパースポーツへの標準装備も視野に入れている。
この写真に写っているブレーキキャリパーは、Astemo独自技術のFSW(Friction Stir Welding=摩擦攪拌接合)を使って製造されたモノブロック品で、FSW技術の進化で従来より小型化されている。センターブリッジを採用して剛性を高めていることも特徴だ。
こちらはオフロード競技車両向けのブレーキキャリパー。ブリッジ部中間部に穴を設けることで軽量化し、ブリッジからピストン間にかけてのリブ形状を最適化することにより剛性を上げている。また、デザインも一新して、スライドピンからハンガーピンにつながる線を強調している。
このABSユニット用基板は、ABS適用拡大やサイバーセキュリティといった法規の動きに対応するようアップデートされたもので、オプションでIMUを内蔵することも可能となっている。
現行シリーズと同一のサイズ&スペックながら、コストダウンを実現したコミューター向け小型スロットルボディアッシー。ISC(アイドルスピードコントロール)をプレート1本締め締結のビルトイン構造として、部品点数を削減するなどしている。コミューターは膨大な台数が生産されるので、パーツのコストダウンは非常に重要となる。
こちらのスロットルボディは小排気量車両用ETB(Electronic Throttle Body)として世界最小サイズでありながら、スーパースポーツ用ETBと同等のスロットル応答性を実現。クイックシフターなどにも対応可能だという。なお、ETBに関しては200〜500ccの単気筒エンジンに向けたラインアップの拡充も進められている。
スロットルバルブの開閉に2個のモーターを使用してドライバビリティを高めつつ、モーター2個分のターミナルを集約したコネクタにより全幅への影響を最小に抑えたETB。市販車では2024年型CBR1000RR-Rファイアブレード/SPで採用されている。このほかにも、Astemoは最適レイアウト設計と作りやすさを追求しながら、さまざまな並列多気筒エンジン用ETBを提案している。
ブラジルのバイオエタノール燃料E100など、FFV(Flexible-Fuel Vehicle)対応のために廉価な高耐食性材を採用したインジェクター。噴霧を実機に合わせてカスタマイズすることで内壁面への燃料付着を減らし、エミッションを低減する試みもなされている。
インド向けFFV対応の燃料ポンプモジュール。サクションフィルターに紙フィルターを採用することにより限られたスペースで最大面積を確保し、フィルターライフ性能を確保。また、2次フィルターレスシステムを構築することで、FFVでもガソリン車と同等のタンク周辺レイアウトを実現した。
ECUの領域でもさまざまな改良が進められている。これは小型単気筒エンジン向けETBと2気筒エンジン向け機械式スロットルの両方に対応できる小型ECU。サイバーセキュリティ法規にも対応しており、さらに二輪初となるプロアクティブ制御を搭載している。これはライダーが必要以上にアクセルを急開したときにスロットルの動きを抑制することで、ドライバビリティを損なわずに燃費を向上させるというものだ。
モーター、ギヤ、インバーターを一体化した“機電一体構造”の電動パワートレイン。小型モーターサイクル搭載を主眼に、エンジンから置換可能なサイズを実現。実車搭載・走行による課題抽出が進められている。
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