ヒストリー

これぞ大人のバイク! 歴史ある空冷4気筒エンジン車、ホンダ・CB1100

 

歴代空冷CBのイメージを取り入れつつ新しさを感じさせるデザインと構成

CB1100

フレームは鋼管ダブルクレードルタイプで、ツインショックのリヤサスペンション、41mm径正立フロントフォークと、足まわりもオーソドックスな構成だ(前後サスはプリロード調整付き)
ホイールデザインの美しさと軽快さをねらって、フロントブレーキにはハブレスタイプのフローティングディスクを採用している。
CB400FourやCB750FourⅡを思わせる右出しの4into1集合マフラーはステンレス製。センタースタンドは標準装備。

 

CB1100

丸目1灯のヘッドライトとその下に置かれたWホーンはCB-Fのイメージか。
燃料タンクの幅は狭めで、左右が張り出したエンジンの存在感を増している。
テールライトはCB750/400Fourのイメージだがコンパクトで、小型ウインカーとバランスが取れている。
なおOEMタイヤはダンロップのD205とBSのBT54の2種類が設定されており、試乗車はBSを装着していた。
 

CB1100

今回の撮影車両はTypeⅠだが、ローハンドル仕様のTypeⅡはTypeⅠよりハンドルグリップ部が30㎜低く、23㎜前方に位置し、幅も40㎜狭い。
クラッチレバーは5段階、ブレーキレバーは6段階の範囲で調整可。丸形ミラーは張り出していて、視線の移動を少し多くしなければならず、乗り始めのときはちょっと違和感があったが、慣れれば問題ないレベルだ。
 

CB1100

メーターパネルは左に220km/hスケールの速度計、右に10500rpmまで刻まれ、8500rpmからレッドゾーンの回転計を配したシンメトリーデザインで、中央に液晶画面が置かれ、時刻、走行距離(積算、Wトリップ)、燃料残量(バーグラフ燃料計)が表示される。
2連メーターの文字盤は深緑色でCB750Fourのそれを想起させる。
 

CB1100

スイッチボックスは近年のホンダ車の多くに用いられているもので、左側はパッシング、ディマー、ウインカー、ホーンの各スイッチが使いやすく並び、右側はセルボタン、エンジン停止、ハザードのスイッチを装備。
 

CB1100

シートはキーによる脱着式。
シート下は車載工具が収納されていて、ETCの車載器を入れるスペース(工具の脇)と、オプションパーツのU字ロックを収めるスペースも確保されている。
また、メインのヘルメットホルダーはシート左側下にキー付きのものを持つが、シートレール右側にもフック式のヘルメットホルダーを装備。
左右のグラブバーには2個ずつ荷掛けフックを持つ。
 

CB1100

CB1100にはTypeⅠ/ⅡともにABS仕様が用意されており、撮影/試乗車はTypeⅠのABS仕様。
ABSの有無でフロントブレーキのキャリパーは異なり、ABS仕様は片押し3ポットキャリパーで、ブレーキペダル操作でフロントキャリパーの中央ピストンも作動し、適切な制動力をもたらす前後連動のコンバインドシステムも採用。
ABSなし車は対向4ポットキャリパーで、連動システムもないオーソドックスなブレーキだ(上の外装を外した写真の仕様がそれ)。
ディスク径は両車共通で296mmだ。

 

CB1100

リヤブレーキはABS仕様もSTD仕様も同じで、256mm径ディスクと片押し1ポットキャリパーの組み合わせだ。
サイレンサーエンドには可変排気制御システムのバルブが設けられており、2500rpm以上になると開く。
 

CB1100

クランクケースの型(機械加工は異なる)やクランクシャフトなどは基本的にCB1300シリーズと共通だが、シリンダーから上は新設計となる空冷並列4気筒DOHC4バルブエンジン。
吸排気バルブ駆動はロッカーアームなど介さない直打式を採用する。
また、もっとも高熱となる排気ポートと点火プラグ周辺にはエンジンオイルを循環させて冷やすシステムを導入。
シリンダー間に設けた通風孔や大型オイルクーラーの装備など、排出ガス規制をクリアするための熱対策も万全だ。
性能は88ps/7500rpm、9.4kgm/5000rpmで、実用速度域で扱いやすく、パフォーマンス的にも十分である。
外観デザインも、2mm厚という薄い冷却フィンやブラック塗装などによって美しく仕上げられている。
 

CB1100 車載工具

車載工具の質感はそれなりであるが、最近のバイクとしては手を入れられる部分が多く、内容は充実している。

 

なお、’11年2月には無限から独自のブラックカラーを施した外装や、シルバー塗装仕上げのエンジンやホイール、無限製スリップオンマフラーを装備するMUGENエディションが300台限定(価格は116万9700円)で発売されていた。
今となっては入手は難しいだろうが、気になる人は中古市場などを当たってみるといいだろう。

無限CB1100

●無限エディション

 

CB1100TypeⅠ 主要諸元(〔〕内はCB1100TypeⅡ)

●エンジン SC65E・空冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒 内径×行程73.5×67.2mm 総排気量1140㏄ 圧縮比9.5 点火方式 フル・トランジスタ式バッテリー点火 始動方式セルフ

●性能 最高出力88ps/7500rpm 最大トルク9.4㎏m/5000rpm 燃費27.0㎞/L(60km/h定地走行テスト値)

●変速機 5段 変速比①3.166 ②2.062 ③1.545 ④1.250 ⑤1.111 一次減速比1.652 二次減速比2.166

●寸法・重量 全長2205 全幅835〔795〕 全高1130〔1100〕 軸距1490 最低地上高125 シート高765(各mm) キャスター27°00’ トレール114mm タイヤサイズⒻ110/80R18M/C 58V Ⓡ140/70R18 67V 車両重量243〔247〕kg

●容量 燃料タンク14.0ℓ

●発売当時価格(税込)
CB1100<Type I> 99万7500円
CB1100<Type I>ABS 107万1000円
CB1100<Type II> 99万7500円
CB1100<Type II>ABS 107万1000円

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